見出し画像

第1回感情表現講座【2024/09/28】

🌷はじめに

2024年9月より新規開設した【演劇トレーニングを用いた、感情表現講座】の講座レポートです。
🌸Theater Hanairoとは・・・
 名古屋市で活動する演劇ユニット。
 「演劇に触れたことのない人にも演劇の面白さを伝えたい」
 「趣味の演劇を広めたい」
 「演劇を通して自己成長してほしい」
 「演劇を通して一緒に何かが出来る繋がりを作ってほしい」
そんな目的から生まれた人と人を繋げるための演劇集団です。
2023年8月より、【演劇トレーニングで高める、表現力&コミュニケーション力UP講座】を月一開催しております。
 
 2024年8月よりメンバーは4名となりました。
 講師&当ブログ運営は主催者の中野浩作となります。
 中野浩作のプロフィールはこちら↓↓↓

https://note.com/sorairoinn/n/nc898247fdb33

当ブログでは過去の講座レポートを掲載いたしております。
演劇に興味のある方や何か新しい物事に挑戦したいと考えているあなたの参考になりましたら幸いです。

ちなみに、公式LINEもございます。更新頻度は遅いですが、シアターハナイロの活動を適宜配信しておりますので、よろしければ友達追加、お願い致します!
🌻シアターハナイロ公式LINE↓↓↓

もちろん、インスタもあります😀
よろしければ、フォローお願いします!


🌼2024/09/28 第1回感情表現講座

🌼講座概要

参加者数:6名(男性:1名 女性:5名)+アシスタント2名+レッスン生1名
ワーク内容
●講座概要
●自己紹介
●アイスブレイクゲーム
 ・握手紹介
 ・握手の旅
●体のトレーニング
 ・いろんなだるまさんが転ばない
 ・クイックポーズレッスン
●表現のトレーニング
 ・ジブリッシュ(ムチャクチャ語)
 ・文節トレーニング
●演技のワーク
 ・私はどうしても向こう側に行きたいです
 ・何をしているんですか?(インプロトレーニング)


いろんなだるまさんが転ばない。様々な人になり切ってポーズをポーズをとるトレーニングです。


🌼講座詳細

2024年9月より新設の今回の講座。
演技の基礎となる「感情」「声」「体」の【感情】にスポットを当てたトレーニング講座となります。
演技や表現ごとに関わっている人、興味がある人へのアプローチとして自分の感情や演技について学べる場として新設いたしました。
昨年より月に一度開催している【演劇トレーニングで高める、表現力&コミュニケーション力UP講座】と同様に基本はゲームやワークでの進行ですが、より演技的な部分にフォーカスをあてた講座内容となっています。

以下、今回のワークの一部紹介となります。

(即興)私はどうしても向こう側に行きたいんです!

★体のワーク
【クイックポーズレッスン】
これはとても演劇的なトレーニングです。
合図(拍手)などに合わせてポーズを瞬間的に変化させていくトレーニングで、自分の体や発想力などを鍛えるのに非常に役立ちます。

例えば、喜怒哀楽などの感情をテーマにやってみると意外と自分の引き出しが少ないことに気が付くかと思います。
そこで、他の参加者さんのポーズなどを参考にして自分の引き出しを増やしてみたり、喜怒哀楽といった感情の捉え方まで捉えなおすのに非常に役に立つトレーニングとなっています。

★演技のワーク
【私はどうしても向こう側に行きたいんです!】
一本の橋があったとして、両方からそれぞれの事情を抱えた人が橋の向こう側に行きたいと訴えかけるワークとなります。

形式は即興演劇の形ですが、通常の即興だと余計なことを話しがちです。また、自分にとっての目的をハッキリさせることで、自分の中の自意識(恥ずかしいとか緊張してしまう等の感情)を遠ざける効果もあります。

観客として見ている人は「そんなに行きたいのなら行かせてあげればいいのに・・・」と思わせたら勝ちです(笑)



🌻緊張をしない方法について

今回の講座では「緊張をしてしまう」という悩みを持つ方がいらっしゃいました。

普段の生活の中で、緊張する場面はある程度あるかと思います。
人前で話すとき、慣れない人と話すとき、スピーチしなければならない、プレゼンをしなければならないとき等々・・・。
どうしようもない状況で緊張して声が震えたり、足がすくんだりする経験が誰しもあるのではないでしょうか?

さて、人前で演技をする役者は緊張するでしょうか。
もちろん、緊張します。
実際、私もお芝居の本番前に吐き気をもよおすほどの緊張に見舞われたことが何度もあり、そのたびに「帰りたい」という気持ちになった経験が何度もあります。
しかし、役者の仕事は人前に立つことです。
人前に立って演技をして観客や視聴者を感動させなければなりません。
緊張していたらどんなに素晴らしい表現力を持っていても、どんなに魅力的な演技を持っていたとしても実力を100%出すことは出来ないでしょう。

その為、役者は「緊張」を味方にするトレーニングをするのです。
その方法とは、「目的に集中する」ただそれだけの事です。

緊張しているときのメカニズムですが、それは「自意識」というものが自分の目の前に現れて、
「みんなお前を見ているぞ」
「ああ、恥ずかしい」
「人前に立ってどうするんだ」
「そんなみっともないことは止めるんだ」
「どうせ失敗するんだ」
と、語り掛けてくるのです。
これは人間として当然のことです。
人は普段の居心地のいい生活圏(コンフォートゾーン)の中で生きています。
緊張する場面、自意識が出てくる場面というのはそういった居心地のいい場所から出て傷ついてしまうかもしれない自分自身を守ろうとしているのです。

しかし、そうはいっても仕事や学校の都合などでどうしたって緊張する場面には遭遇してしまうものです。
そうしてこの自意識のささやきに負けて、緊張しつくして自分のパフォーマンスを出し切れず物事が終わってしまう、という経験をされた方が多いのではないでしょうか?

ではなぜ「目的に集中する」だけで緊張しなくなるのでしょうか。
これは演劇の専門的には「集中の輪」という言い方をしますが、目的=しなければならないことに集中することで前に現れている自意識を後ろに遠ざけるということが出来ます。
残念ながら自意識を失くすことは出来ません。けれど、目の前の目的にぐっと集中するだけで囁く声を遠ざけることは可能なのです。

役者にとって集中するべき目的は当然、演技です。
「役の気持ち」「役の行動」「役の発言」そういったことに集中していくことで自意識は遠ざかり、演技に集中することが出来ます。

普段の生活でぜひ活用していただきたいのですが、スピーチやプレゼンなどを行う時は「結果」にフォーカスするのではなく、「何を伝えたいのか」に集中することで自意識を遠ざけることに成功するはずです。
自分がこの場で伝えたいこと。
プレゼンなら「この商品は良いものだということ」
スピーチなら「私はこのように考えています」
等ですね。

自分がどう思われるかということを気にし始めたら、自意識は留まることなくあなたをコンフォートゾーンから離さないことでしょう。
大切なのはあなたが何を目的に何をしようとしているかということです。
この部分に集中するだけであなたの緊張は随分改善するはずですよ。

このように、感情表現講座では表現以外の演技的に大切なこと、そして日々の生活にも応用の効くことをお伝えしていければと考えております。
是非、楽しんでご参加いただけると幸いです。

今回は、こんなところで。
どうぞ、今後ともTheater Hanarioをよろしくお願いいたします。

Theater Hanairo講師
中野浩作

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?