A DEAD TOMATO HEAD(歌詞)
夏休み前 学校 収穫したトマト
夏休み終わりの日 鞄の中で見つけた
ぐちゃぐちゃになってた 腐ってた
ゴミ箱に 隠すように 捨てた
愛を込めて 手間をかけて
大事にして 大切にしてたつもりが
今はどうだ 呆気ないな こんな最後
サヨナラも言えず 傷は未だ癒えず
断片を思い出す 何遍も繰り返す
思い出らしい思い出を思い出す事ができない
ぐちゃぐちゃになったトマトくらいしか覚えてない
終わっていく少年期 壊れていく青年期
喉の奥につっかえて出てこない言葉
吐き出せば全部 嘘みたいになって
嘘みたいになった
不意に思い出した あの日のトマト
傷口に塩を塗る 芋づる式とはならず
固くなった瘡蓋 触れば痛かった
消したい過去はやがて 消えたい現在になって
写真の中で笑ってる 写る皆が笑ってる
人差し指と中指の間から覗くのは誰の目
人の目ばかりが気になる 気の毒になる
暗い未来が待ってる 目を凝らしてる
思い出らしい思い出を思い出す事ができない
ぐちゃぐちゃになったトマト まるで僕の頭みたい
終わっていく青年期 早すぎる蒼天に
手を伸ばす前から 届かないと大人
諦めれば全部 いっそ楽になって
馬鹿みたいになった
溢れ出すように思い出した事は
嘘みたいになった本当の言葉
蓋をして 隠して 忘れた事にして
ゴミ箱の中には 傷口の奥には
思い出らしい思い出を思い出す事ができない
ぐちゃぐちゃになったトマトくらいにしかなれない
終わっていく蒼天は やがて来る秋天に
物憂いな夜も やがて朝になって
夢みたいになった
もう一度 いや もう二度と
三度目の正直を待っている