
【Habitto 久米保則さんに聞く】若者や女性、「サンドウィッチ世代」の資産形成をサポート。必要なのは”お金の新習慣”!
親と子どもの両方を支える「サンドイッチ世代」と呼ばれる30 ~ 40代が、お金の新習慣を身に付けるための金融サービスをアプリで提供しているHabitto(ハビット)。専用口座で高金利の預金商品を取り扱うほか、中立的なアドバイザーとのチャットで最適な金融商品を選択する知識を身に付けられるサービスが好評だ。久米保則COOに、API連携で実現した同社の事業戦略について聞いた。(金融ジャーナル編集部。2024年8月号掲載分から一部内容を再編集。数字や肩書きなどは掲載時点)
Habittoはどのようなサービスですか?
アプリで30 ~ 40代を中心に貯蓄や保険、投資に関わる金融サービスを提供している。専用口座を開設できるため、まずは分かりやすい貯蓄性の預金商品から利用を始め、お金を貯めながら保険や投資への興味を高めることを勧めている。その過程で金融知識も深めることで、ライフプランに沿った金融商品を購入する習慣を身に付けてもらうことが狙いだ。「投資をしたい」と思った時に投資資金が手元にあることや、正しい知識が身に付いているかどうかはとても重要。そのため、中立的な立場の「Habittoアドバイザー」が常駐し、お金に関する相談をチャットやビデオ通話で受け付けるサービスも提供している。
アプリの利用にはGMOあおぞらネット銀行の専用支店「ハビト支店」の口座開設が必要で、100万円までの預け入れに年0.3%の特別金利を適用する預金商品を提供している。また、VISAデビット付きのキャッシュカードを発行しているほか、保険ではライフネット生命保険、証券・投資信託ではセゾン投信と連携している。

日本で起業した背景を教えてください。
当社の創業者2人(サマンサ・ギオッティ氏、リアム・マカンス氏)は、シンガポールの大手生命保険会社、シンガポール・ライフ・ホールディングス(シングライフ)でそれぞれナンバー 2などの要職を務めた経験を持つ。シングライフは2024年3月に住友生命保険が完全子会社化したことで注目を集めたが、彼らはそのビジネスモデルを成功に導いてきた。
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