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「ドライブ・マイ・カー」を徹底深堀り

宇野常寛さんが責任編集の「モノノメ」第2号が出来上がり、シアターキノでも発売中です。今回もずっしりと読みごたえ充分、特集は「『身体』の現在」で、大変興味深いのですが、宇野さん本人の解説を読むと今回の1オシの記事とあるのが特別鼎談「『劇映画的な身体』を巡って―「ドライブ・マイ・カー』から考える」なんですね。その通りで、14ページにわたる、めちゃ密度の濃い鼎談になっています。濱口監督のインタビューや映画評をけっこう読んでいますが、これほどの深堀したものはありません。宇野さんの評価軸の視点も、こう来るかとおもわせるものがありますが、それに真摯に答える濱口監督の映画への考え、向かい方に、この40年の日本映画の課題が浮き彫りになり、私も反省すること多々ありです。映画という表現を真剣に考えている方はぜひ読んでほしいです。

 宇野さん自身の解説でも「久しぶりに全力で向き合ってみたい同世代の作家に出会った」とあり、濱口監督は(それがやろうと思えばいくらでもできる位置にありながら)自己演出のためではなく、表現の洗練のために僕の問いかけに真摯に答えてくれました。と語っています。

 

ということで、鼎談の中で語られる一つのヒントになる出演者をあげておきましょう。演劇祭の主催者役の女性です。

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