『選挙』にまつわるトリビアを3つ知った件
土日はノンジャンルの日です。
明日7/10(日)は、参議院議員選挙の投票日。
それにしても、とんでもない凶行が起こってしまいました。
その件については、あまり軽々しく発言したくない。
高校時代から知っている友人が現場で至近距離に立っていた様子がニュース映像で再三放映されていて、彼のメンタルをかなり心配しています。
そんな時に軽薄かもしれませんが、毎日のニュースや情報番組で興味深いトリビアを3つ仕入れましたので、お裾分けしておきます。
『そんなん、今さら知ったの?』と笑われそうな話題ばかりで恐縮ですが、齢57にして初めて知りましたことを正直に申告申し上げます。
●投票用紙の素材
多くの人が、投票用紙に候補者の名前を記入後に、2つに折り曲げて投票箱に投入します。
何故、2つ折りなのか?
特にルールもないようなのですが、折らずに入れようとすると誰の名前を書いたか周囲から見えそうなのと、ペラペラして投票箱のスリットに入れにくいのと…。
かといって、厳重に4つ折りするのも面倒だし子供っぽいし(筆者の個人的な印象です)。
一方で、開票して集計作業をする選挙管理委員会の方々の手間を考えると、1枚1枚が折り畳まれているよりは広がっている方が作業が捗ると思いませんか?
実は『公職選挙用の投票用紙』は、紙ではなく、プラスチック素材(ポリプロピレン)の合成紙でできています。
ユポ・コーポレーションという会社が開発したもので『ユポ紙』と呼ばれており、耐水性に優れている為、投票用紙の他に選挙ポスター、自動販売機のPOP、飲食店メニュー、ハンドソープや幼児用のお風呂教材等、水濡れリスクのあるところで多様されているようです。
このユポ紙でできた投票用紙、しっかり折り目をつけたとしても、投票箱に投入するやいなや自然と開いて、箱の中でほぼフラットなシートに戻ります。従って、選管委員会の方が開封する時には程よい感じで1枚ずつ拾いやすく、かつ折畳みを開く手間もないとのことです。
ユポ紙は耐水性に優れるものの、鉛筆の黒鉛はしっかり乗ります。
逆に、水性ペンのインクは乾かないのでNGです。油性ペンやボールペンの場合、書けることは書けますがアルコール等で拭けば消えてしまうようです。
木材パルプは使用されていないとのことですが、自然分解はしないんだろうなぁ…。
ウミガメさんがクラゲと間違えて飲み込まなければいいんだけどなぁ…
●投票箱の素材
従来はその見た目どおり、アルミ製やジュラルミン製でした。
昨今は、自治体にもよりますが、再生段ボール製で折畳み可能なものも多いそうです。
公職選挙法施行令では『投票箱はできるだけ堅固な構造とし、且つ、その上部のふたに各々異なつた二以上の錠を設けなければならない』と定められているようですが、当然その強度を担保した素材なのでしょうね。
何年かに一度しか出番のない割に、自治体単位でみれば数量も多く嵩張って保管場所も食います。各地の投票所に運搬するにも、重量の問題もあります。
そこで、昨今は再生紙を使った組立て式の投票箱が多用されているとのお話しでした。
こちらは、SDGsだな。
●ゼロ票確認
投票日当日の朝、各地の投票所に一番手で訪れた人(選挙人)が、箱の中身がカラであることを確認した後に選挙管理人が施錠し、投票を開始すると決められています。
この儀式を『零票確認』と呼びますが、当然ながら、選挙のたび各投票所で1人しかその役割を果たせません。
そこでマニア?の間では、この儀式の権利ゲットを狙って早朝から並ぶ早起き競争が繰り広げられているそうです。
これもSNSが普及してからの流れでしょうかね…
以上、受け売りで恐縮ですが、選挙に関する3つのトリビアをお送りしました。
興味ありましたら是非、早起きして投票所に一番乗りを目指し、投票用紙をこれでもか!と折畳んで、投票箱をポンポン叩いて素材を確認してみてくださいね。
選挙管理人の方から注意を受けても、関知しませんが…(笑)