初心者って楽しい
人は何がきっかけで、駆り立てられるかわかったもんじゃない。
私は、今の家に引っ越したのがきっかけで何故か絵を描きたくなった。
絵が得意なわけじゃない。
描けるのは、あんぱんまん、かれーぱんまん、しょくぱんまんだ。
これだけ描けると子供たちの人気者になれるから、各自練習しておくように。
住んでいるのは、山と海、自然のあるいいところだ。
その景色が、何の変哲もない私の創作意欲にとろ火をつけたのだ。
爆発したのは8月。
夫と行った長野県のとある美術館で、絵を鑑賞していた。
(ちなみに、美術館に目覚めたのも半年前)
どうやら、来週その先生が来て、絵のワークショップをやるらしい。
そう、翌週、私は一人でそこにいた。
言っておくが、私は長野県民ではない。
絵を習ったこともない。
問い合わせて必要なものをAmazonで購入した。オール新品。
やりたいと思ったことは全力で掴みにいけと、私の中のイノシシが言っていた。
15人ほどの中で素人は私だけだったけど、気にしてなかった。
先生は説明もそこそこに描いてみせてくれた。
私はかじりついて一番近くで見ていた。
先生の手の動きや、色の足し方。力の入れ具合まで。
気が付いたら、先生の手を見ながら、自分の手を動かしてエアスケッチまでしていた。
すぐにお題のりんごを描いてみることになって、夢中で手を動かした。
1時間後にできたのは、りんごではなく、どっちかというと安いトマトだった。
それでも、久しぶりの充実感だった。
誰がなんと言おうと、これはりんごだ。
帰ってきてからは、野菜や果物を見るたびに「これは描きやすそうだ、味のある絵になりそうだ」と眺めていた。
全く買い物が進まない。
で、すぐ自分ひとりで描いたのがタイトル写真。
美味そうなかぼちゃだ。
これから秋本番。
スーパー行って、また絵のモデルを仕入れてこなければ。
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初心者って楽しい。
会社辞めて、私は15年以上かけて、自分にくっつけたものを半ば無理やり払い落した。
だから、ここからは自由を武器に、おもしろいと思ったものを自分にくっつけていく。
noteにはその過程を記していこうと思う。
おもしろいかどうかは、私が決めるんだ。