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ちょうどいい宿題


■全文2096字

2025年睦月末日手記

✏️4番を求ム人達へ向けた日記。


「逃げるは恥だが役に立つ」

この言葉を昨今よく思い出す。

私は今、人生の岐路にいる。

なににでも成れるかも知れないし、
なににも成らないかも知れない。

生きていれば必ず通るクエスト。
ゲームでいえば、イベントなのか。?


そんな気がしている。



私事だが、やはり音楽について。
どうしようか、迷っている。

どうしようか、というのは、
ひとさまに向けて音楽をするのかしないのか、という話のこと。

音楽は好きだ。聴くのは。
商業音楽に溢れる時代に生まれるとは、ずいぶん徳を積んだらしい。


とすら、思う。
私達は幸せだ。充分に。



私事の事情を、少し書こうと思う。

今いる立場をかんがみて、音楽をしていた。

過去に。

自分達の為に、である。
「達」というのは、家族。夫の事。


はっきり言ってカネの為にやっていた。

宣伝だ。稼業に向けての。
音楽活動の其れで稼いでいた訳では無い、勿論。

大体カネを動かすプロに成るのが簡単な訳が無いだろう。簡単だったらカネは取れないし、難しいから、カネが発生する。


プロ作品を聴いていればその位分かる。
プロに失礼極まりない。

そういう風に、世界は出来ている。





と、思っていた。


実際はウマいかどうか、だと思う。
カネ稼ぎは。


「ウマい」を漢字にすると「巧い」、が一番適切だろうか。

仕組み作り。
プライドと現実の争点、を、渡りきった人たち。

そういう人達が、沢山いる事も、知った。



さて、実は、我々の稼業において
私達のした音楽活動は、関係が無い。


労働時間等の要素では
関係は有るのだが
【売上高には関係が無い。】


これが私達の出している結論。

私達の音楽活動に、稼業の売上げは、
関係が無い。


関係させようとすれば、販路が無い訳では無い。作ろうとすれば、造る事は出来る。

出来るが、その商売が決してラクでは無い、と、私達は、知っている。


夫はプライドが高い。
本質的な。


私もプライドが高い。
夫のプライドにケチを付けたくない。



だから、売上高に関係が無い、
という今のやり方を維持している。



ワガママに映るかも知れない。
切り口によって。


みんなこのくらい我が儘なのが
「大人でいる鍵だ」と思うのに。





さて、それを踏まえて音楽をするか、という話。


して欲しそうな人がいる…ように感じる。
(自意識過剰か)


でも私はしたくない。

【ショーケースの中のママゴト人形】

その様に見られる事が
耐えられない。


音楽をしたい、より
そっちの嫌悪感が勝つ。


さてどうするか。


ここで思い出す話がある。
「ちょうどいい宿題」という話だ。



ちょうどいい宿題。



私は宿題が大キラいだった。

鬼の形相で学内で済ましていた。
足りなければ近所で何とかしていた。

家で宿題が出来ない学生だった。


状況が切羽詰まれば話は別。
テスト前日等では鬼の形相に家で成った

(実母のサポートは手厚かった)

(成績優秀な娘が好きな人だった)



勉学は好きなのだと思う、好奇心強いし。

物差しとしての試験が嫌いだったのだと思う…冷たくなる友達でてくるし。



で、ちょうどいい宿題というのは。

父のかける言葉だった。


私が塞ぎ込んでいると(しょっちゅうだった)、

父からこう言われた。


「丁度良い負荷を自分でかけなさい」

と。



どういう事かと言うと



気分が塞がるのは、余裕が在るからだ
お前は余裕があると要らぬ事ばかり考えて落ち込むから、負荷をかけなさい



そういうロジックらしかった。
そういう事を、言われてきた。




さて、父の教え 虚しく
私は自律が苦手な大人の儘でいる。

大人の歳で、いてしまっている。
恥ずかしい。

父への反発よりも恥ずかしさの方が上回る歳には、成った。



だから、私は
ちょうどいい宿題を作ろうと思う。

自分で。

それが何なのか。

なにかに成る話なのか、
何者かに成るクエストなのか。

それをさぐるのが、宿題。

尻ぬぐいすんのが、大人。


しかし学校と違い期日を設けてくれる先生のような人はいない。
自分で設定するしかない。残念ながら。



「うるせえ!」


と両親の口出しに反論しても
負けていた、昔。


私は逃げた。
初めて入学した大学の時を思い出す。


進路を反対してくれた先生がいた。
保健室の先生です。
ただ一人だった。

中退を反対しなかった先生がいた。
当時の担任です。
学内でただ一人の先生だった。


役に立った人達と言えばその位。
自己責任、後は。


私はその先生達を尊敬している。


だから「役に立つ」だなんて失礼な言い方、本当はしたくない。

わざと、している。



だから

私も役に立つ人に成らなければ。
自分にとって。

守り方を考えなければ。



昨今は
【言い方の手品師】を意識し

伝える努力を
したり、しなかったり、している。



「逃げる」も一つ。
そうして息をして来た。




これから、私は

「ちょうどいい宿題」を
自分に課すことで
役に立とうと、している。

自分に。


もう責めるのは、疲れた。
休んでまた、歩くしかない。



休む為の切り株達に

私は愛情と感謝を向け

腰掛けている。



旬を見極めるのは、一層難しい。












#アルエ
#アルカ
#ナニカ
#うるうるうるう
#旬


✒️メモ
「アルカ」は私がステージでよく使っていたギターの愛称です。原作の漫画も大好きです。
併せて林檎氏に纏わる【楽曲イガイ】の文字も充てる事にしました。よろしくね。✌️


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