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ヤマハ発動機のロゴ変更を雑学オタクが語る件
昨日(2025/1/10)の報道で、「ヤマハ発動機のロゴ、27年ぶりに変更」という報道がありました。
「ヤマハ」に関しては雑学好きのネタの宝庫でもありますので、基本的なごく一部についてご紹介しておきたいと思います。
「YAMAHA」というメーカー・ブランドを聞いて、どんな製品を想起されますでしょうか?
ピアノ等の鍵盤楽器? ギター?
バイクやスクーター?
PAや AV、音響機器?
モーターボート?
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株式銘柄に詳しい方はご存知かと思いますが、YAMAHAには「ヤマハ株式会社」と「ヤマハ発動機株式会社」の2社があって、「ヤマハ発動機㈱」は「ヤマハ㈱」から分離した会社ですが、今は同じブランドを共用する別企業としてそれぞれに発展を続けています。
ヤマハ㈱は、1897(明治30)年に「日本楽器製造株式会社」というピアノ製造業(正確には舶来ピアノの修理工房)として発足し、現在もピアノ生産量は世界シェア1位を誇ります。創業初期からヤマハ/YAMAHAというブランド(創業者の山葉寅楠に因む)を使用していましたが、社名を「ヤマハ株式会社」に変えたのは1987(昭和62)年と最近のことです。
(因みに、国内のピアノ市場はヤマハ6割:カワイ4割という寡占状態ですが、総市場規模は1980年の30万台から近年は2万台弱にシュリンク…)
その他の楽器でみると、電子鍵盤で世界シェア5割、管楽器で3割というグローバル企業でもあります。
楽器以外では、電子楽器のノウハウを活かしたAV/IT事業、ピアノの木工加工/塗装技術を活かした自動車内装部品事業、楽器や音楽の普及を目的とした音楽教室、音楽イベントによるアーチスト発掘等の芸能関連事業、ゴルフ・スポーツ用品事業等を手掛けています。
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そんなヤマハ㈱は、日本楽器製造㈱を名乗っていた大正時代から軍の要請で軍用航空機のプロペラ等を造っていましたが、戦後はその設備と技術の平和利用としてオートバイ製造に進出。1955(昭和30)年に、自動二輪車部門が「ヤマハ発動機株式会社」として分離・独立しました。
ヤマハ発動機㈱は、オートバイやスクーターのみならず、船外機・漁船・ヨット・ボート等のマリン製品、スノーモビル・バギー等のレジャービークル、電動自転車や電動スクーターなどのEV、産業ロボット等産業機器を製造。またそれらのボディ素材であるFRP(ヤマハがアーチェリー用に開発した素材)を活かして、スキー板・テニスラケットや浴槽、プール等にも進出してきました。
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昨今ではスキー・テニス等のスポーツ用品は縮小し、スクーターJOGも HONDAにOEM委託していますが、今後、EVや産業用ロボットではまだまだ成長の余地が楽しみなところです。
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さて、タイトルにありますとおり、この度ヤマハ発動機㈱の企業ロゴが刷新されました。
アイコンの「3つの音叉マーク」を立体的なデザインから二次元のシンプルなものに変更されており、スマホ等のデジタルデバイス上での見え方を考慮した変更のようです。
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経済成長期に各社の企業ロゴがどんどんゴージャスに、立体的な造形になっていった反動なのか、昨今はシンプルに平面化していく流れを感じます。
例えば、私の愛車でありますVolkswagen社のロゴも、2020年に「デジタル時代への柔軟な対応」を軸に?平面的なものに変更されました。
「デジタル時代への対応」が、私にはよく分かりません。
著名企業のロゴが軒並み平面化している件については、デザイナーのしじみさんが興味深い記事を書いていらっしゃいますので、こちらをご覧いただければと(無断リンクです)。
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右が2020年からの新ロゴ。
ここで気になるのが、前段のヤマハ㈱のロゴです。
従来より、ヤマハ㈱とヤマハ発動機㈱とで「似て非なる」ロゴマークを使っていましたが、今回のロゴ変更はヤマハ発動機㈱だけのようです。
ヤマハ発動機㈱のロゴの新旧の違いは上記に記しましたが、ヤマハ㈱のロゴとの違いを説明しておきます。
ヤマハ㈱のロゴ
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●音叉の先端が外円の内側に収まる
●"M"の文字の中央部分が下(ベースライン)に付いていない
●各アルファベットの文字の形が極く僅かだが左右非対称(Aが分かりやすい)
●コーポレートカラーはバイオレット(薄紫色)
ヤマハ発動機㈱の新ロゴ
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●音叉の先端が外円に重なる
●"M"の文字の中央部分が下に付いている
●各アルファベットの文字の形が左右対称
●コーポレートカラーは赤
いかがでしょうか?
ヤマハグループの祖業がピアノ製造であり、調律の象徴でもある音叉マークが、オートバイやボートのロゴにも使われ続けていることがたいへん興味深く思えます。
以上、今回の文字数は1,730文字。
年初に宣言した「文字数削減目標」に収まりました(苦笑)
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