『やわらかアタマ』で暮らしたい件
土曜日はノンジャンルで戯れ言…
今夕はちょっとした小咄を。
3週間振りに京都に帰省しようと、朝から新幹線に乗りました。
いつものようにC席(3人掛の通路側)に着席しようとすると、予約時に埋まっていたはずのA席とB席が空いています。
こういう時は、私と同じ名古屋からの2人連れが後からのんびり座りにくるのだろうと推察し、着席せずに待機していると案の定、男性2人連れがキャリーを引いてやってきて、私に会釈して奥に座りました。
名古屋から京都迄の僅か33分、束の間の瞑想を楽しもうと企てていましたが、隣の男性2人が喋りまくっています。
歳の頃なら、2人とも40歳前後でしょうか。
お互いタメ口ですので友人同士だと思いますが、奥のA席氏は標準語で、私の隣のB席氏は関西弁です。
いや、聴く気はなくとも、この至近距離ですから会話が筒抜け…
A席氏が言いました。
『この前さぁ、出張で新幹線に乗った時に、一番いい席に座ったんだよ』
B席氏
『一番ええ席って、それどの席?』
A席氏
『あのドアの手前のさ、2人掛の窓際のところ』
B席氏
『え? それって、ええ席かな? 目の前は壁やし、ドアが開いて落ち着かへんから俺はイヤやな』
A席
『ええ席じゃないよ、一番いい席だよ』
B席氏
『なんで? トイレが近いから? あ、喫煙ルーム? いや、やっぱりそんな一番前は俺はええ席とは思わへんけど』
A席氏
『だから、ドアの真ん前の列の2人掛の窓側だから、一番のいい席なんだよ』
勘のいい方は、この辺でお気付きですかね?(笑)
B席氏
『何言ってるか、分からん!』
A席氏
『じゃ、関西人のオマエ向けに訊くけど、オマエにとっての一番ええ席は何処なの?』
B席氏
『そりゃ、車両の真ん中辺りのA席ちゃう? 窓から景色見えるし、隣のB席はたいてい空いてるからゆったり座れるやん』
A席氏
『違うんだよなぁ、関西人の一番ええ席は、オマエの言う通りA席なんだけど、車両の真ん中じゃなくて、やっぱりドア近くの1列目のA席なんだよ』
B席氏
『もうええわ、ワケ分からん! なんでオマエそんなドア近くの1列目にこだわるん?』
少々勘の鈍い方でも、もうそろそろお気付きですよね?
A席氏
『まだ分かんないかなぁ。オレにとって一番いい席は1番のE席で、オマエにとっての一番ええ席は1番のA席なんだよ!』
B席氏
『分からん、意味分からん! もうええわ!』
約10分くらいのやりとりは残念ながらここで決裂してしまいましたが、私にとってはなかなか面白い時間でありました(笑)
B席氏、もう少し『柔らかアタマ』で生きようよ!
※追記、
この『一番いい席』の話し、実はTwitterでバズった有名なネタらしいです。どうやらそれを仕入れたA席氏にしてやられたみたい…
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