Free Nationals / Free Nationals

このアルバムを一文で表すのであれば、


Anderson .Paak の鍋で R&B、Soul、HIPHOP、DISCO、POPS を煮詰めたダシで食べたらなんでも美味しいだろ、というものである。

Anderson .Paak のバックバンドをつとめる Free Nationals のオリジナルアルバム、セルフタイトルとなっている。

Jose Rios(Gt)
Ron Tnava Avant(Key)
Kelsey Gonzales(Ba)
Callum Connor(Dr)

の4名で構成されるが、ボーカルで様々なアーティストを招いてアルバムとしている。


まず必聴なのが、Anderson .Paak を客演とした Gidget

雰囲気としては、Funk、Disco のオーセンティックな演奏だが、なんだろう、ドラムがめっちゃ乾いているからイマっぽく聞こえる。

Anderson .Paak のソロよりも個人的には聴きやすくて良曲として2019年〜2020年の年跨ぎにめっちゃ聞いていた記憶がある。


The Internet の Syd をボーカルに招いた Shibuya も素晴らしいソウルチューン 

ウィスパーなボーカルとホーンがとても気持ち良いドライブに合いそうな曲。


Daniel Caesar をボーカルに招いた Beauty & Essex 

Daniel Caesar にハマる前までは一瞬で飛ばしていた曲だったが、いまとなっては好き。官能的な歌詞や、曲のペース、音の少なさが The Daniel Caesar。


次は Benny Sings によるボーカル曲、Apartment

彼のナイーブな歌い方、柔らかい歌声によって 80’sポップスっぽい曲が現代化されている、結構聴きやすい曲だと思う。

Benny Sings は変わり者感あるけど、センスの塊って感じで好きな人は好きだよね。


最後に、Mac Miller とのコラボ曲、Time。

死ぬ前に録っていたんだろうな。

あれ?Mac Miller っぽいなって思ったら本当にそうだったので、彼新しい曲に出会えた感じがして、すごく嬉しくなった記憶がある。

結構ポップだし、ラップもほぼ歌だからとても聴きやすい。


Anderson .Paak
Syd
Daniel Caesar
Benny Sings
Mac Miller


これらが鍋のシメのうどん、ラーメン、そば、ご飯となり、そりゃ当然旨いだろという素晴らしいアルバムである。


去年の冬に聞いて、今年の冬も。

鍋が美味しい季節に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?