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農業は最も聖なる仕事
第43代アメリカ合衆国大統領の
ジョージ ・w ・ブッシュは
ホワイトハウスでこんなことを言いました。
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「君たちは国民に十分な食糧を
生産自給できない国を想像できるかい?
そんな国は国際的な圧力を
かけられている国だ。
危険にさらされている国だ。」と
ところが日本はそんなアメリカから
食料の3分の1を輸入しています。
ブッシュ大統領にいわせれば
日本はアメリカから圧力をかけられ
危険にさらされている国
ということになります。
戦後79%だった食料自給率は
今現在37%にまで落ち込んでいます。
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日本の食料自給率はどうしてここまで
衰退してしまったのでしょうか。
世界各国の農業は補助金によって
成り立っています。
意外なことに先進主要国の中で
一番補助金が少ないのは日本です。
日本の農家の農業所得に占める
行政からの補助金の割合は
農業統計調査によれば
2013年で39.1%です。
フランスは94.7% 、
イギリスは90.5%、
ドイツが69.7%
その他ヨーロッパの諸国はいずれも
6割から9割が国の補助金です。
スイスは104.8%です。
100%を超えているのは
補助金がなければ赤字だということです。
農業大国と呼ばれているアメリカが
75.4%です。
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多くの国では自国が食糧難になった時には
食料輸出を規制する法律があります。
命にかかわる食の問題を海外に依存することが
いかに危険なことかがわかります。
このような危機に晒されないためにも
食料を生産自給するということは国防上、
大変重要になってきます。
すべての産業がつながりあって助け合い、
補い合うことによって国の安全保障が
成り立っていると言えるのです。
食料がなければ
働くことも生きることもできません。
農業を衰退させてきた歴史を見てみましょう。
1985年プラザ合意によって
日本に円高の時代が到来しました。
アメリカは貿易赤字解消のために
輸出によりになるように
ドル安を招いたのです。
その後バブル景気に沸く1990年代
日本は長い間守ってきた聖域を侵略されるように穀物の他に野菜、果物
特に牛肉オレンジなどが
大量に輸入されるようになりました。
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その結果日本の耕作地は減少し、
食料自給率はどんどん低下していきました。
一方上り調子の経済体の重鎮たち
ソニーの井深大名誉会長、
味の素の渡辺名誉会長、
ダイエーの中内会長はこの頃何を
言ったのかというと
「もはや日本に農業はいらない」と
言い放ちました。
平和憲法により
アメリカに守ってもらえるという戦後教育が
自存自衛の精神を失い、
哲学なき高度経済成長で
哲学なき人を育ててしまったと
いえるのではないでしょうか。
農業は最も聖なる仕事です。
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母なる大地から栄養をもらって、
父なる空から太陽の光をもらい
雨や風や虫など宇宙のあらゆる恩恵を受けて
月日をかけて私たちの命の源である
食物をつくってくれています。
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宇宙からの愛の産物であり
生命を持った農作物、
それは感謝の対象であります。
一つ一つが宇宙と人間の共同作業による
手作りの産物であり単なる商品と言う
にはあまりにもかわいそうです。
古代から命をつないできた一粒の種が実り
私たちの命を生かしてくれている、
そして未来につなげていく、
なんという神秘でしょうか。
ですから日本の宮中では神嘗祭が行われ
五穀豊穣が祈られています。
古来政治と農業が密接な関係にありましたが
近代化によって農業と政治は切り離され
拝金主義の中で、
もはや日本に農業はいらないなどという
宇宙の法則を見失った傲慢で、悲しい
発言がなされるようになったのでしょう。
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農業を利潤追求の対象と
することによって農作物は農薬防腐剤付
遺伝子組み換えとなり
安全性が保障できなくなります。
敗戦後日本は空襲や原爆投下により
焼け野原になる大変な食糧難でした。
いつもひもじい思いをして
白いご飯を食べるなんていうことは
大変な贅沢だった時代が
つい70年前にあったのです。
そんな時アメリカから
援助として小麦が送られてきました。
これをきっかけに学校給食が
アメリカ産の小麦で作られた
パンと脱脂粉乳となり、
洋食洗脳が始まりました。
瑞穂の国日本人は
パンやパスタなどの小麦製品を食べる習慣が
身につきました。
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それによって米の需要は3分の1になり、
減反政策、農業離れなどもあって
年々耕作放棄地が増え、
日本の大切な稲作は衰退していきました。
それ以来、
日本はアメリカから小麦を買い続けています。
愛情からの援助であったと思った小麦ですが
アメリカは後に小麦代を請求してきています。
1970年代までに
日本は4億ドル以上を返済しました。
援助という名の侵略だったと言えるでしょう。
お人好しで疑うことを知らない日本人は
世界は我欲に満ち溢れているということに
気が付かなければ
致命的な危険にさらされることになります。
戦後サンキストレモンが日本に入ってきて
日本のレモン農家は衰退していきました。
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牛肉、オレンジが解禁になって
ミカン農家は減り狂牛病騒動の最中
日本政府は BSEの検査を通っていない牛肉を
輸入することをアメリカに断ることが
できませんでした。
私たちは海の向こう
からはるばる運ばれてくる
農薬防腐剤ワックス付けの柑橘類を
食べるようになり
ホルモン剤や抗生物質を投与された肉を
食べるようになりました。
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国土は自衛隊が守り
国民の礎である食を守るのが農業であると
考えれば農業は国家レベルの事業として
捉える必要があります。
日本の農業と日本の食料は誰でもない
私たち日本人が完全自立して
私たち日本人が
守っていかなくてはなりません。
食料を自給できない国に主権はないのです。
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平均年齢67歳という農業従事者の中で
跡継ぎ問題は深刻です。
苦労が多い割に経済的に安定しないので
夢を持てない農業は子どもたちには
継がせたくないという農家さんが多いです。
後継者不足が大きな課題となっています。
息子が継いでくれたとしても、
農家に来てくれる嫁がいないと
嫁不足も大変大きな悩みです。
安心して希望を持って
農業に専念できる環境をつくることが
できていないのが
今日の日本の農業政策の結末です。
日本の農業は
細胞の新陳代謝が行われず瀕死の重傷です。
日本の農業の困難な状況は=日本国そのもの
と言えます。
敗戦後、焼け野原から高度経済成長した日本は
1960年代までに食料自給率を
79%に引き上げています。
幕末に来日したオランダ人カッテンディーケは
日本の農業は完璧に近い。
その高い段階に達した状態を考慮するならば
この国の面積は非常に莫大な人口を収容
することができると言っています。
この先人の言葉は日本の農業に
大きな希望と夢と可能性を与えてくれます。
私たちモデル都市推進部では
農業は最も聖なる仕事として捉えています。
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農業を足助け合いの精神で
自給自足を目指そうと考えています。
日本は線を食生活のみならず
仕事や政治経済に対しても
哲学を失ってしまいました。
私たち自身の責任で日本の主権を取り戻し
日本の農業を立て直そうと考えています。
共に立ち上がってくださる方を求めています。
ぜひモデル都市推進本部ホームページを
ご覧下さい。
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