現役だからこそ書ける事
岡崎慎司さんの過去のインタビューがたまたま目に入りまして。
ひっかかったのが冒頭の言葉です。
岡崎選手はもちろんサッカーについて語ってるんですが、それ以外の業種の人にも当てはまると思いまして。
少なくとも僕が毎日書いてるのは現役だからで。
プレイヤーとしても、経営者としても現役だからこそ書ける事があると思っています。
メディアなどで取り上げられる有名店の記事を読んでも、あまりピンとこない事が多くて。
それは本心なのか綺麗事なのかが分かりづらい為であり。
その理念が現場に落とし込まれてない事もあって。
これは現場にいないからなんだろうなと、勝手に得心していたのです。
もちろん求められる役割が違うという事は理解出来るんですが、やっぱり現場と経営には温度差がでてしまうんでしょうね。
僕はそれが嫌だったんです。
自分の店なのに、自分事じゃない感じがして。
僕がnoteを始めたのは3年ぐらい前で、その時は始めてるお店も少なかったと思います。
今は沢山のコーヒー屋さんが始めてて、お客さんにも言われた事があります。
「長文の投稿をしてるお店が増えましたね」と。
現場にいる人は気がついてるんですが、インスタ映えという言葉が死語になりつつあり、それだけでお客さんを呼ぶ事が難しくなりました。
でも、何かをしないといけないという事は分かっていて、その一つとして文章でのアプローチが始まったんだと思います。
幸いな事にコーヒー屋は書く事がありますからね。
コーヒーの説明だったり、お店をやる理由とか、立地だとか。
ただ、それらは長く続かないんです。
一度書いたら終わりで、書くのにも時間がかかるし、すぐにお客さんが増える訳ではないので。
インスタ映えの頃と比べると、即効性は皆無です。
それで気がつけばなあなあになり。
いつの間にか更新は途切れ。
休眠アカウントの出来上がりとなる訳です。
僕が続ける事が出来るのは、経営者で現場にいるからです。
時間をかけてでも愛してくれる人を育てようと、長期の目線で考え、その成果を現場で確認出来るから続けられます。
止まってしまうのは、どちらかの考えしかないから。
経営者目線では、効果が出るまでに時間がかかるので熱量が続かず。
現場目線だと、書く時間を考えると効率が悪いので投げ出してしまう。
だから、経営者が現場にいるうちから発信する事が大事なんです。
本心で、本音で、綺麗事ではなく、現場で感じてる事を素直に書く。
するとお客さんのイメージと実際の体験の差が出来づらくなるのではないかと思います。
側だけを立派にして現場を見てないから事故が起きる。
現役だからこそリアルに伝える事が出来るんです。