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残された人生あと何日?

From 安永周平

恥ずかしながら、私は「時間の使い方」があまり上手くない。時間の使い方というのかタスク管理というべきなのかよくわからないが、正直言って今も時間を上手く使えているとは到底思えない。新米社長として走り始めた今も致命的な問題だと感じる日々だ。

前職は「マーケティング」を生業としていたので、パフォーマンスを上げるために最低限のことはやっていた。集中力やアイデアを要する仕事は頭が冴えている午前中にやる。午後からは集中力が落ちてくるので、単純な事務作業をやったり、スタッフとの打合せやフィードバックをしたり…と。ところが現在の立場は防災設備会社の社長だ。営業、人事、現場理解、業務改善、業界情報の収集など必要なことは山積みだ。しかも未経験の仕事が多く、タスクに必要な時間を見積もれていない…

「時間は無限にある」という勘違い


おまけにこれまで個人で受けていた案件が少々残っている。この事業をクローズする6月末で個人案件も全て終了する予定だが…そんな状態で仕事がスマートに進むはずもない。突発的なトラブルが発生すれば、自分で対応しなければならないことも多い。それに娘が小さいから家族との時間も取りたい。バタバタしてたら「いかん、今日何も進んでない…」といったことも多い。もう自業自得としか言いようがない。優秀なあなたから見ればアホだと思われるだろう。

結局のところ終わらなかったタスクは休日に突入する。が、愚かなことにまた「1日あれば未完のタスクは全て終わるだろう」とバカな勘違いをしてしまう。学生時代の試験勉強を、ほとんど一夜漬けで乗り切ってきたノリで「丸1日」という響きが、何だか無限に時間があるかのような錯覚を起こしてしまう。これは、時間が”目に見えない”ことも一因だ。ただし…

小学生で使った「時間割」の大切さ


これについて、私たちは小学校のころに大切な解決策を教わっている。それは「時間割」だ。時間割とは、言ってみれば1週間の時間を”空間的”に表したもの。空間はもちろん無限ではない。直感的には「クローゼット」のようなものだ。クローゼットの中の空間に入れられる洋服が限られているように、時間割の中に入れられるタスクもまたも限られている。

1日は24時間しかない。これは誰にとっても同じだ。どんな偉大な経営者でも24時間だ。そして、人間が集中して取り組める生産的な時間は1日せいぜい2〜4時間。クリエイティブな仕事や商談での重要なプレゼンなど、集中力を要する仕事ができる時間は想像以上に少ない。だからこそ1日1日を大切に生きなければならない。また、時間が有限であることをもっとリアルに感じる方法がある。

残された人生、あと何日?


私たちの寿命を80歳として計算してみよう(実際はもう少し短いが)。すると、人生というのは…

80(年)×365(日)=29,200(日)


つまり3万日弱しかないのだ。こうして見ると少なくないか?もしあなたが40代なら、もう半分は使ってしまっているのだ。もう1万5千日くらいしか残ってない。しかも3分の1は寝ている。他の3分の1は、ご飯食べたり、お風呂入ったり…生きるために最低限必要なことをするのに使っている。そう考えると実働5千日くらい、なんて見方もできる。

それと1年って52週間しかない。5月に入り今年はもう18週間が過ぎている。3分の1が終わって、残りは34週だ。こうして始まる月曜日はあと34回しかない。1週間って想像以上にデカい気がしないだろうか?繰り返しになるが、時間を大切にしよう。時間の使い方がヘタクソな私に言われても説得力がないかもしれないが「時間を大切に」が重要なことだけは確かだ。

時間は決して無限ではない。時間割に落としたり数字にしたりしてみると。想像よりもずっと少ないことに気付く。だからやるべきことをしっかりと進める1週間にしよう。あるいは、本当に重要なことをやり遂げるために”何をやらないか”を決めるのもいいかもしれない。スティーブ・ジョブズ曰く「やってきたことと同じぐらい、やらなかったことにも誇りを持っている」とのこと。それでは今週も頑張っていこう。

追伸:
なお安永は今リアルに40歳。孔子先生の言う「不惑」の歳だが普通に惑っている。ただ、以前からファンだった大塚寿さんの書籍が40歳の私に勇気をくれた。変化の多いこの時代、40代で惑わない方がおかしい。それでいて大切なことを思い出させてくれる一冊、オススメする

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