【めくるめく】慈しむことをしたい
それほど遠くはない昔に心に決めたことがあります。
お仕事のつきあいとか個人的なつきあいとか関係はいろいろあるにせよ、なんらかの形でわたしに関わるすべての人たちを慈しみ、大切にしよう。
そう決めたのです。
なにか劇的なできごとがあって、それがきっかけでそんなことを心に決めたというわけではありません。常日頃からなんとなくそんなことを考えていたみたいだったのが、ある日それを言葉にしてみた、ということだったように思います。
言葉にしたことで、その想いは明瞭になり、決意になりました。
それまでは他人のことに気遣うことのできるほどには自分の心に余裕がなかったのが、歳月を経るにつれて少しずつ心に余裕ができてきたのだろうと思います。
自分を慈しむことができるようになったのだろうと思います。
自分を慈しむことのできない人が他人を慈しむことなどできませんから。
世の中は、善良な人ばかりではなく悪い人もいるでしょうが、悪い人とは交わらないようにして、その他の人をすべからく慈しみたい。
人を恨まず、自分を貶めることをせず、わたしの周囲で起きたできごとはすべて奇跡のように感じる。そうなればわたしの時間がきらきら輝いてくるように思えます。
なにを与えるでもないのですが、せっかくわたしに関わってくれた人たちゆえ、慈しみたい。
わたしのすることで悲しませたくない。大切にしたい。
慈しむのだ、と言葉にすると、心が和み、なんだかうれしい気持ちが満ちてくる気がします。