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野蚕絹との出会い


野蚕との出会い

昭和52年頃、インド更紗を使ったコートドレスでホークロアブームを起こした私は、木綿とも違う不思議な絹(タサール蚕)に出会います。その力強い荒々しさに魅了され、ブラウスやコートを作ると、芸能人や政治家、学者などから注目を集めました。
野蚕とは?・・・
。野蚕から得られる絹糸は「ワイルドシルク」とも呼ばれ、家蚕の絹糸とは異なる独特な性質や風合いを持っています。

野蚕の種類は世界中で数百種存在し、それぞれ異なる種類の繭を作り、異なる性質の絹糸を生成します。代表的な野蚕の種類と、それぞれの特徴は以下の通りです。

シルクの系統図

野蚕研究との関わり


蚕を専門に研究する大学や研究機関の方々が来店されるようになり、私は野蚕について多くのことを学びました。先生方の会話に耳を傾け、野蚕研究の現状を知ることで、野蚕絹の可能性に大きな期待を寄せました。

野蚕研究会への参加


家蚕の研究がほぼ完結し、野蚕研究が活発になってきた頃、私は学者ではないにもかかわらず、産学協同研究提唱の赤井会長に乞われて野蚕研究会に入会しました。長野で開催された第3回国際野蚕学会では、企業製品展示委員として展示コーナーの設営・運営に携わり、インドからの研究者との交流を通して、インドの野蚕事情についても学びました。

野蚕絹の可能性

その後、蚕糸業法が廃止され、絹の機能性研究や遺伝子組換えが急速に進展する中で、野蚕絹の特異な機能性への期待が高まってきました。

この内容は見聞録の様なものですので、多々間違いはあろうかと思いますが、ご覧頂き、ご意見などはグーグルのフォームより頂ければ幸いに思います。

次回よりいよいよ絹の話になります。

主催:企画:運営


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