腕時計は道具かアクセかステイタスか…が悩ましい件
水曜日はメンズ・ファッション談義の日。
新入社員にスーツの着こなしを教える体裁を取りながらも、密かにオヤジ達に基本を叩き込もうという魂胆で連載してきましたが、とうとうこのシリーズも終盤を迎えてきました。
何の気なしに小物、その中でも時計について語ろうとしていたのですが…
もう辞めておこうかと考えています。
スーツに似合う時計を考える前に、スーツに似合わない時計があるのか?
そんな疑問を抱いたのは、Apple Watch の登場によるところが大きいかと思います。
それまで、スーツと腕時計のマッチングを語る際には、ベルトの素材がレザーだ、メタルだとか、オーソドックスな3針がいいとか、いやクラシカルなムーンフェイスがいいとか…。
そんな議論、Apple Watch にとっては交換ベルトや表示切替でなんとでもなるお話し。なんなら日替わりでも構わないわけですから…
さらには、スーツに合わせるのに樹脂ベルトだろうがゴムベルトだろうが、もうなんでもよくなってきたかもしれない(苦笑)
その前に、これだけスマホが普及して、誰しもがポケットからスマホを取り出して正確な時刻を知ることができる時代に、果たして腕時計の果たす役割はなんだろうか?と…
正しい時刻を知るという機能面だけに関していえば、50万円の LONGINES のクオーツ時計よりも、さらには100万円の ROLEX の自動巻時計よりも、1万円の CASIO Wave Ceptor =ソーラー電波時計の方が精度は高いし、電池交換も要らなければ毎日振り回す必要もない…
ソーラー電話時計といえば、CASIOだけでも廉価なモデルから順に、Wave Ceptor、LINEAGE、EDIFICE、PRO TREK、OCEANUS、そして G-SHOCKと揃っていて、最も高価なラインである MR.G でも約30万円で購入できます。
あ、30万円は充分に高価なのですが、昨今の ROLEX や BREITLING のブームと較べたら、の話しとして。
また、国産有名メーカーとしては SEIKO と CITIZEN がありますが、まずSEIKO の電波ソーラーといえば大谷翔平クンのCMでお馴染みの ASTRON と BRIGHTZ。CITIZEN の方は ATTESA というブランドを擁しています(あと、CITIZENには CASIO廉価版対抗の Q&Q というシリーズもあります)。
何故に筆者がソーラー電波タイプにこだわるかと言うと、やはり精度とエコという機能に加えて、10万円以上出せばそれなりにスーツに似合うモデルもあるという点です。
実際、筆者は数年前まで CASIO Wave Ceptor を2本継続使用していました。
上質なスーツを上品に着こなしていれば、誰も1万円の時計とは思っておらずそれなりの品に見てくれていました(笑)
現在は約15万円クラスの SEIKO BRIGHTZ を2本所有して、TPOで使い分けています(あ、メルカリで新古品を格安でgetしましたよ~)。
そういえば、スーツ姿に最初にダイバーズウォッチを合わせた人は、偉いなと思いますね。
筆者は腕や手首が絶望的に細くて華奢なので、ごついダイバーズ系は絶対に似合わないのですが、しっかりした手首の持ち主なら、ROLEX SUBMARINER なんか似合うんでしょうね。
羨ましいというか、ないものねだりです。
あ、似合う太さの手首がないのと、購入資金がないのと両方の意味で。
あの、ごつい系の腕時計をスーツに合わせるのは、例えば SUVタイプの高級輸入車でシティホテルの正面に乗り付ける感覚にも似てるなと思います。
20年前だったら、きっと似合わなかった。
今では、メルセデスのGシリーズや BMW の X5・X7、VOLVOの XC60・XC90なんかでホテルに乗り付けることは普通の光景になっていますね。
まぁ、それだけファッションもクルマも多様性が認められて、こうでなきゃいけない!というラインが薄れてきたということでしょうね。
それでもなお、私が頑なに書いておきたいコーディネートのルールを。
黒いベルト=黒い革靴=黒いバッグ=腕時計のベルトは茶系にしない。
茶色いベルト=茶色い革靴=茶色いバッグ=腕時計のベルトは黒一色にしない。
そこんとこ、よろしくお願いします!