小さな身体に街を背負って
2017年5月2日、
NBAの名門、ボストン・セルティックスの本拠地「TDガーデン」では、MVPチャントが巻き起こっていた。
その声援の先にいたのは、セルティックスのエース、アイザイア・トーマスという選手だ。
彼はコートにいる選手の中で、最も小柄な175cmという身長にも関わらず、両チーム、そして自己最多の53得点を挙げ、チームを勝利へと導いた。
この日の彼には、どうしても活躍しなくてはならない理由があった。
アイザイア・トーマスの紆余曲折な半生少年時代から周囲より身長