パス回しの恐怖【9/7】
・ということで、ちゃんと今日の記事を書こうと思う。
・少し前にも言ったが、やはりこの日記は「出来事」の日記ではなく「思考」の日記でありたい。
・今日はどんなことを考えたかと振り返ると、とにかく人間関係で悩んだ一日だったな。
・お菓子をくれた先生にお菓子のお礼を言おうと思ったが、タイミングが切り出せない。あれ、もしかして相手は感想待ちかな?今話しかけるのは失礼かな?…などと考えてたら午前中が終わった。
・体調不良で休みがちな同僚にねぎらいの言葉をかけようと思ったが、なかなか言い出せない。「お大事に」って、もう一月くらい体調崩してるのにいまさら言う?「体調どう?」なんて聞かなくても悪いのはわかる。あと、周りの人間から腐るほど言われててうんざりしているかもしれない。「大変だよね」と共感してみるのは?たわけ。お前に体調悪い人の何がわかるんだ。気休めの共感は人を不快にさせるだけだぞ。さんざん考えた挙句、帰り際に「なんでも頼ってね」と言って逃げるように帰った。気持ち悪いやつだな。いっかい投獄された方がいい。
・他人に話しかけるのがこんなに苦痛になったのはいつからだろう?と考えてみると、小学校のときのサッカークラブが原点にある気がする。
・自分よりも上手な人でいっぱいのサッカークラブ。小3から中1まで通ったが、5年間ずっと考えていたことは「他人に迷惑をかけないようにしよう」の一点ばりだった。練習中にボールが飛んでくる。「前にいる人にパスしようか、でも敵がいるから浮かせないとだめだ。でも浮かせたパスなんて今の僕にはできないな、じゃあ仕方ないから横にいる人にパスをしよう。いや、でもそうするとコートの中心にボールを蹴ってしまうから、敵に取られたらチャンスを作ってしまう。そうしたら、自分でドリブルするしかないか。でもそうしたら…」と、とにかくリスクを回避する方法ばかりを考え続け、その結果ボールを奪われる。とにかく頭の中でこねくり回すクセは、ここから来ているのではないだろうか。
・「チームメイトはきっと僕なんかが試合に出るのを快く思わないだろうな」と考えるようになってから、どんどんチームの中で内向的になっていった。
・他者との会話はまさに私にとって、「パス回し」くらいの難易度だ。人とすれ違う数秒の間に、多くの選択肢から最適な回答を導き出さなくてはいけない。そしてその回答によって、他人からの評価が決まる。なんて恐ろしい。すぐにボールをどこか遠くに蹴り飛ばして逃げ出したくなる。
・そういえば、サッカー部のエースは、他人との会話がすごくスムーズだよな。俺はいつになったらパス回しが上手になるんだろう。
・まあいいや、俺には本がある(本しかない)のだから。
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