『ぴろき』のウクレレ漫談がサイコーに面白い件
火曜日は広~い意味での音楽関係のお話しを。
ぴろき というお笑い芸人が居ます。
ジャンルは『ウクレレ漫談』です。昭和の方なら『牧伸二の後継者』と思っていただければと。
いや、実は芸風としては全く違いますが(笑)
1964年元日の生まれですので、私よりも1歳年上。学年で2つ上になりますか。いやいや、そうは見えない老け顔…。いや、逆に童顔?
見れば見るほど、年齢不詳です。
薄くなった髪をサイドから集めて引っ詰め、頭頂部でチョンマゲに。
153cmで小太りのずんぐりむっくりした体型に、それを強調するようなバルーン型の衣装を着て、舞台に登場しただけで笑いが起きます。
数年前までは、白いヒラヒラシャツに蝶ネクタイ。黄色や赤のチェックのダボダボパンツでした。
コロナ明けに久々にテレビ出演した折には、赤いチェックのバルーンスーツにリボンタイというイデタチに進化しています。
1986年、喜劇王・東八郎に師事。
師匠の急逝後、コメディアンや漫才を経て、1994年頃には『風船漫談』芸を確立。
その後、『ギタレレ漫談』を確立し、さらに1997年には『ウクレレ漫談』を始めて、2016年に完全に『ウクレレ漫談』に転向しています。
はい、お笑い芸人というだけでなく、ギタレレやウクレレ奏者という意味で、音楽ジャンルに入れています(笑)
『ウクレレ漫談』がどんな感じのネタかは、文字で説明しても伝わらないので動画を観てもらう方がいいでしょうね。
芸風としては、自虐、間抜け、下品、社会的弱者の悲哀…
その意味では ヒロシにも通ずるところがありますが、ヒロシがホスト風の一見イケメン路線なのとは真逆に、見た目だけで笑いを誘うルックスが武器。
上が最近のウクレレバージョン。
下が少し前のギタレレバージョン。
因みに、ギタレレ漫談からウクレレ漫談に転向した理由は、いろいろ調べても分かりませんでした。
楽器として見た場合、ギタレレの方がボディも一回り大きく弦も6本ありますので、音楽の表現力としては有利です。
ただ、ミニチュアギターとしての扱いを脱せず、あまりメジャーな楽器ではありません。
かたやウクレレは、ナイロン弦ということもあり音質が柔らかく可愛い音が鳴ります。また、4弦しかないが故に逆にポロンポロンと素朴な音が特徴です。それ以上に、何と言っても『弾き語り』と相性が良い。
この場合の『弾き語り』は、ギターを弾きながら歌を歌う意味の『弾き語り』ではなく、ウクレレをポロポロと爪弾きながら『語る』という意味での文字通りの『弾き語り』です。
かつて牧伸二が確立したウクレレ漫談はハワイアンの『タフワフワイ』を元歌としていますが、ぴろきのウクレレ漫談は、完全にオリジナルかと思われます(と言いつつ、ウクレレをポロポロ鳴らすとどうしてもハワイアンな雰囲気になるんですが…)。
因みに、『決めセリフ』の『明るく陽気に、いきましょう』には、
・行きましょう ・往きましょう
・生きましょう ・活きましょう
・逝きましょう
いろんな漢字と意味が込められているそうです。
はい、今回はウクレレ漫談の ぴろきさんをご紹介しました。
テレビでは、年に1~2回ほど『笑点』の演芸コーナーで観ることができます。