複数の発信メディアを使い分けるメリットとは?
今日はfanicon運営チームの西村です。
「ファンコミュニティを作りましょう」とご提案した時に、よく言われる言葉の一つに「 今はTwitter や Instagramをやってるからこれ以上発信メディアを増やしたくないんだよね〜」というものがあります。
確かに SNS が日々増えており、不用意に増やすと管理が行き届かなくなるというのも事実でしょう。
しかし「増やすことは本当にメリットがないのか?」という点については、一考の価値があるテーマだと思い本日は筆を執りました。
参考になるのはゆうこすさんの「共感SNS」の考え方
このテーマを論じるにあたって非常に参考になるなと思うのが、モテクリエイター ゆうこすさんの著書「共感 SNS」 の一節です。
本書は本日ご紹介する部分以外にも、 SNS を通じてファンを獲得したりソーシャルパワーをもとに自分がやりたい仕事に近づくという観点から非常に示唆に富んだ内容になっておりますので、ご興味ある方は是非ご一読いただくことをお勧めします。
さて、本日ご紹介するのはその共感 SNS の一説で「ファンの階層化と階層に基づく SNS の使い分け」という部分です。
まず前提としてゆうこすさんは
自身のファンを五つの階層に分けている。
一番下の階層から上の階層に上がっていくほど自信への熱量が高まると言う基準。
とのことです。
※ゆうこす『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』(幻冬舎、2019年)より
これは彼女のようなインフルエンサーだけでなく、タレントやアーティストといった職業の方にも当てはまる分類だと考えられます。
そして彼女は
Twitter、Instagram、YouTube、ブログ、生配信と様々な SNS を使ってそれぞれの階層のファンの方にアプローチをしている
とのことです。
どういう風に発信内容を使い分けているのか?
具体的には以下のような使い分けを意識されているとのことです。
彼女のライトファンは彼女に対して情報という価値に重きを置いており、 YouTube や Instagram での商品レビューがライトファンに対して適切な発信になる。
一方でコアなファンだとそれだけでは「寂しい」と感じるのでブログや生配信では(時にはマニアックとも思えるレベルでの)日常を発信している。
とのことです。
そして
図の⑤のマニア層の人達の居場所をしっかりと用意してあげることが特に大事(ここをおろそかにしてしまう人が実は多い)
と書かれています。
ファンコミュニティ内では畏まった質の高い発信を行うことは必ずしも必要ではない
これは実際に私たちがファンコミュニティのサービスを提供して日々感じることです。
意外というか、「本当かよ!」と思われるかもしれませんが、むしろコアファンの人が知りたいのは「その人の何気ない日常」であったり、「何かが起こった時にどう考えているか」という様な空気感や息遣いを感じることなのです。
以前、インタビューさせていただいた元SKE48、現女優の「木﨑 ゆりあ」さんのインタビューでも以下のようにお話されていました。
木﨑ゆりあさん:
fanicon では何も考えずに「 ご飯食べたよ〜 」みたいなことを気軽に投稿できる場所です。私の実家の近くによく行くご飯屋さんがあるんですが、そこの写真は既に何回も fanicon に貼っています。またかよ(笑)みたいな話だと思うんですが、そういう雰囲気も含めて気楽な空間として捉えています。
コアファンの方はこの場でしか見られないリアルに触れたような気がしてさらに「コアファンとしての深度」を深めていくのではないかと思います。
そして、この様な日常に関することはオープン SNS である Twitter などでつぶやくことはややリスクもあります。単純に情報価値として低いのでライトファンからフォローを外されたり、不用意な発言はときに炎上を招いてしまったりします。
複数のSNSを使い分けるメリットとは
改めて、本日のテーマについての筆者の結論を書かせて頂きます。
・発信メディアを増やすことは明確にメリットが有る
・具体的なメリットは、SNSによってファンの濃度が違うため、複数のSNSをもち発信を使い分けることで、様々な階層のファンに適切な情報発信が出来る。結果としてコアファンへの育成が実現する。
もし本記事をご覧になっている方の中に「ファンコミュニティかぁ。。。まぁTwitterでも同じことができそうだし、増やすのやめておくか!」と思っていた方がいらっしゃったら是非再考いただけると幸いです!
ただ、発信メディアが増えることで「管理工数が増える」という課題は生まれますので、その課題の解決についてはまた別の記事でアプローチしていきたいと思います。
前提として「SNSを増やす価値があるのか?」という点について皆様と一緒に考えたかったので、本日はこのような記事を書かせていただきました。
最後までご覧いただきありがとうございます!
いいねやフォローいただけると明日の記事執筆活力になります!
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
執筆者
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?