『シルクの道、これからの道』実行委員会

<今泉雅勝、しまづかつたか>  2人で立ち上げた、ニューシルクメディアです。 シルク・ワイルドシルクの文化、健康、伝説や実体験を発信するメディアです。

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最近の記事

七夕祭りは絹祭り

「シルクの道、これからの道『七夕祭りは絹まつり』」へようこそ! 6月22日、東京農業大学の食と農の博物館で開催される特別イベント「シルクの道、これからの道『七夕祭りは絹まつり』」にぜひお越しください。このイベントは、シルクにまつわる知識や伝統を楽しみながら学べる素晴らしい機会です。 私たちのイベントでは、七夕のルーツやシルクの装飾について詳しく知ることができます。日本の伝統文化に興味がある方、シルクの魅力を深く理解したい方にとって、このイベントは必見です。 特に注目して

    • "釣り糸の世界:魚を引き寄せる魔法の糸"

      釣り、静かなブームとして、日本のレジャーとしての地位を確立し、釣り愛好者は1000万人を超えました。この記事では、古代から現代までの釣りの歴史にシルクが大きく関わっていること。特に釣り糸の進化とその環境への影響について掘り下げます。絹糸から化学繊維への進化は、釣りの技術だけでなく、我々の環境にも深い影響を与えています。 "釣りの楽しみ:私の子供時代の体験" 私も幼少の頃から三河湾でハゼ釣りやキス釣り、夜のタイ釣りなどを楽しんでいました。 釣りをするには餌獲りから始まります

      • アジアのシルク。柞蚕と天蚕について

        柞蚕について柞蚕の生息地とその特性 柞蚕は現在、中国北東部の瀋陽が最大の集散地となっています。柞蚕は家蚕より糸が2倍~3倍太く、繊度偏差が激しく織物に節ができるため、着物の表地には使用されませんでした。しかし、その軽さから着物の裏地に多用され、昭和50年代までは大量に輸入されていました。日本でも明治初期に長野県穂高地方に中国から移入されましたが、大きな産業には発展しませんでした。 柞蚕はタサール蚕や天蚕などと同様に野外に生息する絹糸昆虫で、食性や繭の形、大きさはタサール蚕

        • 自然と共生する、タサール蚕とは?日本で唯一の野蚕ストアオーナーが解説。

          タサールシルクについて。 タサール蚕は自然界と美しく共存する生き物で、その繭からは魅力的な絹繊維が得られます。この絹は人と良好な相性を持つタンパク質でできており、特別な機能性を持っています。それには、温度や湿度を保ったり放出したりする能力、細菌を抑制する静菌性、紫外線から保護する防紫外線性などが含まれます。また、その織物は独特の光沢を放ちます。この絹は、一般的な家蚕の絹よりも2から4倍太く、そのため触感が少し異なります。 野生の絹を扱う絹屋は日本でも私だけです。野生のシルク

          糸という字の成り立ち

          絹について語る前に、糸という文字の成り立ちについて説明したいと考えます。絹や綿などに使用される糸は、シルクから作られるということが一般的です。全ての糸がシルクから作られると言われています。 糸は象形文字 糸という漢字は、まさに糸そのものの姿を表した象形文字です。繭から糸を紡ぎ出す様子をそのまま文字化しており、誰でも見て糸だと理解できる、とても分かりやすい漢字と言えるでしょう。 糸は、私たちの生活に欠かせない存在です。衣服や装飾品はもちろん、医療や工業製品など、様々な分野で

          絹:未来を繋ぐ10万種類の魔法のタンパク質

          絹って何?地球上には10万種類以上の生物が絹を作る能力を持っていると言われています。自然界において、様々な生物は身を守り、子孫を残すために絹の成分を生成し分泌しています。 **絹を一言で表すなら、「未来を繋ぐ10万種類の魔法のタンパク質」**です。 絹といっても、用途や目的は様々です。例えば、蜘蛛の糸は捕食網として使われるイメージが強いですが、土蜘蛛と呼ばれるクモの仲間は巣穴の中で休息したり産卵したりするために巣を作ります。そのため、巣は外敵から身を守るための重要な役割を果

          絹:未来を繋ぐ10万種類の魔法のタンパク質

          野蚕絹との出会い

          野蚕との出会い 昭和52年頃、インド更紗を使ったコートドレスでホークロアブームを起こした私は、木綿とも違う不思議な絹(タサール蚕)に出会います。その力強い荒々しさに魅了され、ブラウスやコートを作ると、芸能人や政治家、学者などから注目を集めました。 野蚕とは?・・・ 。野蚕から得られる絹糸は「ワイルドシルク」とも呼ばれ、家蚕の絹糸とは異なる独特な性質や風合いを持っています。 野蚕の種類は世界中で数百種存在し、それぞれ異なる種類の繭を作り、異なる性質の絹糸を生成します。代表

          シルクに魅了され、シルクを愛した人物

          今泉雅勝(いまいずみまさかつ) 日本野蚕学会 副会長/アトリエトレビ主宰 絹を扱う世界では、「東に今泉あり」と言われるほどのシルクについての造詣が深く、絹を扱って50年。 日本のフォークロア文化を作った人物。 略歴 昭和41年 早稲田大学政経学部卒業 昭和41年 東一東京青果(株)(神田市場)入社 加工食品担当       ハウス野菜の繊維質、各種ビタミン等の激減に驚嘆 昭和46年 原始美術の研究の為、南太平洋(ハワイ〜ニューギニア)の 離島を調査。テーマ:人間にとって

          シルクに魅了され、シルクを愛した人物

          2024年3月のイベント告知

          平安時代の絹と色について講演します。平安貴族の絹と色に迫る! シルクの歴史と長江・黄河文明、平安時代の絹と現代の 絹の違い、美意識の変化、紅花・蘇芳を用いた色彩表現…など教科書では教えてくれないことをお話いたします。 聞くだけで、NHK大河ドラマをより深くりかいできます。 ワイルドシルク即売会も同時開催! 講師:今泉雅勝(アトリエトレビ・日本野蚕学会 副会長) 司会:だいじょうぶ社 場所:東京農業大学 食と農の博物館 1階ホール日時:3月23日(土)11:00 /

          来年の大河ドラマ「紫式部」を面白く視るためのトークイベント

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          ニューヘブリデス諸島へあこがれと旅立ち

          原始美術への遭遇の旅 80歳を超えてもなお野蚕絹に魅了され続ける、今泉雅勝さん。今泉さんは、幼少期から美に興味を持ち、独自の美意識を持っていました。そして、昭和46年に訪れたニューヘブリデス諸島で出会ったスモールナンバース族が彫るメモリアルポールに、美の真髄を見出しました。 ここからは原始美術に出会った遭遇の旅記録になります。 ニューヘブリデス諸島へあこがれと旅立ち地図に見えるように、エスピリツサント島からアネチウム島に至る南北およそ800キロメートル。80あまりの島々が

          ニューヘブリデス諸島へあこがれと旅立ち

          「シルクの道、これからの道」を立ち上げました。

          「シルクの道、これからの道」という、シルクに関する新しいメディアを立ち上げた私たちのNoteです。 シルクは、みなさんも耳にしたことがある服の素材として知っている方がほとんどだと思います。 しかし、シルクは素材として「高級で肌触りがいい」という側面だけではありません。世界中に多種多様なシルクがあります。私が知っているだけでも、糸にできるはシルクは16種類あります。少しだけ皆さんより経験があるとはいえ、シルクと言われるものだけで言えば正直何種類あるのかわかりません。 立ち上げ

          「シルクの道、これからの道」を立ち上げました。