それが虚像でもいいよ。
髙塚大夢くん
きみが見せてくれるもの、本心じゃなくてもいいよ。
心から訴えたいことも。繕った世界があったとしても。きみの1つの表現として思い思いに受け取るよ。
"アイドル"という職業は大変だね。
大衆が望む"あるべき姿"を示していかなければならないから。
常にポジティブな言葉と成長した姿を届けなければいけない。認知度を上げなければならない。休みなく働き限界まで努力しなければならない。ファンを愛さなければならない……きっと私の想像の範囲を超えて、制約と理想が多いよね。
憧れのきみを見つめる人たちのために、自分の型を作りすぎたり、命を削らなくてもいいよって思う。アイドルは、模範であるべき表現者とはいえ、みんな1人の人間なわけだし。
でもきみは虚像に自分を近づけて、"虚像"と"人生"を1つにすることを覚悟して、その道を行くんだね。いいよ無理なんてしなくて。信じてない愛のおまじないなんかサービスでもかけなくていいよ(笑)、そう思ってた。
グループのため、ファンのため?その行動が全て自分の幸せに繋がるという結論に辿り着いたのだろうか。
きみがそれを選ぶなら、虚像も実像も葛藤の過程もすべて見届けたい。
誰かのためが自分のためになって、
だれかに愛を捧げることが生き甲斐となって、
好きな事を追求して新しい道は拓けると体現して、
きみは紆余曲折悩み、模範的であることと自分らしさの狭間でゆらぐことを選んだのかな。
等身大でマイペースなように見えるけど、ずっと考え続けて導き出した結果が今のきみの在り方なんだって、本当のところは何も知らないけど感じるよ。
努力家でセンスも持ち合わせているきみを見過ごす、という選択はいずれにせよ私にはなかったと思う。今のようなきみの姿や意志がなかったとしても、YouTubeの動画や誰かのカバーでバズって流れてきたコンテンツに触れて、きっとどこかですれ違っていただろう。
それが"いつか"ではなく、"いまここ"にいるきみと出会えたこと、この感情を見つめられていることはとても幸せだと思う。
出会ってくれてありがとう。
誰かが造り上げたあるべき姿を忘れずに、自分のありたい姿と表現に悩みながらもカタチにしようと行動するきみは美しいから。
だから、きみが見せてくれるもの、虚像でもいいよ。
虚像でも、本当のきみでもきみじゃなくても。
きみのことを心から慕っているから。
2025.1.19