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Google ARCore Geospatial API をつかったデモとAR活用事例
はじめに
2022年5月、GoogleのARフレームワーク「ARCore」のSDKに「ARcore Geospatial API」が追加されました。デザイニウムでは、ARとVPSを組み合わせたコンテンツ開発にいち早く注目し、様々なVPSサービスを使ったR&Dやコンテンツ開発をすすめてきました。もちろんGeospatial APIも発表直後からメンバーが続々とデモ開発を行っており、この記事では今までに制作したデモ動画と合わせてGeospatial APIの機能や活用案などをご紹介していきたいと思います
ARCore Geospatial APIとは?
Geospatial APIとは、Googleストリートビューが利用できる場所ならどこにいてもカメラを向けるだけで、デバイスはどこにいて、どの方向に向けられているか、AR コンテンツがどこに表示されるべきかをほぼ即座に正確に認識することができる機能をもつSDKです。
GoogleマップのAR機能「ライブビュー」で使用されているものと同じ技術であるグローバルローカリゼーション機能を提供しているAR CoreのSDKで、Googleストリートビューで使用されているVPS(Visual Positioning System)を提供しています。VPSとは、数百億の画像から現在地の緯度・軽度・高度を機械学習を用いて提供するサービスのことです。VPSについてさらに詳しく知りたい方は下記の記事もよければご参照ください😊
R&D デモ動画紹介
それでは、早速デモ動画と共にGeospatial APIの機能を紹介していきたいと思います!
1. Google Maps x Geospatial API - オブジェクトの自動配置
Twitterで一番反響を頂いているこちらのデモは、Geospatial APIとGoogle Maps を組み合わせて、Googleマップ上からリモートでオブジェクトの配置をできるようにしたものです。
combining #google maps & #geospatialAPI for easy remote #AR object placement#designium #AugmentedReality pic.twitter.com/INmB9Zjf9z
— mechpil0t (@mechpil0t) June 29, 2022
ユーザーはGoogleマップ上(2D)でピン📍を立てると即座にAR(3D)でピンを表示することができ、現実世界での場所の確認がとてもわかりやすくなっています。つまり、これまで2DのGoogleマップ情報(地図情報)を蓄積してきた方や企業は、それらの情報をかんたんにARコンテンツとして活用することができます。
2. Maps Direction API x Geospatial API- ゲーミフィケーション
こちらは、Geospatial API発表直後に開発したMaps Direction APIと組み合わせたR&Dです。ゲームをしながら目的地にたどり着くことをイメージして作ったプロトタイプで、Maps Direction APIを使うことで自動でコインを配置できるようにしています。ゲーミフィケーションを活用した道案内は、幅広い年代の人に楽しんでもらえそうですね!🎮
Imaging that going to your destination as playing a game.
— Wu, Kuan-Ying (@rainage) May 18, 2022
Create a basic prototype to combine Google #ARCore #Geospatial API & Maps direction API.
Now could place coins on your way automatically.
Full AR life is coming soon!!#designium #arfoundation #Unity pic.twitter.com/R4pZGFufYC
3. Geospatial API in USJ - テーマパーク道案内
その後、USJに遊びに行ったMaoが道案内のデモを作成して現地で試してみた動画です✨テーマパークや広い場所では特にAR案内は便利なうえ、楽しみながら場内を歩けるのも良いですよね🏰🎡🎢✨
Trying out #ARCore #geospatialAPI in USJ.
— Wu, Kuan-Ying (@rainage) June 7, 2022
Customize style of the AR path.
With VPS feature, you could experience different AR content at specific locations.✨#designium #AR #navigation #VPS pic.twitter.com/Sc3W8ZATM3
4. Anchor tool prototype for Geospatial API - アンカー管理ツール
次にご紹介するのはGeospatial API用のアンカーツールです。歩きながらアンカーを設置することができ、マニュアルで詳細設定をしたらすぐにゲーム画面に戻ってARコンテンツを確認できます🎮🔧アンカーの位置や種類を修正したいときはいつでも設定画面に戻ることができるため、開発者にとって便利な“アンカーおよびコンテンツ管理ツール"となっています📱✨
Set anchor tool prototype with #ARCore #geospatial API.
— Wu, Kuan-Ying (@rainage) June 28, 2022
Walking to set anchors and manual anchor details, then you can switch to game part to enjoy #VPS AR content immediately.
You could switch back the set part anytime to fix anchor position/type#designium #makewithunity pic.twitter.com/oS2Z8fmOOg
また、設定画面のアンカーデータはクラウドに保存することができます。
Set part could save anchor data on cloud pic.twitter.com/jcrV334XNQ
— Wu, Kuan-Ying (@rainage) June 28, 2022
5. Geospatial API x Google places API x Google Maps
上記で紹介したピン📍の自動配置を発展させた最新verのプロトタイプがこちらです。ユーザから近いコンビニやレストランなどの"場所”をAR上で自動で配置できています。ユーザは自分で探したい”場所”を選び、現実世界でARをつかってお店の方向や場所そして口コミの星☆まで確認することができます!✨(0:45秒あたりが一番わかりやすくてオススメです!)
added the #google places API to the #geospatialAPI & maps prototype. automatically add #AR objects at "places" (convenience stores, restaurants, etc) close to the user.#designium #AugmentedReality pic.twitter.com/jdhUddtg9v
— mechpil0t (@mechpil0t) July 25, 2022
さいごに
Geospatial APIをつかったARデモ動画いかがでしたか?Geospatial APIで遊んでみたい!開発してみたい!または自社でもっているGoogleMapsデータを活用したい!と思って頂けたでしょうか?
これまでAR(またはVPSをつかったAR)に興味はあったけれど、中々トライできなかったという企業さんなどにもGeospatial APIをつかったサービスやコンテンツの開発はオススメできそうです。
デザイニウムでは、Geospatial APIを活用したアプリをはじめ、様々なVPSサービスを活用したアプリやコンテンツ制作を行っております。開発のご依頼やご相談は下記からお気軽にご連絡ください😊
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Writer: mariko(@marikocco)
編集後記
こんにちは、広報のマリコです!まずは、Geospatial APIの発表から3ヶ月でこれだけのデモをつくったチームメンバーたちを自社自賛👏 今回ご紹介したGeospatial API とGoogleマップの動画は、普段Googleマップが手放せない生活を自分自身しているからか、近い未来、私たちの生活にきっと溶け込んでくるんだろうな、というイメージが今までで一番強く感じられました📱🗾✨そしてこれらのデモ動画を見て「早くARグラスをかけて街を歩きたい!」という願いが一層強くなりました(笑)👓✨ ARの世界は今、日々楽しいです。
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