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アメリカ大統領選挙

誤差の範囲内での結果

アメリカ大統領選挙は、事前の調査では接戦だったが、結果はトランプが接戦州全てとりそうな圧勝になりそう。ただし、接戦州の票差は僅差であり、調査の誤差の範囲でトランプ優勢の結果になったと言える

トランプは人格も政策もデタラメで、彼が選ばれるアメリカの政治制度がおかしい。端的には、広い国土で長時間行われる予備選挙と本選挙であり、資金力のある人しか選挙に残らない。アメリカ人は意外にこういう制度改正をせず、伝統の制度を所与として受け入れる傾向にある

偽善リベラル

上記のようにトランプ選出は失望なのだが、一方で、テイラ・スウィフト、ビリー・アイリッシュらの多くのセレブリティのハリス支持には吐き気がする。彼らは、尊重や多様性を謳うが、自身は異次元の所得と財産を持ち、治安が良いところに住み、付き合うのは同じ富裕層である。そして、言えば社会的・経済的地位を大きく毀損するイスラエル軍によるガザでの民間人大量殺傷には沈黙している。ああいうインチキリベラルのセレブティは、安全なところから綺麗事を言う偽善者である。僕もリベラルを自らもって任じているが、偽善リベラルは大嫌い。ハリス敗北の一因は労働者の離脱らしく、こうした偽善と表裏一体である

2024敗北の起源

そもそも2020年に民主党がバイデン・ハリスを選んだ時点で、2024年の敗北は始まっていた。高齢のバイデンは1期で退任し、2期目は副大統領に譲ると言われていた。それなのに政治経験と実績の少ないハリスを副大統領にしてしまった。事実バイデン政権発足直後に、ハリスは副大統領としての能力不足を露呈し、継承案は消えた。その証左に、バイデンはいったんは2期目の候補となった。そして、高齢を原因として辞退を強いられた

ハリスは政治経験も実績も、副大統領としての能力も低調であったが、前向きで明るい演説は良かった。敗北の演説も見事だった。多分にオバマを意識している。ニクソン以降、大統領選挙で負けた2大政党候補者が再度立候補したのはトランプだけである。4年後、彼女は候補者となっているだろうか?

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