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ルールは変えるもの

こちらの本の中で出てきた「ルールは変えるもの」という考え方、これが私の最近の思考を進化させているのでその思考を書いてみようと思う。

こちらに本の抜粋(再構成版)が出ているので、ぜひ、理解が深まるのでみなさんに読んで頂きたい。

日本ではルールは守るもの、世界ではルールは変えるもの

『シン・スタンダード』サンマーク出版

私は日本に住み、日本人の両親に育てられ、日本の教育を受けた。日本ではルールは守るもの。これを疑ったこともなくあたりまえだと思って生きてきた。「ルールを守りなさい!」「ルールですから、、、」日本で生活をしているとよく聞く言葉である。
でも、「ルールは変えるもの」という言葉を見たときにハッとした。いままで「ルールは守るもの」という常識によって縛られ、我慢し、モヤモヤしていたものが晴れた気がしたのだ。

これからの時代VUCA(VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉)と言われるような時代、コロナ禍でも実感したが、「ルールは守るもの」では、ルールは機能しなくなる。時代がどんどん変わっていく、何が正しいかも一人ひとりが考え、そしてその一人ひとりが「ルールを変える」と思って行動しないと社会は機能しない。

カスハラとルール

カスタマーハラスメントにおいても、これは当てはまる。
店員:こういうルールなので
客:おかしいだろ!
という図式は多く起こることだと思う。
そこで、一人ひとりが何が正しいか理解していれば、定員さんもクッション言葉をつけて話ができるかもしれない。
定員:お客様のおっしゃること、非常によくわかるのですが、今のところこのルールにて対応させていただいていますので、、、

「マスク警察」という言葉も使われていたが、こちらも「ルール」に対する考え方で柔軟性を持つと変わることができる。
コロナ禍は、マスクをつけるのが良いとされてそれがルールとして設定された。その一旦コロナ禍で設定されたルールを「守るもの」としてしか捉えられないと「マスク警察」になってしまう。時代に合わせて、状況に合わせてルールは変えるものとして考えれば柔軟な考えが持てるのではないか。

子ども時代のルールを作る経験

先日、私の行っているワークショップで話を聞いていて、子どものときに友達とオリジナル遊びを作り上げたことが楽しかったというお話を聞いた。
オリジナルの鬼ごっこを作ったり、公園の遊具を使ってオリジナルな遊びを作ったり、小さい子がいたら、その子に合わせてルールを変えてあげたりした遊びは多くの人が子どものころにしたのではないか。
この経験の重要性を感じた。楽しく、ワクワクしながら、こうしたらいいんじゃないかと意見を出し合ってオリジナルルールを作る。ドッジボールだったら、頭はNG、身体はOKね。など、話し合いながら皆が納得するようなルールを作って楽しく遊んだんだろう。

ビジネスにおけるチームのルールや話し合い

上記のような子ども時代の経験の重要性が、人として大事なのだなということを実感したのは、ビジネスにおけるチームの中でもルールを作っていく必要性があると思ったからだ。チームにおけるルールは、心理的安全性のある組織で改善をして皆の同意をとりながら変えていく必要がある。このルール作りはチームがうまく機能するかどうかにかかわってくる大事なコミュニケーションだ。
例えば、システムを導入すると、そのシステムの運用ルールが必要になる。試行錯誤しながら、仮のルールを作っていくが、心理的安全性のない組織でなおかつ「ルールは守るもの」という考えだった場合、使い難かったり不都合があるのに、そのまま使い続けて我慢したり、時間を要したり、データが見つからなかったり、必要なデータ入力されなかったりなどということが起きてくる。
心理的安全性があり、皆が気付いたときに「こうしてみたらどうでしょう?」と提案したり、意見を出し合えれば、より状況や現状にあったルールができ、いいチームができていく。

ルールは変えるものとして生活してみよう

自分自身の考え方も「ルールは変えるもの」と変えてみようと思う。
そうすると、世の中が今よりもっと解像度高く見えてくるだろう。
社会と関わる実感が増大するだろう。
心理安全をベースとして、もっともっとよい世の中になっていくだろうな。


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