『Merry X'mas Show(1986&1987)』は私にとってのベスト盤である件
火曜日は音楽に関する四方山話を。
クリスマスが近づくと、毎年、2枚組のDVDを引っ張り出しては独りで鑑賞しています。
1986年の12月24日と1987年の12月24日にTV放映された、『メリー・クリスマス・ショー』(Merry X'mas Show)
偶然にも実家に残っていたVHSテープから、街のダビング屋さんで20年ほど前に焼いてもらって digital archive化した2枚組です。
Wikipediaでは、
『吉川晃司が桑田佳祐にアイデアを持ちかけ、桑田が中心となり、当時としてはテレビでほとんど見られないミュージシャンが一堂に会して放送されたクリスマス限定の特別番組。吉川晃司が米米CLUBやBOØWYなど当時の若手に声をかけた。』
と紹介されています。
実際には、デビュー2年目くらいの吉川アニキ(当時24歳)が酒の席で桑田佳祐(当時33歳)に『アンタらのせいで日本のロックシーンが面白くない!』、『TVに出ないことがカッコいいんですか?』とケンカを売り、レコード会社や事務所の縛りを超えてロック番組をやりましょうよ!と挑発。
そのくせ、アニキ自身はまだ若過ぎて氷室京介くらいしか声を掛けられず、名だたるメンバー(ミュージシャン・俳優・司会者)は殆ど桑田さんが一人で搔き集めたという感じでした。
出演者は、1986年のスタジオ生放送が明石家さんま(司会)、KUWATA BAND(桑田佳祐・河内淳一・今野多久郎・琢磨仁・小島良喜・松田弘)、松任谷由実、吉川晃司、泉谷しげる、アン・ルイス、中村雅俊、ARB、鮎川誠、原由子、トミー・スナイダー、鈴木雅之、小林克也。
VTRでの出演がチェッカーズ、忌野清志郎、THE ALFEE、DEKAPAN(依田稔)、BOØWY、SUE CREAM SUE、山下洋輔、三宅裕司、小倉久寛、SET(スーパー・エキセントリック・シアター)。
Wikipediaでは鈴木雅之氏がVTR出演と記載されていますが、遅刻ながらも生出演でした。
司会の明石家さんまが、『桑田クンが嫌いな人は1人も呼ばれてない。例えばチャゲ&飛鳥とか…』とチャチャ入れてました(苦笑)
演目は下記のとおりですが、私の個人的なお薦めを太文字にしています(目立たないけど…)
よろしければ是非、YouTubeで検索してみてください!
そして翌1987年のクリスマス、まさかの第2弾が放送されました。
吉川浩二、桑田佳祐、アンルイス、松任谷由実、忌野清志郎、泉谷しげる、鈴木雅之、アルフィーといった主要メンバーは変わらないものの、新たにChar、米米クラブ、サンプラザ中野らを加えて、また初回はあまりにバタバタしたことを反省して進行も進化しながら第2弾放映、かつこれが最終回となりました。
演目は下記。1986年版同様に私の個人的推奨楽曲を太文字にしておきます。
この番組のテーマソングである『Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)』
名義は桑田佳祐 & His Friends。作詞・松任谷由実、作曲・桑田佳祐、編曲・KUWATA BAND。
そもそも桑田佳祐と松任谷由実の所属レコード会社が異なることもあって、生放送中でも『絶対にレコード化はしない、されない』と繰り返し言われていましたが、後にマスターテープが桑田側のビクター社内で見つかり、2012年7月発売の桑田佳祐ベストアルバム『I LOVE YOU -now & forever-』に収録されることとなりました。
実に制作から26年の歳月を経ての出来事!
ただし、『Merry X'mas Show』で披露された桑田佳祐とユーミンのデュエットではなく、桑田佳祐の単独ボーカル(+女声コーラス)というのが大人の事情で寂しいところでした。
そして!
2018年末の『第69回NHK紅白歌合戦』で桑田佳祐とユーミンが『Merry X'mas Show 1987』以来実に31年ぶりに共演。
歌唱中の桑田佳祐にユーミンが抱き着いてkissしちゃった!という大事件が!
当時、桑田さん62歳、ユーミン64歳。
素敵な大人の男女、というか戦友同士の素晴らしい関係性を見せつけてもらいました。
繰り返しますが、『Merry X'mas Show』1986 & 1987、動画を探してみてください。
年代問わず、お薦めです!
※トップ画像は『1970年生まれ男のロマンBlog』からお借りしました。