いざという時のための防災対策【非常用持出袋編】

南海トラフ地震のような大規模な災害の発生が案じられるこの頃ですが、不安を感じている人も多いと思います。
私も、実際に大きな地震を経験したことがないので、ニュースや速報で地震の話を聞くたびに、心配になります。

いざという時、自分がどんな行動を取るのか、右往左往したり、パニックになってしまい、大切なものを忘れてしまうかもしれない。
私と同じような不安を感じている方も、少なくないと思っています。

最近では、ホームセンターまで出掛けなくても、スーパーや100円ショップなど、身近な場所で防災グッズを気軽に購入できるようになりました。
例えば、非常用持出袋というのをご存知ですか？これは、地震が起きたときに、すぐに持ち出せるように、水や食料、懐中電灯などをまとめて入れておくバッグのことです。
私はいざという時の心構えと防災対策に、寝室の枕もとに準備しました。

非常用持出袋には何を入れたらいいの？と思っている人もいるかもしれません。そんなときは、以下を参考にしてみてください。

水：1人あたり1日3リットルを目安に。
食料：乾麺や缶詰など、長期保存できるもの。
懐中電灯：電池も忘れずに。
ラジオ：情報収集のために。
救急セット：包帯、ばんそうこうなど。
現金：小銭があると便利です。
その他：携帯電話の充電器、メガネ、薬など、普段使っているものも忘れずに。

もしくは、簡単に用意できる防災グッズのセットも販売されています。
ただし、セットのものは手軽に準備できるというメリットがありますが、災害時に盗難に遭いやすいという声も聞かれるので注意が必要です。セット内容を参考に自分で揃えたり、または、セットで購入して別のリュックに入れ替えるといいかもしれません。

これから、私が用意した非常用持出袋の中身をチェックしていきます。
より充実した防災対策の参考に、よければ見ていってください。

非常用持出袋(1次備え)

生存と安全確保に直結するもの

水：飲み水は生存に不可欠で、最優先で準備するべきです。
栄養バー、ミックスナッツ：食料も生命維持に必要です。軽量で保存が効き、すぐにエネルギー補給ができるものが理想です。
ライト：夜間や停電時の視界確保、周囲の状況把握に役立ちます。
雨合羽：天候に対応し、体温低下を防ぐために必要です。特に寒い時期や雨天時に役立ちます。
ハザードマップ：避難経路や安全な場所を確認し、適切な行動をとるために必要です。

健康維持と衛生

携帯トイレ、トイレットペーパー、目隠しポンチョ：トイレが使えない場合に衛生的に用を足すために必要です。生活の質を保つためにも不可欠です。
生理用品：女性にとって、特に重要なアイテムです。
マスク：呼吸器系の感染症や粉塵から身を守るため、また衛生状態を保つために必要です。
マウスウォッシュ、紙石鹸：感染症予防や衛生管理に役立ちます。
セデス(頭痛、生理痛)：疲労や環境の変化で頭痛が起きた場合の対処薬です。体調不良を防ぐために必要です。
ガーゼ、テープ、絆創膏、傷パッド：怪我や切り傷ができた際に応急処置ができるアイテムです。

情報収集と連絡

ラジオ、イヤホン：災害情報や緊急時の連絡を得るために使用します。
モバイルバッテリー、ACアダプター：携帯電話の充電が切れないようにするための必需品。通信手段を確保するために重要です。

避難生活で役立つもの

現金、印鑑、通帳：避難生活に必要な物資の購入や手続きに必要です。
下着上下、靴下：1日分の着替えとして、避難所での生活を快適に過ごすために必要です。
タオル、手ぬぐい：清潔を保つため、体を拭いたりするために必要です。汗をかいたり、雨に濡れたりした際に便利です。
ビニール袋：ゴミや汚れ物を分けて収納するために必要です。避難生活での整理整頓に使います。
スリッパ：避難所で靴を脱いだ後に使用するため、衛生的に過ごすために必要です。
カイロ：寒さ対策に役立ちます。

＊緊急連絡先のメモや身分証のコピー、ホイッスルは、いつも持ち歩いているポーチに入っているのでこちらには用意していません。

避難時にすぐ必要なライトや雨合羽は、サイドポケットへ。貴重品は、いつでも身につけておけるようにショルダーバッグに入っています。

それぞれのセットは、ジッパー付きの袋に入れて整理しています。

ただし、電子機器や救急セット、目隠しポンチョ、スリッパは、すぐに取り出せるように別途まとめています。その理由は、防災バッグ(2次備え)の紹介で説明します。

変更したこと

折りたたみリュックからより丈夫なものへ：
使用していた折りたたみリュックは、生地が薄く、背中がゴツゴツしたり、長距離の重みに耐えられるか心配だったため、より丈夫なものに変更しました。

乾電池からモバイルバッテリーへ：
スマホのフル充電には単3乾電池が8本必要でした。モバイルバッテリーは薄型で、1.5回充電できることを考え、こちらに切り替えました。

今後改善したいこと

・単4電池ラジオを、ライトと同じ単3電池に対応したものに交換します。
・避難時の安全性を高めるために、踏み抜き防止インソールとヘルメットを新たに購入を検討中です。

さいごに

防災対策の本や動画を見ていると、あれもこれもといろいろなアイテムを入れたくなります。しかし、実際に持ち出し袋を準備する際には、その重さや容量を考慮し、優先順位をしっかりつけることが重要だと感じます。

例えば、私は以下の3点を最優先で入れています。

避難グッズ：避難中に怪我をして動けなくなると命に関わるため。
非常食：水がないと生存が難しく、食料も生命維持に不可欠です。
携帯トイレ：衛生状態を保つためにはトイレの確保が不可欠です。無理に我慢すると体調を崩す恐れや、最悪の場合、人としての尊厳が失われます。

定期的に持ち出し袋の中身をチェックすると、「これで万が一の時も安心できる」という気持ちになります。また不安になった時は再度確認し、古くなったものや期限切れの食品を交換することで、心の準備もできます。

防災対策は少しずつ、自分のペースで進めていくものです。無理せず、できるところから始めてみてください。

＊画像お借りしました
いつきさん／賑やかし帯
TOMOさん／noteを楽しむイラスト