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大好きだったラーメン店に30年振りに入ってみた件

日次更新から週次更新にペースダウンして早や3ヶ月半、
このブログのアイデンティティの1つであった『曜日ごとの様々なジャンル分け』が見事に崩れ、毎週思い付くことを適当に呟くパターンになってしまいました。

それはそれでいいと開き直って、久々に『グルメ関係』のお話しを。
私にとって『グルメネタ』の原点はやはりラーメンになってしまうわけですが…(苦笑)

30年に及ぶ国内各地への転勤生活を終えて地元関西に戻ってきて、何が嬉しいってやはり若い頃に食べた数々のラーメン店を懐かしみながら回れることと、この 30年で新しく開店した新顔を順番に試していけること。
とは思ってみたものの、4/1の着任以来、早朝出社+深夜退勤+休日出勤という多忙の中でなかなかラーメンを食する機会がありません。

とは言え忙中閑あり、
昨夜の帰り道に懐かしいラーメン店を見つけて、家人に『夕食は済ませて帰る』と電話して(単身赴任の10年間は夕食をどうしようが自由だったのですが、先週からは遅くに帰っても夕食が用意されているということですね…)、少なからぬ興奮を抑えつつ店内へ…

結論から申しますと、食した途端に大きく幻滅し、哀しみが溢れてきました。

お断りしておくと、この記事ではその店を誹謗したいわけではなく、偶々その日のその調理スタッフが調子悪かったとか、次回こそは私の期待を満たしてくれるものと信じて、そう応援したいがこそ、やや苦言を垂れてみたいのです。

その店は大阪日本橋と難波を結ぶ『なんばウォーク』の中にあり、昭和50年代にその地下街が『虹の街』という名称で開業した当初から存在しています。
当初は『虹の街』の中間地点でしたが、平成に入って『なんばウォーク』の両端に2店舗を構えるに至りました(現在は1店舗休業中)。
昭和50年代、小学校高学年から中学生・高校生だった私は、日本橋にあった伯母の美容室を京都から季節毎に訪ねており、その帰りに『虹の街』に降りてそのラーメン店に立ち寄り、日本橋駅改札前にある『みたらし団子』を土産に買って帰るというのがルーチンでした(そのみたらし団子屋は現在も健在…)

ラーメン専門店はあってもチェーン店はまだ少なく、大衆食堂の『中華そば』とさほどの違いがなかった時代でしたが、その店のラーメンは中学生にとっても衝撃的に美味しくて、季節毎に『虹の街』でそのラーメンを食べることが大きな楽しみの1つとなっていました。

大学生になると京都から梅田駅経由で通学するようになり、梅田界隈にもそのチェーン店が3店舗ほどありましたので、午後から授業やサークルがある日には必ず立ち寄ってから大学に行っていました。3店舗のうちでは阪急高架下の店舗が最も美味しくて、次が泉の広場辺りの店舗で、最悪が船型の商業ビルのレストラン街の店舗でした。
その味の違いが判るくらいに入り浸っていました(笑)

就職して以降は27歳から全国転勤の民となり、偶に京都に帰省しても梅田に立ち寄る機会も少なく、とんと訪問しなくなってしまいました。
その反面、転勤先の新潟・福岡・長崎・広島でそれぞれ美味しいラーメン店を見つけ、それこそ毎週のように現地の人気ラーメン店を順番に潰していくような日々を過ごします。

前置きが長くなりましたが、
かような想い出を経て、約30年振りにそのラーメン店を体感できる機会を得て、わくわくしながら入店したわけです。

メニューは醤油ラーメンをメインに据え、30円増しで味噌と塩も選べるシステムは昔と変わっていない。
ここは10歳の頃から20歳代までと同じく、味噌の一択で。

30年前には卓上で入れ放題だった『ピリ辛ニラ』は、有料120円のトッピングに。
昔はこの『ピリ辛ニラ』が無料だったもので、競って丼に盛り込んでいました。今で言えば、『おいしいラーメン』で有名な『神座かむくら』の『ピリ辛ニラ』とよく似た薬味なのですが、『神座』では無料提供を続けていますね。
あ、卓上に無料の擦りゴマが置いてあるのは昔のまま…

というわけで、いよいよ実食。

まず丼がぬるい、そこから想像つくようにスープがぬるい。
そして味噌が薄い。香りがしない。
肝心の麺が、だらしなく伸びきってコシがない。

最初の一口で、ガッカリです。
チャーシューとか他の評価をする気にもなれない。
完食はしましたが、後味悪く1,000円強を支払って退店です。

その原因は何なんだろう?
① 最初に書いたように、その日、その調理スタッフ個人に起因するもの?
② 私のラーメンの好みがこの30年間で変わってしまった?
③ 世の中の人気ラーメンの趨勢にこの店が追随せず、敢えて昔の味を保っている?
④ 私が30年前のノスタルジーに浸るあまり、この店の味を美化し過ぎていた?

どれが正解か分かりませんが、①であって欲しいし、そうでないなら④なのかもしれません。

ときに話しが一転しますが、
私は中学高校と男子校で過ごしました為に、30年振りの同窓会でかつてのクラスメイトだった女子と再会し、その変貌ぶりに驚くというような経験をしたことがありません(男子なりにも頭髪であるとか体形であるとかその変貌ぶりに呆れる経験がありますが…)。

そういう同窓会での残念な想いの理由は、
① その日、偶々その女性陣のメイクがうまくできてなかったのか
② 貴方自身の女性の好みが大きく変わってしまったのか
③ 世の中の女性が美しくなっていく時代の流れに貴方の同級生が追随していないのか
④ 貴方が高校時代のノスタルジーを引きずっているが為に、当時の女性陣を美化し過ぎていたのか…

あ、答えは意外にも簡単に出たようですね。
今一度、過去の想い出を断ち切って、先入観なしにそのラーメン店を試してみることにします(笑)

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