見出し画像

なんでウズベキスタン?【愛しのウズベキスタン旅行記 2日目】

この旅行記は2019年3月に訪れたウズベキスタン旅行を振り返りながら綴っています。

タシュケントのホテルで目覚めた旅行2日目。この日はサマルカンドへ列車「アフラシャブ号」で陸路移動。シルクロード中継地・ティムール朝で栄えた都市サマルカンドは「青の都」とも呼ばれ文化と建築が見どころです。

2日目(3/20)
タシケントーサマルカンド【アフラシャブ号】(所要時間 約2時間)
サマルカンド ナウルーズ(準備日)「ホテルアルバ」泊

朝からバタバタとタシュケントの駅へ向かいます。朝食はいらない伝えておいたのですが、ホテルのフロントさんがテイクアウトしたら?というのでお願いしました。

駅までは現地添乗員のシャヴカットさんが車で送ってくれます。何事もなく無事に乗車し、ひと段落! 車窓を見ながら朝食をとることに。

もらった時点でわかっていましたが、テイクアウトの朝食がワイルド。
おなじみの透明ビニール袋入ったパン、ゆで卵、水、そして丸ごとのきゅうりとトマト。ワイルドでない私は、とりあえず水だけ飲むことに。

渡された状態のまま持ってきました

外の景色を堪能していると海外に来た感じが湧いてきます。

車窓の風景を楽しんでいると、車内サービスが来ました。
サンドイッチと飲み物のサービス!これはうれしい誤算です。

サンドイッチに、コーヒーサービスも!

約2時間ほどでサマルカンドに到着。列車を降り、サマルカンドの現地係員さんを待ちます。駅舎を出ると目の前に車用のターミナルがあり、これ以外いい待ち合わせ場所は考えられません。

ちなみに、ここでも客引きのおじさま方は健在。
丁寧にお誘いを断り、明るい日差しの下、現地係員さんを待ちます。

五分経ち、十分経ち…。

「ホテルまで送るよ」と寄ってくるおじさまたちの誘いを断ってましたが…

三十分経っても来ない!!ぜんぜん迎えが来ない!!
客引きのおじさまたちも、さっきとは違う心配顔で寄ってくる。

気づけば何事かと群がった客引きのおじさま達と、それにつられて集まった野次馬でちょっとした人だかりに。
挙句には人だかりの様子を見に、警察までやって来るわで。

それからの展開がすごかった。事情を知った腕に覚えがある者たち(?)が、救出作戦に乗り出したのです。

たまたま通りかかった日本語をしゃべれる女子大生が日本語と現地語の通訳を、現地の観光関連に顔が広いと思われるタクシーの客引きのおじさまがどこかに連絡し、奇跡的に現地係員と連絡が取れました。

こうしてにわかに始まった日本人救出プロジェクトは、あれよあれよという間に解決。みんながちょっとした満足感を得て、各々の場所に散っていきました。みなさん、本当にありがとう!!サマルカンドの人ありがとう…!!

そして現地係員が来るまでの待ち時間、なぜか警察の人が一緒に写真を撮ろうというので記念撮影。これまた奇跡的に通りがかったプロカメラマンが撮影してくれました。いったいここで何が起きているのか。面白すぎる。

捕まってるように見えますが、笑顔で写ってます。ご安心ください

この日はちょうどナウルーズというお祭りの前日で、現地係員の若者は浮かれて仕事を忘れてたそう。若いお兄さんが、今まで遊んでた友達と一緒に「ごめんごめん」って満面の笑顔でやってきました。

そもそも怒っていなかったけど、あまりに素敵な笑顔でまったく怒る気がしない。面白い経験ができたし、正直そこまで困らなかった。日本なら深刻な事態かもですが、たぶん自力でもホテルに行けただろうし「なんか、大事な祭りの前日に悪いねえ」って気持ちにすらなっていました。

急ぐ用事もないし結果オーライです。

さすがシルクロードのオアシス・サマルカンド。旅人に優しいです。みなさん本当に人懐っこく、良く話しかけてくる印象。

若いお兄さんとお友達は好奇心たっぷりに私に質問をしたあと、祭りの見どころを教えてくれ、ホテルまで私を送り届けると、再びお友達と遊びに出かけていきました。

この日の宿「ホテルアルバ」
お部屋はシンプルだけど、ウズベキスタンっぽさがあります

いろいろと貴重な経験ができたところで、街歩きスタートです!

ホテルから10分くらいの場所にある大通りは、明日の祭り「ナウルーズ」の準備でにぎわっていました。大きなゲートや飾りは一部出来上がっており、前日からでもその雰囲気を味わえます。

こんなゲートがいくつもあります。男性はスーツ多め
集まってワイワイやってます
タプチャンを運ぶ車
みなさん楽しそう!
春らしい色使いや花が多いです

日本人が珍しいのか、にぎやかな雰囲気のせいなのか、お祭りの会場でもよく話しかけられました。

話す言語はウズベク語、ロシア語、英語など様々。人種も様々で中東系の顔立ちの人もいれば完全にロシア系の人も。韓国系の方も多いので東アジアの顔立ちもちらほら。本当の多民族国家ってこんな感じだなと思わされます。

春祭り「ナウルーズ」イランを中心に、中央アジア、アゼルバイジャンからアフリカに及ぶ広い地域で祝われ、春分の日に行われる伝統的な節分のお祭りです。

春という季節の節目にふさわしく、生命のパワーの息吹を感じる出し物であふれかえっています。家族や親戚単位、もしくは地域単位かわかりませんが、それぞれの区画に自分たちの自信作が並べてあります。

人々はそれぞれ民族衣装やとっておきの洋服で着飾っていて楽しそう。文化祭と地域の集まりとバサーを混ぜて大きな祭りになった感じがたまりません!まだ祭り本番ではないですが、すでにお祭りのパワーに満ちています

にぎわうナウルーズのメイン会場の大通りと広場の下見を終えて、サマルカンドのランドマーク、レギスタン広場方面へ。

レギスタン広場

おおお!かっこいいいいい!
しっかり建物を見るには入場料がいるので、のちほどゆっくり。

まずはランチを食べます!ビビハニムモスク近くにあるビビハヌム ティーハウスで遅めの昼食です。立地の良さも相まって、外国人観光客の口コミが多いお店です。

奥に見えるドームがビビハニムモスク

ネットでの評価は分かれるようですが、私は特に嫌な思いもなく楽しみました。私個人としては海外の知らない土地でご飯を食べる際、最初は良くも悪くも外国人観光客慣れしているお店は入りやすいと思っています。

野菜とサラダとお茶のランチになりました。おいしかった!

ご飯を食べて周辺をそぞろ歩き。近くにある市場シヨブ・バザールへ。シルクロードの雰囲気を感じて勝手に感動。いいわあ~

野菜?薬草?
みんなコミュニケーションの達人

さらに歩いてハズラティヒズル・モスクビビハニムモスクへ。

なだらかな丘の上にあるハズラティヒズル・モスク
ビビハニムモスク
カッコつけて自撮りするキッズかわいい

こちらは「グーリ・アミール廟」。サマルカンドでこれを見ずに帰るわけにはいきません。ゴールドの派手さと青の落ち着きが絶妙な美しい空間です。

グーリ・アミール廟の美しい建築装飾
青とゴールドの調和が素晴らしい

朝から一日動き回って観光もして、満腹の一日でした。
少し旅の疲れが出てきたので、明日の祭り本番に備え、早めに宿で休みました。

3日目はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?