【and】が使われる文の文構造を捉えるコツ・方法
Q:andが出てくると文の構造がよくわからなくなってしまいます。andが出てくる文を正確に読み解くコツがあれば教えてほしいです。
ご質問ありがとうございます。andは、簡単そうに見えて、実は注意が必要な単語です。丁寧に解説していきますので、最後まで読んでここで理解してしまいましょう。
andは、「等位接続詞」といって、「同じもの」を「対等に」つなぐ働きがあります。
同じものというのは、文法的に同じように振る舞うものなので、品詞が一致します。
単語と単語だけじゃなくて、句と句、節と節、文と文をつなぐこともできます。
例文を見てみましょう。andでつながっているものには、日本語訳で①[ ] ②[ ]という記号をつけます。
「文法的な働きが同じものを対等に」というのが約束なので、以下のような解釈はできません。
この文では、andの後ろにthatが来ていることから、that節を対等に繋げていることがわかります。
以下のように①の要素と②の要素が見えるはずです。
上の訳はこれを無視して、②の要素を文としてしまっていますね。
これでは、対等につないでいることになりません。
①の要素が、saidの目的語となっているthat節なので、②の要素も同様にsaidの目的語として(彼が言った内容として)解釈します。
そうすると、以下の訳が出てきます。
andの文で混乱してしまう場合は、後ろの要素を確認しましょう。
以下のように見ると見やすいかもしれません。しかしこれでは返り読みなので、できれば読みながら、「今はthat節の中を読んでいる」とか、「ここは副詞句だ」とかを意識しながら読めると理想です。
慣れてくれば頭から理解できるようになります。
最後に、いくつか例文をあげるので、理解してみましょう。andをはじめとする等位接続詞(and, or, but, norなど)を理解する上で重要になるので、すべて覚えてしまうつもりで何回も読んで理解してください。
①The light kept turning on and off.
②The girl stood there doing nothing and staring at the sky.
③Tom likes Cathy because she is kind and he likes her long hair.
④The problem is the disconnection between how I want to work on the project and what the other members think.
⑤No one has seen John for a while, nor they have tried to find him.
⑥The doctor believes that homeopathy lacks scientific evidence and says that people should get diagnosed by a doctor in the first place.
⑦Tom likes Cathy for her lovely attitude, and not for how she looks.
⑧The patient should be kept away from all the furniture with sharp edges because they can give harm to him and be taken care of by someone who can really listen to him.
日本語訳
①電気がついたり消えたりしている。
②女の子は何もせず、空を見つめながらそこになっていた。
③トムはキャシーが親切なのと、長い髪が好きだから、キャシーのことが好きだ。
④問題は、私がプロジェクトに取り組みたい方法と他のメンバーが考えていることの不一致だ。
⑤誰もジョンをしばらく見ていないし、探そうともしなかった。
⑥その医者はホメオパシーは科学的な根拠を欠いていると信じていて、まず医者の診察を受けるべきだと言っている。
⑦トムはキャシーの態度があってキャシーが好きなのであって、彼女の見た目が理由ではない。
⑧怪我をしてしまう可能性があるから、その患者は尖った角がある家具から話されるべきだし、本当に彼の話を聞いてくれる人に面倒を見てもらうべきだ。