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運命の距離感【20】
ロックとバイクと革ジャン
また大学時代の話。
あの時の僕は音楽とファッションとバイクの為にバイトをして生活費を削ってまでもそのお金をそれにつぎ込んだと言っても過言ではなかった時代。この3つの点を線で結ぶものの一つに革ジャン(ライダース)があった。それは高校生の時パンクロックを知った時から憧れのファッションの一つで革ジャンを着ればバイクにもロックにも似合う。と言うと少し貧乏くさいがとにかく憧れのアイテムだった。その革ジャンを手に入れたのが1992年の冬その年それを着てガンズ・アンド・ローゼズの東京ドームでのライブにも行った。ネッズ・アトミック・ダストビンの川崎クラブチッタも行った。(関係ないけどさっきググったら中村一義がそのライブに行ったという記事が出てきた!!)そんな憧れて手に入れた革ジャン…その後僕の手から逃れるように消えていったのである。
憧れの君は何処へ?
あれは忘れもしない大学四回生。卒業旅行を兼ねてバイク乗りのお約束北海道ツーリングに友人と二人出かけた。夏休みを利用し札幌に大学の友だも帰省しているのでそこにも訪れようととにかく色々計画し楽しみにしてた。しかしそこであの事件は起こった。僕たちは北海道へ行くために若狭湾から出るフェリー乗り場に向かい地元の兵庫県からバイクを走らせていた。若さゆえか逸る気持ちを抑えながらそれを楽しむがごとく早く行ける自動車道や高速道路を使わずに下道を走った。途中知り合いのところに寄りながらもなんとか時間に間に合いさあフェリーに乗る手続きをしようとした時気付いた。暑かったので荷物の上にくくりつけていた自慢の革ジャンがないのである。おそらくフェリー乗り場までバイクを走らせている途中に落としたんだろうけど荷物をくくるロープが外れるわけでもなくそれは神隠しにあったが如く忽然と姿を消していた…愕然とした。憧れのそれは自分の不注意のせいで僕の手からするりと逃げ出すかのように消えていった。その後の北海道ツーリングは幸いにも記録的な猛暑の夏で札幌に住む友人よりスイングトップを貰いなんとか革ジャンなしに乗り切ったけど僕の心にはずっとポッカリと穴があいたままになった。我が革ジャンよ何処へ?
永遠に巡り会えないモノたち
その後何度も何度も革ジャンを手に入れようとしたけれど何故か後手に回ると言うか今は革ジャンより今はこっちかなーと手に入れるまでに至ってない。そして今は南の島で革ジャンはいらないでしょってか手入れも大変でしょという結論になって気持ちにストップがかかっている。
こういった心に思っていても巡り会えないものがもう一つある。それはフリッパーズ・ギター(Cornelius、小沢健二)のライブ。一度はライブのチケットを買うも何とそのツアーの前に解散。その後コーネリアスのツアーのチケットをゲット。しかしそれも家族に不幸により行けず仕舞いに!オサゲンも何かの理由で。その後も何度かライブに行くチャンスはあったものの結局は行けていない。
もうこうなるとこの距離感と言うか憧れと巡り合わせというのは天に任せるしかないのか?なんて考えも頭をよぎる。God Only Knows神のみぞ知る。運命みたいなものも感じる。しかし革ジャンもフリッパーズギター(何だこの組み合わせ)もそこまで必死になっていないもしくは自分から距離を置いている感じがしないでもない。
色褪せない想いそれは…
憧れとは時間と共に強くなり、その憧れを強めるためあえてそれと距離を置いている自分がいるのではないかなんて考えも頭をよぎる。距離を置くことで消える想いなんて所詮それまでで困難があればあるほど強くなる想いこそ本物なんだと思い込むこじらせおじさんの戯言でした(笑)それってただの物欲じゃん?嗚呼革ジャンが欲しいただそれだけである(爆笑)