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オヤジといえどもコンディショナーとトリートメントの違いは理解すべき件

キャリア・音楽・グルメ・クルマ、そしてオヤジファッションに関するネタを週替わりで(2022年は日替わりで)書いていますので、同じカテゴリーが続くことは少ないのですが、調子乗ってきたのでオヤジファッションネタを続けます。

というのも、東京出張があると必ず『大浴場付きのビジネスホテル』に泊まったり、ちょっと時間ができた休日には長男と『スーパー銭湯』に行くのが好きなもので、その折に観察できる『オヤジのヘアケア事情』があまりに貧相なものですから、自身への警鐘も兼ねてモノ申そう!という次第であります。

というわけで、先々週は『私の愛用ヘアブラシ』について、先週は『正しい洗髪手順』について書いてみましたが、先週の最後に『コンディショナー』というカタカナが登場したので、行き掛り上、その辺のお話しをしておきます。
あと『リンスインシャンプー』とか、昨今すっかり市民権を得た『トリートメント』とか、いろいろあって分からんし興味ない!と仰る男性諸氏にも、是非ご一読いただければと思います。

まず、ミドル&シニアの男性諸氏に向けて極めてベーシックな事から書きますが、『リンス』と『コンディショナー』の違いが分かりますか?

『リンスは知ってるけど、コンディショナーって聞いたことない』(10点)
『リンスは髪に馴染ませてすぐ流すやつ、コンディショナーはあとでつけるやつ』(20点)
『リンスはシャンプーの後で指通りがサラっとなるやつ。コンディショナーは髪に栄養を与えるやつ』(30点)
『リンスもコンディショナーも同じやつ』(70点)
という感じですかね?

男性の場合、一般的に女性に較べてヘアケアへの関心が低いので、上のクイズで言えば30点以下の方も多いかもしれません。
ただ、昨今のジェンダー論には反しますが、概して男性の方がその科学的な仕組みや理屈を学習することで両者をしっかり区別して使い分ける習性がありますので、基本的なところはちょっと覚えておくべきかと思います。

正解から言うと、『リンスもコンディショナーも同じものと思っていいよ~』となります。(メーカーによって独自の区分をされている場合もあります…)

初期のリンスは、rinseすすぐという名称どおり『すすぎ剤』でした。
シャンプーの主成分が石鹸だった頃に、水に含まれるカルシウムやマグネシウム等と石鹸が反応して石けんカスが生成され、それが髪に付着するとギシギシしてしまうので、その石鹸カスを除去する目的で開発されたのがリンスです。あと、昭和の頃はシャンプーの洗浄力が強過ぎて髪の油分・水分を流してしまうので、余計に髪がギシギシしてしまってました。

そういえば昭和50年代でしたか、我が家の浴室に初めてリンスが登場した頃、洗面器に浴槽のお湯を張ってそこにキャップ1杯のリンスを溶かし、その洗面器に頭を浸けて髪に馴染ませたりしていました(苦笑)
今のコンディショナーは、ポンプから手のひらに適量を取ってそのまま髪に馴染ませてますけど…

その後、シャンプーが進化して石鹸カスが生成されにくくなるとともに、髪の毛が電気イオンによって絡まったりサラっとなることが発見され、リンスに pH調整機能が付加されたものが開発されて、コンディショナーと呼ばれました。
なので先述のとおり、メーカーによっては『リンスに較べてコンディショナーの方が pH値を整えて毛髪を保護できる』と区別しているところもあるようです。

ではその pH調整機能って何?というと、2022年1月放送のNHK『チコちゃんに叱られる』で詳しく放送されていて私も観ていたのですが、根っからの文系脳ではイマイチ、理解できずに終わってしまいました。
要するに、髪の毛がマイナスイオン、シャンプーもマイナスイオンでコンデュショナーがプラスイオンに帯電しているそうで、髪の毛とシャンプーは同じマイナス同士で反発し、シャンプーが汚れや皮脂を取り込んで髪から離れていく役割り。で、コンディショナーはプラスなので髪にしっかりまとわりついて、髪に油分をコーティングしていく役割りだとか…
うん、難しい。

そういえば冒頭に挙げた『リンスインシャンプー』…
ミドル以上の方ならご記憶にあるかと思いますが、1989年に薬師丸ひろ子のTVCMで一世を風靡したキャッチコピーが、『ちゃん・リン・シャン』(ちゃんとリンスしてくれるシャンプーです)でした。
今も変わらない薬師丸ひろ子さんならではの透き通った声で、『ちゃん・リン・シャン』という小気味よいフレーズがキャッチーでした。
その『リンスインシャンプー』は発売から30年以上を経てなお一定の愛用者を擁しており、ロングセラーとなっています。

筆者の中高同級生の永岡さんもその長期愛用者の一人であり、『ちゃんリンシャンの使い方についてもしっかり言及せよ』との宿題を頂戴していましたが、前回のブログに書きましたとおり、『1分以上の予洗いをしっかりする』ということに尽きるのでは?と考えます。
それさえ守れば、Wikipediaによると『化学的には高分子(リンス)と低分子(シャンプー)の溶解速度の差』によって自ずと洗浄と pH調整を担ってくれるものだそうなので、特段の留意事項はないかと思います。
ただ、『通常のシャンプーとリンスを混ぜてもリンスインシャンプーにならず、それどころか、洗浄力を失うので注意』とも書かれていましたので、そこはご注意を。

さて、『リンスとコンディショナー』の話しが長くなりましたが、もう一つが『トリートメント』です。

英語を直訳した時に、リンスが『すすぐ』、コンディショナーが『整える』ならば、トリートメントは『手入れする』ですね。

トリートメントとは、髪の中まで浸透して水分や油分を補うためのもの。
コンディショナー(リンス)との違いは、髪の毛の表面にとどまるか、髪の毛の中まで浸透するかの差です。
紫外線や不適切なブラッシングでダメージを受けた髪の内部にまで届き、髪の補修や質感を取り戻させるもの。

そもそもトリートメントにはコンディショナーと同様に保護成分が含まれているので、シャンプー後にコンディショナーして、それをすすいでからトリートメントする必要はなく、コンディショナーの代わりにトリートメントという使い方で良し。

それと、コンディショナーは髪とのイオンのやり取りだけなのですぐにシャワーですすいでOKですが、トリートメントの場合は髪の内部への浸透がポイントなので、髪に馴染ませてから数分間は放置することが必要です。
男性ならその間、洗顔だったりヒゲ剃りしていれば良いかと…

で、数分間放置の後はシャワーでさらっと流す。
シャンプーやコンディショナーほど徹底的に洗い流す必要はないものの、さらっと、かつしっかり流す。

で、商品によっては『洗い流さないトリートメント』もありますので、そこは商品説明をよく読んで。
洗い流さずに艶や香りを残すタイプのトリートメントを購入しておきながらそれを洗い流してしまうのは、ちょっと勿体ないし効果も半減なので…。

あとは、何がありますかね?
『ヘアパック』や『ヘアマスク』、これはトリートメントと同じですね。
そもそもヘアケア意識の薄い方が無理して手を出すこともない。
それよりも、『白髪を目立たなくするシャンプー』の方が関心あるか(笑)
使ってみたらいいと思いますよ。
ただ…
当然ながらカラーリング剤が含まれますので、浴室の壁や床、排水溝周りが汚れるリスクはあります。自身で徹底して風呂掃除できる方ならいいですが、掃除は奥さん任せのくせに恐妻家の方にはお薦めできませんね(笑)

はい、ミドル&シニアのオヤジといえども、ヘアケア剤の1つ1つの役割りはしっかり理解して、正しいヘアケアを心掛けましょう!
抜け始めて分かる、『髪』は『長い・友だち』ですよ~

※トップ画像は、professional team senjuさんのサイトから拝借しています。

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