サモアでの活動について
アースカフェでは、2020年3月からJICA草の根事業による、サモアでの活動を実施しています。
しかし、事業開始直後に新型コロナウィルスの世界的な感染拡大、いわゆるパンデミックによって渡航しての活動が制限されていました。その間、オンラインによるスタッフとのミーティングを重ねて、信頼関係の構築を図ってきました。しかし、このプロジェクトで初めて会うスタッフもいて、十分なコミュニケーションが取れませんでした。
サモア政府は2022年8月に国境封鎖を解除しました。
そこで、私たちも2022年9月にサモアに渡航しました。事業申請前の予備調査で渡航した2019年以来のサモアです。
さて、私たちがサモアで何をしているのかというと、熱帯地方に多くの品種が自生しているラン科植物をリソースとした新産業の育成です。
ラン科は単子葉植物に属する植物で、世界に700属以上、15,000種以上あるとされていて、気品あふれる鑑賞価値の高い花を求める愛好家が世界中にいて、品種改良が盛んに行われています。特に赤道周辺の岩や樹木に着生しているランは多様性が高く、美しい花を咲かせる未知のランも存在していると考えられています。
サモアも赤道近くに位置し、年間を通じて、24〜30℃の気温があり、ランの生育に適した地域のひとつとされています。未だ未踏の地も多く、新たなラン品種の発見の可能性も高いと思われます。
サモアは人口20万人程度の島国で、農業と沿岸漁業が主たる産業ですが、多くのサモアの人たちは、ニュージーランドやオーストラリアに出稼ぎに行って、母国に送金しているそうです。
サモア政府は国内産業、特に観光業を育成しようと計画しており、観光のシンボルとしてコチョウランなどのラン科植物に着目しました。
私たちは2019年にサモアを訪れ、JICAの現地事務所や政府関係者等に取材を行い、アースカフェのメンバーの持つ技術などが現地の経済に寄与すると考えて、JICAの草の根事業に申請、採択されたのでした。
採択後、サモア政府やカウンターパートなどとの契約事務を行い、さあ、これからという時に新型コロナウィルスが世界的に蔓延しました。
2022年の9月に3年ぶりにサモアを訪れ、その後、2023年2月、そして2023年7月にも渡航の予定があります。
ここでは、その活動についてご紹介をいたします。
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