『鵜飼』の魅力をお知らせしたいが、実はまだ観たことなかった件
土日はノンジャンルで、自由に徒然なるままに…
家族を連れての20年に亘る転居生活にピリオドを打ち、宇治市に居を構えて8年目だと思います。といいながらも自身は引き続き転勤族で、月に数日しか宇治市に居りませんが…
JR宇治駅から自宅に帰る途中、京阪宇治駅が近づくところで『宇治橋』を渡ります。
そこから上流側を眺めると、平等院方向に見える赤い橋が『朝霧橋』、白い小さな橋が『橘橋』。観光客がそれらを渡って往来する中洲は『宇治公園』と呼ばれ、『橘島』と『塔の島』から成っています。
その宇治公園で毎夏(7~9月)、『鵜飼』が行われていることは残念ながらあまり知られていません。
かくいう私も、入居当初からそこで鵜飼が行われていることは調べていたものの、あまりに近所過ぎて『ま、老後でも、いつかゆっくり観ればいいや』くらいに考えてまだ体験していないのが実情です。
思えば今までの転勤生活で、広島に6年ほど暮らしたにも関わらず『三次鵜飼』も観ていないし、ちょっと足を延ばせば岩国市の『錦川鵜飼』があったのにそこにも行っていない。
今は名古屋単身赴任8年目になりますが、犬山市の『木曽川鵜飼』も、有名な岐阜市の『長良川鵜飼』も関市の『小瀬鵜飼』も訪問したことがありません。
『鵜飼』自体には非常に興味があるのですが、どうも気が進まないのは2010年に放映されたこのTVCMがトラウマになっているのかも…
会社の為に、家族の為に、ひたすら潜って魚を咥えてそれを吐き出しては上納する。30代~40代は営業部署に所属していましたもので、この伊吹吾郎の姿に営業マンの悲哀を投影して涙していたのでしょう(苦笑)
冗談はともかく、『鵜飼』という漁法、というか今では観光行事ではありますが、日本では現在も下記の地方で行われているようです。このうち、長良川・肱川・三隈川が『日本3大鵜飼』と呼ばれます。
『鵜飼』の『鵜(う)』を手懐けて扱う人物を『鵜匠』と呼びます。
長良川鵜飼(岐阜市)と小瀬鵜飼(関市)は『御料鵜飼』とされ、宮内庁式部職である鵜匠によって行われ、その鵜匠は世襲制となっています。御料鵜飼以外は『観光鵜飼』で、多くは自治体職員が運営しています。
その鵜匠のうち、女性は全国で僅か3名。うち2名が、ここ宇治川鵜飼の澤木万理子さんと江﨑洋子さん。残る1名は、木曽川鵜飼の稲山琴美さんです。
宇治川鵜飼がメディアに全国区で紹介される時は、必ず『3人の鵜匠のうち2人が女性で…』という紹介をされますが、注目度を上げる為には致し方ないことかもしれません。
鵜飼の鵜は、渡り鳥でウミウという種類です。鵜匠は、捕獲された野生のウミウを鵜飼ができるように訓練します。
宇治川では野生の第一世代から2014年に国内初の人工孵化に成功し、これまでに11羽のヒナが育っています。この人工孵化の鵜は『ウッティ』と名付けられます。1羽1羽に名前があるわけではなく、人工孵化の鵜全てが『ウッティ』です。
今年は19個の卵が確認され、5/5には2羽の誕生が報じられましたが、すぐに亡くなってしまいました。そして今朝の朝刊で、隠れていた20個目の卵からヒナが孵ったとのニュースがありました。
今度こそ無事に大きく育って、鵜飼の戦力に加わってくれることを祈っています!