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「よい聞き手」になる

「よい聞き手がよい話し手を育てる」

これは、小学5年生の次女が学校の先生に教えてもらった言葉です。
次女は感情豊かで周りで起こることに対して、スルー出来ない性格。心がモヤモヤしたり、爆発しそうになったりします。
母である私、ファシリテーターとしての仕事もしている私の最近の目標は「傾聴」。自分の頭に浮かんだことを人の話を遮ってでも話しそうになる自分を何とか変えようともがいているのですが、いくら「傾聴」をしようとしても、しゃべってしまう。。。
そんな時、次女がこの言葉を学校で聞いた後に、「よい聞き手になって」と言ってくれました。私も、「よい聞き手になるね」と言って話を聞きます。
そうすると、不思議なことに聞くことに徹することができるのです。この、「よい聞き手」になると宣言することが大事なのだと思います。

傾聴のポイント

相手に全集中

もちろん、何かしながらはNG。相手の方を向く。そして、全集中!

自分の主観を入れないで聴く

これがとっても難しいことだと思うのだけれど、つまり、自分の解釈を入れないで聴く。自分の解釈を入れるから、その解釈を話したくなってしまう。
なかなかこれが難しいのです。

ミヒャエルエンデ「モモ」より

ほんとうに聞くことのできる人は、めったにいないものです。そしてこのてんでモモは、それこそほかにはれいのないすばらしい才能をもっていたのです。

ただじっとすわって、注意ぶかく聞いているだけです。その大きな黒い目は、あいてをじっと見つめています。するとあいてには、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたかとおどろくような考えが、すうっとうかびあがってくるのです。

ミヒャエル・エンデ作『モモ』岩波少年文庫

ビジネスでも1on1が導入されることも増えて、「傾聴」がよく言われるようになってきました。でも、ここに書かれているように、人の話をモモのように聞くことはすごく難しいことなのだと思います。
私がいくら「傾聴」は大事だ、こうするんだと言っても、自分でもなかなかできるようにはならない。その第一歩として、「よい聞き手になるね」という宣言は、うまくいかない人にこそ試してほしい傾聴ハックです。

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