get marriedって、なんでgetが必要なの?
Q:初歩的な質問で申し訳ございません。
They had already got marriedという文で、なぜgotをつけなければならないのでしょうか。学生時代に何度もやってきてはいるもののずっと疑問なんです。ネットでも調べていますがわかりにくくイメージがわきません。
They had already marriedでは意味合いが違ってきてしまうのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
確かにイメージが掴みにくいかもしれませんね。
今回はGot marriedのニュアンスについてここから細かく説明するので、最後まで読んで理解してしまいましょう。
◾️marriedの意味
こちら、marriedがmarryの過去分詞なので、過去分詞のニュアンスからおさらいしましょう。
過去分詞は品詞としては形容詞的な使い方をします。
意味の面についてはここから一緒に確認していきましょう。
過去分詞のコアイメージ は、「受け身・完了」とされています。
もう一歩踏み込むと、「動作が終わった状態」を示します。
marriedという過去分詞であれば、「結婚する」という動作が終わった状態(結婚式をあげて、正式に夫婦となっている状態)を表します。
また、marryという動詞の意味にも注目してみましょう。「結婚する」という動作は、どのくらい続くと思いますか?「食べる」であれば、「いただきます」から「ごちそうさま」まで、ある程度時間がかかると想像できますが、「結婚する」はどうでしょう?「結婚していない状態」から「結婚している状態」への変化、これは一瞬の出来事ですね。
実はこれ、「瞬間動詞」と言って、動作自体は瞬間で終わってしまう動詞の仲間です。「結婚する」という動作は、状態の変化で、関係性が一瞬で変わるものです。同じ仲間に、recognize(気づく), jump(跳ぶ)などがあります。
◾️getの意味
次にgotですが、getは、「その状態に変化する」という意味合いがあります。似たような使い方をするものにbe動詞がありますが、be動詞は、「その状態である」という状態を示すのに、対し、getは、状態への変化のニュアンスがあります。下の2つの文を比べてみましょう。
①は「お腹がすいてない状態」から「お腹がすいている状態」への変化が伝わってきますが、②は、いつお腹が空き始めたのは関係なく、夕方はお腹が空いている時間なのだということが伝わってきます。
◾️they had already got married VS they had already married
さて、これを踏まえて、they had already got marriedとthey had already marriedを比較すると、以下のことがわかります。
・they had already got married
これは、「すでにmarriedの状態をgetし終えた状態」を示しています。
結婚式を挙げるなり、役所に届けるなりを済ませて、「結婚している状態」に変わった後なんだ、という意味ですね。一般的に「もう結婚している」というのが、こちらの英文のニュアンスです。
・they had already married
gotがないので変化が見えず、結婚している状態にフォーカスした表現です。いつの間にか結婚した状態になってます。
以上が意味面の違いですが、最後にこの2つの英文には語彙の使い方の面で大きな違いがあります。
◾️語彙の使い方の違い
get marreidは、通常これだけでも使えて、「〜と結婚する」という場合は”get married to A”という風に使います。
一方で、marryは、他動詞なので、それだけで”I want to marry.”という文は作れず、必ず目的語(結婚する相手)が必要です。
”I want to marry you.”(あなたと結婚したい)というふうに、結婚する相手を伴って初めて成立する文です。この点からも、“They had already marreid”という文は、不完全な文であると言えます。
以上、get marriedという表現についてさまざまな側面から考察してみました。
noteをお読みの皆様も、ぜひ質問などお寄せくださいませ。
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