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【横断 #24】障がい者雇用の新しいモデルをつくる
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石井 一弘さん
『マネーフォワード』という会社をご存じの方は多いだろう。もしかしたら、個人向けの家計簿・資産管理アプリや、法人・個人事業主向けのバックオフィスSaaSの製品名として馴染みがある方も多いかもしれない。
恥ずかしながら、金融系ウェブサービスの会社がここまで障がい者雇用、いや障がい者キャリア形成に本気だとは知らなかった。
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同社は、ミッションとして「お金を前へ。人生をもっと前へ。」を掲げ、それを実現するための人事領域の戦略として「Talent Forward (社員の可能性をもっと前へ。)」を掲げている。
その考えに障害の有無は関係ない。障がい者雇用を特例子会社のように分けるのではなく本採用し、一定の配慮を受けながらできる範囲の業務をやり遂げることを目標に置いた人事制度「インクルーシブコース」を設けて、独自の報酬・評価・グレード制度を設定している。さらに、同コースで働くメンバーのみならず、これからマネーフォワードで働くことを検討する障がい者に向けて「支援ポリシー」まで準備しているのだ。
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ご紹介が遅れたが、石井さんは、そんなマネーフォワードに「本気度を感じて」参画した。元々は、障がい者向け就労支援をはじめ、障がい福祉領域で多様な事業を展開する『LITALICO』で障がい福祉のキャリアを開始。「現場の支援者からスタートして、事業所の広域マネジメントや事業推進、人材育成、官公庁関連、プラットフォーム事業など10年以上にわたり、障がい者就労の世界で第一線を走ってきた。
石井さんが障がい者就労に携わり始めた頃、地方では「身体は働けても、精神はまだまだ働けない」といった言葉が平気で聞かれ、身体障害の方は採用できるが、精神障害の方は採用しにくい」「作業所に行ってもらえばいいのでは」と耳にしたことも一度や二度ではなかった。」 あの頃から「フェーズは変わった」。精神障害のある方でも、一般就労や長く働くことはもちろん、「正社員登用やキャリアを形成し、戦力として活躍する時代になった」。単に法定雇用率のための人数を採用するだけではなく、「多様な働き方を進めようと変わってきた」
とはいえ、そうした時代の変化の中で、まだまだ法定雇用率ありきで、仕事を無理やり切り出す形で障害者雇用を生み出している会社も多い。でも、石井さんは自身の経験から、「その企業が悪いわけではなく、やり方がわからなかったり、トラブルが怖いといった気持ちもある」と理解を示す。
その一方で、マネーフォワードは「一人ひとりキャリアをつくり、戦力として事業部の中で活躍していく人材を増やそうとしている」。他社と比べて「人に対する投資が厚い」。そう感じた石井さんは、同社でなら、前述のやり方がわからない会社でも「マネできるモデル事例をつくれる」と感じて、入社を決めた。
入社した後、石井さんが感じた「本気度」や「人に対する投資の厚さ」は本物だった。
障がい者雇用の担当者の数は、一般的に想定される人員数の倍以上を配置。障がい者雇用で入社した方でもグループのリーダーを務めるなど、幅広く活躍していた。
現在、そんなマネーフォワードを知ってほしいと、限られた採用面接に閉じることなく、障がいのある方が実際の業務を体験できる機会や、支援者向けの会社説明会などを積極的に展開している。
石井さんは、マネーフォワードという会社が「新時代の障がい者雇用におけるリーディングカンパニーになればいい」と話す。 即ち、マネーフォワードから、障がい者雇用の分野で新しいモデルが生まれ、それをつくった優秀な人が社会に輩出され、さらに良い組織を築いていく。石井さんは、マネーフォワードに、そんな会社になってほしい。背景には「インクルーシブなはたらき方をより推進するようなソーシャルインパクトを起こしていくためには群れをつくっていくことが大事」という想いがある。
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10年以上前に比べて、障がい者雇用の景色は確かに変わった。
でも、障害のある方が、自分の意思をもって進路やキャリアを選べているか?選ばざるを得ない又は選べない事が圧倒的ではないのか?例えば特別支援学校から大学へに進む割合はたった数%。「頑張ればいいじゃんって簡単に言う人もいるけれど、そんな機会さえ用意されていないんですよ?」と石井さんは問いかける。
障害の有無に関係なく、「やりたいことや興味あることを何かの理由で諦めることは、とても残念。豊かなキャリアを選択できることが重要なんです」と石井さんは力を込める。
そんな社会に向かって、ボトムアップで頑張るにも、マネーフォワード一社では足りない。マネーフォワードはモデルをつくる、でも、それだけで終わってはいけない。だから、石井さんは、そのモデルを社会に広め、「群れをつくっていくことが大事」だと考えているのだ。
障がい者雇用は、市場で競争したり出し抜いたりする世界ではない。だからこそ、企業同士が学び合って社会を前に進めることが重要だ。まずは、石井さん、そして石井さんが参画したマネーフォワード社に学ぶことから始めたい。
ここまで読んでくださった皆さまに‥
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