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【編集後記】そこそこ叶う夢もある

今回も無事に記事を公開することができました。本編はこちらからどうぞ。

とある箇所で登場するジョッキを持ったキュウリは、我らが「KUKUMU」のライター、渡辺凛々子さんに描いてもらいました。めっちゃ良くない? 直前までサムネのことをすっかり忘れていて(よしザわはクズ)、公開前日にイラストをお願いしたにも関わらずこのクオリティ。彼女はすごいです。

「KUKUMU」初めての小説ということで、どれだけ読んでいただけるのか少し不安だったのですが、Twitterなので素敵な感想をいただき、ほっとしている最中です。読んでくださっている皆さん、いつも本当にありがとうございます。

さて、今月のテーマは「サマーフルーツ」でした。

やっぱり最初に思い浮かんだのはスイカなんだけど、私はそこまでスイカに魅力を感じていないんですよね。あれば食べるけど自分のお金出してまでは買わないかなぁという感じ。ビッシャビシャだし、種がランダムに入っているのもよくわかんないし。最後まで仲良くならなかったクラスメイトみたいな立ち位置なのですよ。

小説を書いてみよう!ということは事前に決めていて、せっかく創作の世界に飛び込めるのだから、架空の果物について書いてみました。

でも、いきなり架空の果物が育つのは理屈が通っていないので、突然変異で実ったことにしてしまえば自然なのではないだろうか。そんなことを考えながら生まれたのが「ブァナナ」です。

名前からもなんとなく想像できるように、元となる果物はバナナです。別にどの果物でも良かったんですが、せっかくなら自分が好きな果物を登場させてあげようと思いました。

甘すぎないし、びちょびちょしてなくて食べやすいし、凍らせても焼いても美味しいし、黄色でかわいいフォルムをしている所も好きです。

今も好きだけど、小さな時はもっと好きでした。おやつと言えばバナナ。おべんとうのデザートにもバナナ。お祭りで見かけるチョコバナナは、バナナへの冒涜だと憤っておりました。

何か書いてあったはず……と、おぼろげな記憶で幼稚園の卒園アルバムをめくると、こんな言葉が。

字がきたねぇ

周りの子たちが将来就きたい職業を書いているなか、私は「バナナをたくさんたべること」を夢に描いていたみたいです。食いしん坊ですね。

文字の並びが奇天烈

我が家では毎週バナナをひとふさ買う習慣があるので、私の人生はいつもバナナが側にあったのだと、ふと気が付きました。「たくさん」というのが、具体的に何本か明示されていないので、当時の彼女はどう思うのか分かりませんが、そこそこ夢が叶っているような気がします。

きっとこれからもずっと好き。