短歌と日記「風穴」
短歌を説明するなんて野暮なのかもしれませんが、しばしお付き合い頂けたらうれしいです。
2022年の3月、私はまだ関西に住んでいた。
仲のいい男友達と道頓堀を歩いていると、少し離れたところで、あのトリオがネタ合わせをしている。
いつも舞台にいるトリオがこんなに近くにいた。
友達と私は目を合わせて
話しかけたいけどええかな...?
今はあかんけど、ネタ合わせの後なら大丈夫やんな...?
と作戦会議していると
そうこうしている間に彼らは劇場の方へ歩き始めてしまった。行くなら今しかないだろうと彼らを追いかけた。
3人はとても気さくに快く応じてくれて、
写真まで撮って頂き丁寧に対応してくれた。
「本当にありがとうございます。これからも応援しています。」
とお伝えして、その場を去ろうとした時に
「お幸せに」
とトリオの1人が言ってくれたのだった。
私たち、ふたりを恋人だと思ったのだろう。
別れ際だったので、付き合ってないですよと訂正する時間もなかったし、
そんな訂正は野暮だと思ったので、
「ありがとうございます」
と照れつつ咄嗟に応じた。
私達は恋人ではなかったが、
正直にいえば、私はその男友達に対して恋愛感情があった。
そしてこの恋愛感情に決着をつけた事もある。叶わなかったけど。
風穴が「お幸せに」と言ってくれたのに幸せになれず申し訳ないという感情と、
3人が、2人の間にも風穴を開けようとしてくれた嬉しさで今でも胸が一杯だ。
風穴あけられずごめん、風穴あけるズ。
私は3人がだいすきです。