【イベントレポート】「第6回なぜ青梅でアートなのか 」(ゲスト:おうめコアラ)
こんにちは。
合同会社ARTの地産地消は、「アートの力でクリエイティブで豊かな市民生活を実現する」をビジョンに掲げ、地域住民の皆様と地域で活動するアーティストの交流を積極的に推進していきます。
その一環として、「なぜ青梅でアートなのか?」というテーマのもと地域で活動するさまざまなアーティストと代表の井上がお話しするトークイベントを定期的に開催しています。
今回は、7月27日(土)に開催されたトークイベントの様子をまとめようと思ったのですが、録音のトラブルで何も収録できていなかったことが判明したので、8月4日に改めておうめコアラさんのお店に伺い、先日の振り返りも含めトークイベントの感想やさらに深掘りした内容を今回お届けすることにしました。どうぞ最後までご覧くださいませ。
前回の振り返り
おうめコアラ:今回はちゃんと声入ってますか。
井上正行:入ってます!どうぞよろしくお願いします。
この間のお話会を終えて、何か感想などはありますか。あるいは、もっとこういうことを言いたかったとか。
コアラ:家に帰った後、何か話しそびれたことはあるかなと考 えました。青梅で開催するイベントにおうめコアラとして出た 結果、特に後悔もなくやりきったなと思いました。
井上:お客さんも思った以上に来ましたもんね。
コアラ:思った以上に人が来て緊張しましたけど、井上さんと いう司会がいて、 お客さんも笑ってくれたり質問をしてくれた りしたのでやりやすかったです。話も振れる時は振れたので全体的に良かったかなと思います。
で、その後、来ていたお客さんに聞いたんですよ。今日の内容は大丈夫だったかと。
今までお店に来たことのある人の感想では、一部分しか聞くことのできなかった「なぜコアラなのか」という成立経緯に関する疑問を1から10まで聞けたからよかったと言っていました。話のチョイスも思ったよりも面白かったらしいです。
井上:どの辺が思ったよりな部分だったのでしょうか。
コアラ:そこまで掘り下げてないですけど、イベントでは自分のエピソードなどを交えながら話しましたよね。ただの説明だけではない部分を聞けたことが「思ったより」、と思えたところだと思う。
アパレルで働いていた時代の話やホテルでのコアラ制作の秘話 なども、その時思った感情を入れながら話しました。1社目を やめてから物作りに距離を置いていたのに、また始めた経緯とか。
私が働いていた前の会社の、私のことを知らない方から「Flowe child」というブランドデザイナーとして、たまたまポップアップショップの依頼があった話をしましたよね。それをやったことで、一旦区切りがついて、次のステップとして「おうめコアラ」を始められた話とか。 そういうところじゃないですかね、きっと。
井上:確かに、そういう話をされていましたね。
コアラ:そうそう。ひょんなことから友人から贈り物用のバー スデーボードをつくり始めて。
他の人ではできないけど、私が人のこと喜ばせてあげれるのは物作りなんだと思って続けていたら、「Flower child」のポップアップをやらないかというお話が舞い込んできた。
もう少しおうめコアラの活動へ繋がっていく経緯を話すと、そのあとに「メンズ服はないの」と聞かれたり、地元に遊びに来てくれる友達から、地元の良さを伝えられたりして、青梅で何かやっていったらいいよと言われることがあった。そこで何かやろうかなって思っていた時に、新宿の飲み屋で友達と飲んでいるときに創作意欲が湧いてきて、その日のうちにホテルで缶詰 状態で徹夜して、「おうめコアラ」が完成した。
井上:振り返っていただきありがとうございます。ところで、新宿で飲んでいた時は、すでに青梅で活動していたんですか。
コアラ:していませんでした。
その日も別にコアラを作ろうと思って集まったわけじゃなくて、話が盛り上がって、その場の勢いでipadを取り出して描き始めたエピソードも話しましたよね。こういう話ができたのがよかったんじゃないかなと思います。
井上:ところで、当日いらしてた矢吹さんはどうでした。何か感想言ってましたか。
コアラ:ちゃんと話せてるじゃんって言ってましたね。
井上:今までそんな話できていないみたいな感覚はなかったですけどね。
コアラ::普段はひとこと、ふたことくらいしか喋らないけど、前回の話では、 当時こういう風に思っていたからこうし ていきましたと内容をつけ足していけたので。それが全体を 通して聞いてみると、話がまとまっていたんだと思います。
井上:もしかしたら、そういうところもあるのかも知れないですね。
コアラ:あとは、「おうめコアラ」のコラボの話もしました ね。 当初は、コアラを漢字で書くと「子守熊(子どもを守る熊)」 だから、地域の安全を守る子供110番のような存在になれたら いいと思っていました。でも、こういう活動は届け出が必要そうなので、まずは服作りから始めました。
そうしたら、父のお店に来全国大会に行くような小中学生アル ティメットのクラブチームの関係者の方が自分のチームのロゴ が欲しいのでコアラを使わせてくれないか、と話が来ました。
イノシシのキャラクターとコアラをみせて、どちらが良いか子 どもたちに意見を求めたところ、このコアラでやりたいと言っ てくれたので、フリスビーを持ったコアラのチームロゴが完成 しました。コラボの話だと「COPAIN」さんの話もありますね。
井上:東青梅のパン屋さんですね。お客さんとして通っていたんですよね。
コアラ:そうですね。うちの店に来てくれた時に、パンのロゴとコアラでコラボして、制服を作れないかと相談がありまし た。そして私がイベントをする時は、コパンさんにコアラの型でクッキー作ってもらって、限定で売るなど互いに連携していくことにもなりました。
井上:他には観光マップなども手がけていましたよね。
コアラ:そうですね。御岳インフォメーションセンターで置いている青梅みやげのポップから始まり、新たに青梅市観光協会 オリジナルグッズ用のイラストも担当させていただきました。それが公式ガイドマップの表紙にも使用されています。
青梅でやりたい新しいこと
コアラ:そういえば、この間のお話で、今後どういう風にして いきたいですかと言われた時、特にないと答えてしまいましたね。
井上:え!って思っちゃいました。
コアラ:でも、ありました。私、ビールのラベル作りたいんで すよ。オリジナルフレーバーもできたらいいなと思っています。コアラでビールのラベルをつくったら可愛くないですか。
井上:確かにそうですね。コアラフレーバーを作りたいですよね。
コアラ:あとは、イベントの最後の方でコアラのマンホールを作りたいという話もしましたね。いずれにしても、コアラを使って何かコラボしたいという方がいたら誰でも大歓迎だという話でまとまりました。
本当は台湾でポップアップやりたいんですけど、青梅でイベン ト1回も開催したことがないので、まずは青梅かなと思ってい ます。
井上:どんなイベントをやってみたいんですか?
コアラ:今仲良くしているメンバーで、1つの新しいイベントをまず自分で立ち上げてもいいのかなっていう感じはしますけど。
井上:ぜひ「THE ATELIER」でやりましょう!駅から近いですし。
コアラ:どういうイベントがいいですか。私は服の販売形式が メインなので。飲食や音楽関係の人などを集めたいとなれば、 主催者として企画していく必要があると思うんですけど・・・。
井上:極端なことがいいですよね。
コアラ:例えばどういう?
井上:なぜか、昼間から飲んだくれている人がいるみたいな。それで、24時間やるみたいな。
コアラ:それこそ、私は街の飲み屋さんを掲載した飲んだくれマップとか作りたいと思っていますしね。そういう時にオリジナルビールを販売できるといいなと思いますね。酔っている人のところに、みんなの作品とか置いてあったら買っちゃいそうですね(笑)
でも、お酒を出せる場所で夜に物販をやっている人たちと集まりたいよね、というような話はしてます。
井上:楽しそうなんで、ぜひやってほしいです。 あとは、意外なところとのコラボレーションとかやってみてもいいかも知れないですよね。青梅にある老舗の居酒屋さんとのコラボとか。
コアラ:例えば、おでんを食べているコアラのTシャツ作っちゃうとか?
井上:いいじゃないですか!なかなか、地元の若い人たちが老舗の居酒屋さんとコラボしにいくことってないと思うんですよね。
コアラ:各店名に独自のフォントがあるから、それを活用してもいいかもしれないですね。
井上:ところで、あのイベントの後に、誰か来てくれましたか?
コアラ:2人きてくれました。前から気になっていたらしくて。
この間のイベントはいい機会だったなと思いました。
私も積極的に出ていった方がいいのかなという気持ちになりました。誰かに会いにいくことをしてもいいのかなと。
井上:誰に会うか、ですよね。
コアラ:そうですね。そのため、気になっている人から会いに行ってみたいと思います。あとは、コラボ出来そうなお店も探してい きたいです。どこか実現できそうなお店はありますかね。
井上:どうなんでしょう。今までそういう発想のクリエイターが今まであんまりいなかったと思います。どんどん勝手にやってもいいと思います。
コアラ:まず私が絵を描いて、これでなんかグッズ1個作りま せんかみたいな。それで、キーホルダーを沢山作っちゃうと か。例えば、お土産キーホルダーみたいな感じで。
井上:ステッカーなどもいいかも知れないですね。老舗のお店とコラボしてもいいんじゃないかなと思います。
コアラ:そういう経験もいいのかもしれないですね。ちょっと考えてみます。
イベントの反響とこれからについて
コアラ:ところで井上さんは、私が喋った日の感想を参加者から聞きましたか。
井上:コアラのキャラクターは商標登録してもいいんじゃないかという意見はありましたね。
コアラ:商品登録はしたいですね。
井上:あとは、コアラのキャラクターができるまでの物語をもう少し聞きたかったというコメントはありました。深読みしたい人がいましたね。
コアラ:そうなんですね。私としては、あまり説明しすぎずに、基本的には聞いてくれた方々の解釈に委ねるスタイルですね。
でも、今後はみんなの前でお話しする会みたいなのはやらないかも知れないですね(笑)。喋り下手なので。
井上:結構それが狙いで、絶対喋らないだろうなっていう人に声をかけているんですよ。
自分が住んでる町になんとなく興味関心ある人っていっぱいいますけど、そもそも具体的にどういうものに自分の関心を向けたらいいのかわかんない人いるじゃないですか。 なんかあったらいいなと思ってるんだけど、関心を持ちたいもの自体はよくわかってないみたいな。でも、不意に出会うことで自分の持ちたい関心を発見できることがあると思うんですよ。
青梅に洋服屋さんはいっぱいありますけど、コアラのキャラクターを見たことがきっかけで洋服屋さんに足を運ぶ人が現れることがあると思います。こういう偶然の出会いによって、地域のアートと触れ合えるきっかけをたくさん生み出していきたいんですよ。
コアラ:そういう風に、広まってくれたら嬉しいです。
でも、「クリエイターの人はきっと面白い」みたいなフィルターってあるじゃないですか。その期待に答えなくてはいけないような状況は少し大変ですね。期待されて、うまく応えられなくて、がっかりされるのは悲しいですね。
井上:そもそも、自分とは違ったことをしている人に興味が湧くと思うんですよね。もちろん、勝手にハードルを上げられてしまうのは困りますが。
コアラ:服や物作りが好きな平凡な私が、不器用ながらも試行錯誤しながら進んでいる感じなので、ぜひ応援してほしいですね(笑)。
井上:みんな応援していると思いますよ!
コアラ:この間も、私の活動を知って「自分も頑張ろう」と思ったと、伝えてくれた人がいましたね。他にも「とりあえず 何でもやってみていいんだな」と思えたと伝えてくれる人もいました。私は自分の思っていたことが人にポジティブに伝わっ たのが嬉しかったです。
井上:そんな方がいらっしゃったんですね。
コアラ:はい。どんなことでもとりあえずやってみるのがいいと思いますね。みんなできると思うので。
井上:そうですよね。今日は貴重な時間を割いてくださりありがとうございました!
お知らせ
アトリエ利用者募集中!
現在、「THE ATELIER」の利用者を募集しています。2024年の8月1日以降から利用可能です。見学するだけでもとても嬉しいです!
随時募集を受け付けております。
イベント開催!
8月10日、24日には青梅で活動するミュージシャンサトウリュースケさんと写真家の八野好洋さんが御登壇されます。
THE ATELIERで開催しますので、見学も兼ねてぜひいらしてください!
■第7回ゲスト:サトウリュースケ氏
日付:2024年8月10日(土)
■第8回ゲスト:八野好洋氏
日付:2024年8月24日(土)
いずれも
時間:14:00開始 15:00終了予定
場所:THE ATLIER(青梅市本町130−1ダイアパレスステーションプラザ青梅204)
定員:15名
参加費:1000円(資料代)当日お支払い
主催:合同会社ARTの地産地消
lplc.of.art@gmail.com
0428-84-0678(喫茶ここから内10:00-18:30/担当:風間真知子)
奉納舞踏開催!
そして、2024年10月6日(日)の16時頃からは武州青梅金刀比羅神社にて「奉納舞踏」が開催されます。参加費無料なので、ぜひ足を運んでくださいね!
【お問い合わせ】
0428-84-0678 /lplc.of.art@gmail.com(喫茶ここから/担当風間)
おわりに
イベントのご案内はもちろん、その他会社の詳しい内容は直接私たちにご連絡いただけると幸いです。
会社の拠点となりますTHE ATELIERには、同じフロア内に喫茶店を併設しております。基本的には定休日なしで営業しておりますので、お気軽にご来店いただき、お話出来たら嬉しいです。