【めくるめく】続・千載一遇のチャンスだったのに・・・
先月の11月3日、近所のショッピングモールを出たところでわたしがコケてしまったことを note に投稿しました。
数日前、わたしのすぐ前を歩いていた女性がなにかにつまずいて、ちょうど先月のわたしと同じように大股でコケるのを回避しようと努めるも、最終的にはコケてしまわれました。
大丈夫ですか?
わたしはすぐに声をかけてみました。
は、はい。大丈夫です。
わたしは右手を差し出したのですが、女性はすぐに起き上がってわたしの手をとることなく、わたしを見ることすらなく、それだけ言うと前方にすたすた歩いてゆかれました。
女性は、コケた後すぐに起き上がっておられたので、たしかに大事なさそうに思えました。
それはよかったんやけど。
絶好のチャンスやったんやけどな・・・
大丈夫ですか、と声をかけたときに、実はわたしは心のなかでこの女性が、あっぶなー!もうちょっとでコケるとこやったわ、と吉本新喜劇の中田はじめさんのギャグを飛ばすのを念じていたのです。
先月わたしがコケたときに果たせなかった夢を彼女に託して、
いまや!今こそ言うんやー!
と言葉には出さずに心の中で念じていました。
彼女に怪我のないことを祈りつつも、一方でわたしの心は高揚して、ネコの目のようにきっとわたしの瞳孔も大きく開いていたはずです。
ほら!いまやで!
けれども、彼女はギャグを飛ばすような様子をまったく見せずに立ち去ってしまったのでした。
そらまあ、よう考えたらコケた後でとっさに中田はじめさんのギャグを飛ばせる人なんてなかなかいてへんやろけど。
しかしもしも、もしもやで。
コケた後起き上がるときに、あっぶなー!もうちょっとでコケるとこやったわ、って彼女が言うてたら、わたしはきっとその場でぴょんぴょん跳びはねて大笑いしてたと思います。歓喜のあまり彼女にハグしていたかもしれません。
あの後、きっと彼女も後悔していたと思います。
あっぶなー!もうちょっとでコケるとこやったわ、と言って立ち去れば絶対にウケたにちがいないのに。千載一遇のチャンスやったのに。