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【デュエマ雑感】2021/6月殿堂発表で思ったこと
うーん…なんだろう、今回の殿堂は賛否両論になってるっぽい?
— らすとさば🐟 (@LastSabbath) June 22, 2021
デュエマの禁止制限の過度に恣意的なところが出てしまった感はあるかなぁ…
今回の殿堂発表について、正直な所感とちょっとした考察を交えた雑感をしたためましたので、お付き合いくださると幸いです。
まだ殿堂内容を把握されていない方は、下記のリンクより公式サイトにてご確認いただけます
好感触だった《レアレティ・レジスタンス》P殿
《レアレティ・レジスタンス》は、ベリーレアとスーパーレア、所謂デュエマでレアカードと呼ばれるカードを、マナとバトルゾーンから全てバウンスしてしまう呪文です。
で、この呪文マナゾーンに干渉できるのが強力で、相手のデッキのレアレティの比率によってはかなり有効なランデス(土地破壊)になりましたし、マナゾーンから自身のレアカードを回収するのにも使えました。
問題はデュエマには同名で、効果や能力も同一なのにレアリティが異なるカードがあるということ。
良くあるのは、構築済みデッキにレアレティ無しで収録されていたカードがパックに再録されてスーパーレアになるパターンです。
◆レアカードなら、《レアレティ・レジスタンス》でマナから戻される妨害を受けるけど、自分が使った《レアレティ・レジスタンス》で回収できる。
◆レアリティなしなら、マナの妨害は受けないけどマナからの回収もできない。
《レアレティ・レジスタンス》の採用率も決して低いものではなく、レアリティが違えば挙動も違う…という異常事態がデュエマでは常態化していました。
一部のカードはテキストが違うかのように感じられるほど別物な使用感だったとも聞きます。
今回のプレミアム殿堂はそうした事情によるのでしょう。
中々再録版しか入手しづらい新規のことも考慮すれば良采配だったと思います。
「ビックリ枠」の《サイバー・I・チョイス》
デュエマの殿堂には、環境で活躍していないのにも関わらず殿堂してしまったカードが何枚かあります。
そういうカードを「ビックリ枠」などとデュエマでは呼んだりします。
※この「ビックリ枠」という呼称は、E2期のアタック・チャンス呪文との相性を危惧されて殿堂入りした《ビックリ・イリュージョン》にちなむらしいです。
非常に有名なのは革命直前の《暴龍警報》殿堂入り。
登場からわずか268日後の殿堂入りで、しかも環境で活躍していたわけでもなかったので、当時のプレイヤー界隈に激震が走りました。
この《暴龍警報》は、ブレイズクローとレッドゾーンとが併用されることを忌避してのものだったのですが、革命初期の環境において凶悪だったのはそんなコンボよりもずっと再現性が高い《音速 ガトリング》採用の赤単。
たしかに最速2ターン目のTブレイカー着地は衝撃的です…
しかし、達成にはほぼ初手段階で必要パーツが揃っていないといけない再現性の低さがハードルとなっており、仮に達成できても3枚の手札を消耗してしまいます。
(さらに言えば《轟速 ザ・レッド》を用いた3ターン目のレッドゾーン着地はまあまあ現実的だったわけで…)
今活躍していないし、今後活躍するかも微妙だったカードの殿堂によって、殿堂制度への信頼感を損なったこの殿堂発表には、モヤっとするところがありました。
今回の《サイバー・I・チョイス》に関しては、環境では一線を退いたカードであるばかりか、所謂ファンデッカーが好んで使っていたこともあり、なお一層複雑な心境です。
…というのも、ファンデッカーというのは自身のデッキにより強い愛着を持ったプレイヤー層であるとともに、環境での洗練された強さを求めずに遊んできた層でもあります。
中には金銭的な理由や、ある種のこだわりで高額カードを避けつつコンセプトを達成しようと努力したプレイヤーなどもいるわけです。
そういうプレイヤーのデッキから、現状特に理由がないにも関わらず殿堂入りカードを輩出してしまったのは、かなり不味いのではないかと思います。
もっとも、無対策で緊急殿堂を乱発したり、既存カードとのシナジーを恐れて攻めたカードデザインができなくなるのも良くないので、この問題については競技層、ファンデッカー、カジュアル層のいずれかがダメージを被る3者択一の問題なのでしょう。
一人だけ逝った『アンダケイン』
あるいは、そもそも原則制限はかけないが開発運営の方針に反したカードは制限をかける…ということで、オカルトアンダケインはダメだったという可能性も?
— らすとさば🐟 (@LastSabbath) June 22, 2021
ジョー星は例外的にメタカードであることと、5Cに触れたくないでことから例外的に泳がされた?
まあ、アンダケインは許されないな…と思ってました。
フェアデッキ(コンボではなく、クリーチャーの速攻や中速展開、もしくはコントロールで勝つデッキのこと)を推したい公式の思惑から遠いところにいたデッキですから、絶対何か規制かかるのは分かってました。
…で、奇妙だったのはアンダケイン「だけ」規制を食らったことなんですよね。
現環境にいるアンフェアデッキ(一応断っておきますが、フェアデッキではないデッキのことです💦)にはジョー星ゼロルピアがあります。
端的にいえば、クリーチャーのコストを0にして凄まじい大量展開を行う、アンフェアデッキのお手本みたいなヤバイデッキ。エクストラウィンまでできる優等生です。
「いや、これも許されないでしょ」と思っていたところ、まさかのノータッチ…
5Cデッキとドギラゴン閃がフェアデッキだから許されたとしても、ジョー星ゼロルピアが看過された理由は見出し難いです…
じゃあゼロルピアはなぜってなるし、やっぱり解釈に困るなぁ…
— らすとさば🐟 (@LastSabbath) June 22, 2021
若いデッキだから見逃した…というのが考えうる中で一番現実的かな。
(生まれてすらないデッキがBAN食らうゲームで、若いから見逃したは無理があるだろ…と自分に突っ込んだり)
おそらくだが呪禁を得た『蒼龍革命』
新規プレイヤーによる購入が多い『蒼龍革命』と『王星伝説超動』に関連する制限はかけない…という方針だったのかも?
— らすとさば🐟 (@LastSabbath) June 22, 2021
まあ、結果的に『蒼龍革命』が弱体化される制限とか、絶対今のデュエマの勢い削いでたし、仕方ないと言えば仕方ない。
『王星伝説超動』は新規に限らず多くのプレイヤーが買っており、5Cのパーツを輩出しています。
『蒼龍革命』は無改造でイベント出場できるのが売りで…という事情もあって、看過されたのもあるでしょうね。
『王星伝説超動』から殿堂カードを出せば、購入するインセンティブがよわまり、在庫の掃けが悪くなったり、買い集めた新規が萎えたりで今のデュエマが帯びる過剰なまでの熱が冷めてしまうかも知れません。そうした事情から来た采配でもあったのでしょう(多分)。
あと、本当に『蒼龍革命』が、即イベント出場可能というコンセプトを重んじて看過されたなら1年くらいは収録カードが無敵ということになるのですが、実際どうなんでしょう。
だとしたら、仲間を犠牲にしながら突き進んだドギラゴン剣団長より凶悪なのですが…💦
ちょっと嬉しい《サイバー・ブレイン》殿堂降格
いつだろうと思ってたら来ましたね。
コスト論に着目した記事をちょっと前に書いたのですが、今回の降格でコスト論上3ドローに相当するコストが3.5に修正されるかもしれません。
あるいは、そう遠くない時期に殿堂すら解除されると思うので、その時にコスト論が再評価されるでしょうか。
昔懐かしのあのカードがまた使えるのは単純に嬉しいですね!