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世界一まずい主食「インジェラ」!:エチオピアの料理と航空会社

別に僕はガーナ専門ライターになるためにnoteを始めたわけではないのだが、これまで投稿した記事はほとんどガーナに関するものになってしまった。今回はガーナを飛び出してエチオピアについて書こうと思う。あまり飛び出せてないよ!というツッコミは置いておこう。

と言っても僕はエチオピアに滞在したのは、ほんの4時間ほど。1か月半にわたるガーナ滞在をようやく抜け出し、帰り道でのトランジットの時間のことだ。今回はここで食べたとある料理についての記事。

世界一まずい主食「インジェラ」

アフリカに興味がある人は聞いたことあるかもしれない。「インジェラ」という食べ物の存在を。俗に「世界一まずい主食」と呼ばれているエチオピアの代表的な料理だ。
こういわれると食べてみたくなるのが人間の性である。エチオピアに立ち寄った際には必ず食べようと心に決めていた。

さて、アフリカ有数のハブ空港であるアジスアベバのボレ国際空港に着いたのは夜遅く。さすがにアフリカ最大級の空港ともあって、利用者は実に多様な国籍の人であふれている。

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↑空港内にあるお土産屋さん。超物価高い。買えたもんじゃない。リュックが当たって何か割らないかずっと心配だった。


とりあえず、インジェラを提供している店を探すために案内板を見たが、全く読めない。このうにょうにょとしたタイ文字とも違った不思議な文字。アムハラ文字だ。エチオピアの公用語で思えば飛行機の注意書きもこの古代文字らしきもので書かれていた。

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↑読めるかな?読めないね。でもこれで溢れてる。参った。


致し方がないので、スタッフに尋ねてインジェラが食べられるお店へ。
案内されたのは騒がしいパブのようなお店だった。


メニューも持たずに近寄ってきた女性の店員さんが、壁を指さして「あれでしょ?」と聞いてくる。見たら、外国人旅行者向けにフィッシュアンドチップスとドリンクのセットが20ドルと書かれていた。魅力的だったが、あえて首を振ってインジェラが食べたいと言ってみる。すると、女性店員は今までの無愛想が嘘のようにパッと明るい顔になってインジェラのメニューの説明を始めてくれた。

いったい何が定番なのかわからなくて、言われるがままに頼む。15分くらいたってそれを運ばれてきた。

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汚れた雑巾がぐるぐるにまかれているような感じ。表はみずみずしくツルツルで裏は穴が開きまくっている。付け合わせに羊のソテー?
とりあえず一口、と思いインジェラを手にしたところびっくり。めちゃくちゃ冷たい。冷たい主食って珍しくない?
少しだけちぎってソテーにつけて食べる。
すっっっっっっっぱい!
おでこから脂汗が出てくるような酸っぱさ。喉がひりひりとする酸味。

しばらくその味に呆然としていたら、向かいのおじさんが「インジェラは大きくちぎってソテーを掴むように包むんだ」と教えてくれた。ありがとう。聞いたらおじさんはオランダからエチオピアに単身赴任したビジネスマンなんだって。世界にはいろんなビジネスがあるなあ。

あまりの酸っぱさに面食らったが、酸っぱい主食というものに実は僕は慣れていた。ガーナで食べる主食も度々酸っぱいものがあったからだ。そのガーナの主食も、今回のインジェラもトウモロコシでできているんだって。スイートコーンのどこにこんな酸味が隠れているんだ。

時間をかけて完食。美味くはないが、食べれなくもないっていう感想。でもこれはガーナの食事を一か月半体験していたからだろうね。日本でいきなりこれ食べたら、食べきる自信ないよ。
値段は25ドル。フィッシュアンドチップスより高いんですけどー。どうりでエチオピア人もインジェラ食べずにフィッシュアンドチップス食ってるなあと思ったよ。誰向けの価格設定なんだか。

アフリカの渡り鳥:エチオピア航空

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なんだか記事のボリュームが足りない気がするので、エチオピアに関連して僕が今回の旅で利用したエチオピア航空についてもここで語ろう。

JALやANAなど日本の航空会社のサービスになれていると、海外の航空会社を利用した際にカルチャーショックを受けるという話はよく聞くだろう。僕がエチオピア航空に乗った時も同じ驚きがあった。

まず、飛行機がぼろい。え、バラエティーの再現VTRですか?というくらい椅子がぼろい。揺らせば揺らすだけ椅子が揺れる。そしてこの椅子が固い。腰が痛い。機内はアムハラ文字と小さく書かれた英語で構成されており、視力の悪い僕にはよく読めない。

そして国際線なのにモニターがない。カイロからガーナに行くのに大体4時間から5時間。
その間、僕は寝ることもできずぼーっと前の椅子の背もたれだけを見て過ごした。
まあこれは機体によると思う。10時間フライトした機体はモニターもあるし、椅子も多少柔らかいやつだった。機内は相変わらずアムハラ語祭りだけど。

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いいところもある。これは場合によると思うが、ガラガラ。今回搭乗した3回のうち2回のフライトでは隣の乗客がおらず、横になって休むことができた。

そして最大の評価ポイント。ご飯がやたらおいしい。別にエチオピア料理が出てくるわけではない。パスタや豚や鳥を焼いた奴が出てくるのだが、これがやたらおいしい。個人的にはJALの機内食よりおいしい。そして余っているのかおかわりをくれた。
出てくる回数も多い。これはいったい何時のごはんなんだろう?というタイミングで料理が出される。10時間のフライトで4回か5回くらい頂いたような気がする。

CAのサービスも普通に良かったし、機体に文句がある以外は悪いところは見当たらない。むしろアフリカに行くときにはまた利用したいと思える航空会社だった。

これが僕の短いエチオピア滞在記。ラリベラとか、ダナキル砂漠とか行ってみたいところたくさんあるし、いつか時間を作って訪問できたらいいな。


他にこんな記事も書いてるのでよかったら。




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