『素足スニーカー(もどき)』への憧憬でUNIQLOのソックスがどんどん短くなってきた件
先週ご紹介した石田純一、ではなくて『素足ローファー』・『素足スニーカー』の続きです。
今の若い人たちは、石田純一と私が(笑)『素足で靴を履く』運動を推進してきたこともご存知ないわけですが、ここ10年ほどで皆さん、靴下は随分と短いものを履くようになってきました。
好むと好まざるに関わらず、日本のカジュアルファッション、ファストファッションの変遷に於いて UNIQLOは大きな役割を果たしています。
UNIQLOが仕掛けたから流行ったのか、流行っているから UNIQLOが拡充してきたのかは定かではありませんが、同社が取り扱う靴下も、年を追うごとにどんどん短くなってきたわけです。
MEN’S のラインナップに限ってのご紹介になりますが、まず、今でも展開種類が一番多いのは、従来の標準的な長さの『ソックス』です。具体的には脛(すね)の真ん中辺りまである長さ。年代を問わず、定番ではあります。
UNIQLO について語るブロガーさんは多数いらっしゃって多くの記事がありますが、この定番ソックスを『レギュラー』と書いてある記事と、なんと『ロング』と書いてある記事もあります。
UNIQLO にはちゃんと『ハイソックス』もラインナップされていますので、『ロング』はなかろうと思うのですが、昨今の『短い靴下』を見慣れた人たちには『ロング』と思われたのでしょうね。
因みに『ハイソックス』は膝(ひざ)の直下、脹脛(ふくらはぎ)をすっぽり覆う靴下ですが、本来、男性がスーツの下に履くべき靴下は『ロングホーズ』といって、このハイソックスの長さです。今はあまり気にされていませんが、『紳士たる者、脚を組んでもスネ毛は見せるな!』ということですね。
次に登場したのが、『ハーフソックス』。
ちょうど、踝(くるぶし)をぎりぎり覆うタイプです。ミドルからシニア、つまり我々中高年が休日にハーフパンツを履く時に、丁度いいサイズかもしれません。
あ、『ハーフパンツ』はいわゆる『短パン』よりちょっと長いやつです。けっして『バミューダ』とは言わないで。『コール天』と同様に既に死語ですので…(苦笑)
続いて登場したのが『ショートソックス』。
踝(くるぶし)から下のサイズになりますが、靴を履いた時にはまだソックスがチラリと覗きます。
そして最近の主流が、『ベリーショートソックス』です。靴を履いてしまうと殆ど隠れてしまって、ソックスを履いているのか履いていない(素足)のか、パッと見では分からないレベルの『足裏ソックス』。
この『ベリーショートソックス』ですが、発売当初は靴の中で脱げる、ズレるというのがネックでした。それが年々改良を加えられ、最近のものはかかと部分にゴム素材の滑り止めを付けて、靴を履いて歩いても殆ど脱げたりズレたりせずに快適でいられるようです。
因みにこの『ショートソックス』や『ベリーショートソックス』、
けっして石田純一や私のように『素足ローファー』への憧れから流行ったものではありません。あくまで、最近のスキニーやテーパードタイプのパンツ(足首に向かって細くなっていくシルエット)に合わせてこそのソックスですので、何が何でも短ければよい!という早合点にはご注意くださいませ。
最後に…
先ほど、もともと男性がスーツの下に履くべき靴下は『ロングホーズ』といって、ハイソックスの長さだと申し上げました。
すね毛は、見せられた人を少なからず不快にします。若い人なら脱毛がエチケット化しているのでしょうが、オジサンはネガティブなイメージを持っていません。毛深いオレ、男らしい、ワイルドだろう!とさえ思っている…。
仮に脱毛・剃毛したとしても、オジサンの干乾びたスネは若者のそれと違って見るに堪えません。諦めて、ソックス履いておきましょうよ(苦笑)
※トップ画像は、Kurasheep 2019/7/19 記事より借用しました。