【New Event】水野里奈「みてもみきれない。」がArtStickerに加わりました
新型コロナウイルス感染症で、早期終了となった、水野里奈の個展 「みてもみきれない。」の作品をArtStickerで特別公開します。
1989 年愛知県生まれの水野は、名古屋芸術大学で洋画を学んだ後、多摩美術大学大学院研究科修士課程絵画専攻油画領域を修了しました。昨年は、ポーラミュージアムアネックス(東京)やギャラリー桜林(常陸国出雲大社内・茨城)で個展を開催し、5メートルを超える大作も発表いたしました。
油画をベースに置きながらも、細密画や水墨画など、多くの芸術的要素を積極的に取り入れ、作品へと昇華していく水野。特に、トルコを訪れた際に、中東特有の細密画の装飾性に触れた体験は、現在の作風に繋がる大きな出来事となりました。
細密ドローイング2020 ① / Detailed Drawing 2020 ①
重層的(レイヤー)に置き換えて構成される画面には、緻密な装飾性と大胆なストローク、極彩色と単色、西洋と東洋といった相反する要素が混在します。さらに、麻のキャンバスを部分的に残すことによって、奥行きと複雑さが増し、鮮烈な印象を私たちに与えます。
一方、ドローイング作品に見られる即興で勢いのある滑らかな線は、植物を主体として様々なモチーフと絡み合い、意のままに変化しながら柔軟に多様なものと関係性を結んでいきます。
本展では、水野が描き続けてきた油彩とドローイング、それぞれの新作群を発表いたします。また、新作の一部には背景として巨大な壁画も描かれました。
「今まで描いてきたものが無かった事になってもいいほどの特別な一枚を描きたい。」と語り、一枚一枚に精魂を注いで描き続ける水野里奈の挑戦を、ArtStickerでお楽しみください。
木々の間から / From the Gaps of Trees
⬛︎水野里奈
日本の大和絵や水墨画の筆致と、中東の細密画などの様式が入り組んだ、混沌とした重層的かつある種過剰な絵画を描く。
1989年愛知県生まれ。愛知県在住
2010 Fine Art Painting、University of Brighton(ブライトン大学)UK、留学
2012 名古屋芸術大学 美術学部洋画2コース卒業
2014 多摩美術大学 大学院美術研究科 修士課程絵画専攻油画領域修了
⬛︎Mizuma Art Gallery
エグゼクティブディレクターの三潴末雄により1994年に東京に開廊。その時々のスタイルにとらわれない独自の感性を持った日本及びアジアの作家を中心に、国際的なアートシーンに紹介。
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