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「100の回路」〜劇場へのアクセシビリティを考える〜

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本記事は、舞台芸術のアクセシビリティについて考え、議論、実装していくための視点を収集するためにインタビューを行い共有する「100の回路」という読み物シリーズです。劇場・舞台芸術へ…
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2021年2月の記事一覧

100の回路#06 生きていることを証明する。一代限りの儚き表現、アウトサイダー・アートの力

こんにちは、THEATRE for ALL LAB 研究員の篠田です。 第6回目の「100の回路」では、アウトサイダー・アートのキュレーターとして、これまで300以上のヤンキー文化や死刑囚による絵画、障害のある方の作品など、美術の「正史」から外れた表現活動を取材し、展覧会を企画してこられた櫛野 展正さんに、その活動の起源、大切にされていることについてお話を伺いました。 「100の回路」シリーズとは? 回路という言葉は「アクセシビリティ」のメタファとして用いています。劇場への

100の回路#05 舞台芸術通訳者 福岡さんに聞く異文化との対話と理解

はじめまして。THEATRE for ALL LAB研究員の藤です。留学支援をしており、異文化での海外経験を通じた国際人材の育成に携わっています。またカナダ人ハーフの子を持つ一児の母で、THEATRE for ALL LABでは、異文化理解や教育、子育てなどを主に担当しています。 藤奈津子(とう・なつこ) 京都生まれ。THEATRE for ALL LABでは異文化理解や教育、子育てなどを主に担当。雑誌編集者ととして出版社に勤務後、カナダ・トロントへ渡航して現地留学会社勤務

100の回路#04 Palabra山上庄子さんにきく、製作者と多様な鑑賞者をつなぐ映画のバリアフリー化の面白さ

THEATRE for ALL LAB、LAB研究員のミノです。舞台や映画を観ることは大好きですが、それ以上に、そこから得た体験や面白さを他の人と共有することに魅せられています。共有・共同の体験を広げていく方法を、これから見つけていきたです。 さて、そんな私はTHEATRE for ALLの活動が始まって以降、「ALLって、何なんだ?」と、考え続ける日々を送っています。分からないことが盛り沢山なため、論文を読んだり、ワークショップに参加したり、様々な方にインタビューを行ったり