綾町産ビオワイン「香月ワインズ」にて

宮崎県 綾町へ。最初に訪れた農家さんは、奇跡の林檎ならぬ「奇跡の葡萄」を作り、2018年の春から綾町産クラフトワインを誕生させようとしている「香月ワインズ」のカッちゃんこと香月克公さん。

どうみても俺より10歳くらい上な貫禄なのに同い歳（笑）の彼は、ニュージーランドで10年間ワイン造りを学んだのち、宮崎に戻ってきて自らの手で高品質なビオワインを造るべく5年もの歳月をかけて今の畑の環境を育ててきた。

完全なる自然栽培での葡萄づくりは困難を極め、何度も失敗を繰り返してきた。虫や病気と「戦う」より「共存」するという考え方のもと、ハウスの中は雑草も土もそのまんま。

ハウスに入るとき巨大蜘蛛が立ちはだかったときカッちゃんは、その巣の端っこをそっと掃って「蜘蛛もここの環境を作る大切な仲間なんです」と語ってくれた。いま生っている自然栽培の葡萄たちは何処と無く堂々としていてカッコよささえ感じた。

そして、いよいよ自社のワイナリーが完成しワインの醸造が本格的に始まる。最初のリリースは2018年の2〜3月。日本初の自然栽培葡萄によるクラフトワインの誕生。綾町から世界へ。そんなカッちゃんもThe CAMPusの教授になってくれる事が決定。どんどん面白くなってくる。乞うご期待！

井本喜久（The CAMPus校長）

『農』に携わる分野の逸材たちがThe CAMPusの“教授”です。教授は農法だけに留まらず、生き方やはたらき方、地域との関係性など、全体性を持って『農』の魅力を体現されている方々です。教授の発掘は、オモシロそうな農家さんがいたら直接会いに行き、現場を見ながらお話を伺います。The CAMPusの校長である井本喜久が、いろいろな農家さんとの出会いを紹介していきます。

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