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愛着探し0歳から1歳半

要約

0歳から1歳半の子供は、周りに頼らないと生きてゆけません。自分でどうすることもできないからこそ、自分がどう世話をみてもらえているかを敏感に感じています。そこで信頼感や、希望を見出し、"自分はこの世に生きていていいんだ"というふうに感じます。だからこそ、一貫した世話や温かいぬくもりを与え続けることが大切になってきます。

内容

ここでは、6つの主要な発達理論を一つずつ紹介し、それぞれの特徴や主張、子供が社会で生活する中で、どんな影響を受けて育つのかを伝えてゆきます。さらに、それぞれの理論から考えられうる、子供が健康的に成長するために必要なことを考察しながら、具体的な例を挙げてゆきたいと思います。理論だけ言われても、"で、どうすればいいの?"というのが私自身も経験してきたことですので、できるだけ応用がきくように書ければと思っています。

思い

これらの理論は心理カウンセラーはもちろん、保育士の方なども必要な知識として身につけています。今回は0歳から1歳半を対象にした話ですので、どちらかというと主に家庭で使える知識ということになります。

是非、"小さな子供は吸収力がすごいな"という客観的なイメージから一歩踏み込んで、社会から子供はどんな影響を受けているのかを能動的に学んでみましょう。

フロイトという人の発達理論(心理性的発達理論)より

フロイトの理論は、現在に直接使えるものなのかどうかは議論があります。ただし、彼以後の多くの理論にアイデアを与えています。ですので、ベースとなる考えを知っておくのは有益だと思います。

フロイトは人間の性格は、小さい頃、5歳頃までには決まると言っています。どのように、またどれくらい欲求が満たされたかという経験が、大人になってからも引きずられ、行動にも反映されてくるということです。

また、人間は本能的に自分の身を守る為にアグレッシブさを備えて生まれてくると言っています。例えば、小さい子供が他の人が持っているアイスクリームを奪おうとしたりする場面など、イメージできるのではないでしょうか。これは自分の欲を満たすための行動と考えられています。

そこで世話をしてくれる人から、"人からものを奪うのは良くないから、社会では、例えば、店で順番が来るまで待とうね"と教わります。そのように社会性を身につけながら、子供は自分の欲求も満たしてゆきます。

口唇期というのが、フロイトの発達理論でいう0歳から1歳半です。この口唇期では、子供は多くの喜びを口を介して獲得すると言われています。つまり、食べたり、指をしゃぶるなどになります。また、なんでも口に入れようとします。これは、この時期の子供にとって、自分が生きる世界を知るために口を介して起こす行動です。

子供によってタイミングはバラバラと言われていますが、離乳が早すぎたりや遅すぎたり、又は食べ物を与えすぎたりや与えなかったりすると、必要とする適切な欲求が十分に満たされず、大人になってから口に関連する問題がでてくるということを言っています。例えば、タバコ依存、アルコール依存や食べ過ぎをするなどです。

さらには、紙や土など食べ物ではないものを食べるような行動が起きたり、爪を噛むことも起こりうるとされています。フロイトは女性においては、大きくなるにつれて泣きやすくなったり、無力さを感じやすくなったりする可能があると言っています。

で、どうすればいいの?

- この期間の子供は1番デリケートで、弱く、一生戻ってこない時間です。ほんの些細なことであっても強い感情のゆれ、例えば、不安や恐怖などがを抱きます。ですから、可能な限り、子供が周りの注意を引くような行動をしたときは近づき、近くにいることを示すことが大事です。

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