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受け売りだけど「ハリウッド式紹介」を紹介する件
ネットサーフィン(死語?)しているといろんな週刊誌の記事がアップされていることがあって、中には1週間以上も古い記事だったり、さて本題に!と思った時点で「続きは有料記事です。会員登録をお願いします!」と表示されたりするものもありますが、多くの記事は最新の情報が無料で全編読めるようになっています。
ということは、その記事を読んでしまった後でその記事が掲載された週刊誌を書店や Amazon.comでわざわざ買い直すということは滅多にしないわけで(グラビアが重要だったり自分にとっての余程の永久保存版なら買い直すこともあるでしょうが…)、その出版社や記事執筆者にとっては自らの販売ポテンシャルに足枷を掛けるというなんとも難しいビジネスモデルのような気がします…
尤も、昨今は1冊@800円も@1,000円超もする週刊誌(ビジネス誌であっても趣味の雑誌であっても)を買っても、隅から隅まで重要な記事ということは少なくて、本当に読みたい記事はごく一部ですので、その記事をこうしてネットで気軽に(無料で)読めるのは、消費者視点では嬉しいことではありますね。
その為にリアル雑誌の売価が益々高くなるという、デフレスパイラルに加担しているわけですが…
さて先般、DIAMOND online の記事で
【9割の人が知らない】最初に使うと場が盛り上がる「ハリウッド式紹介の法則」
というのを見つけました。
「ダイヤモンド」さんですので、ビジネス雑誌「週刊ダイヤモンド」を刊行されている出版社さんですね。
そこからの引用というか転載になりますが、なにか許可は要るのかな?
もし問題あるようならすぐに撤回しますが…
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154492290/picture_pc_75b618093ec0a23ee828efb20a777560.png?width=1200)
引用の御礼かたがた同社のHPから「ご挨拶」の一文を紹介しておきます。
時代のニーズの変化とともに、自己啓発、教育、実用とテーマを広げながら、雑誌、書籍、オンラインメディアによるコンテンツの提供、また、セミナー、教育事業といったビジネスを展開しております。
さて本題です。
今回、気になったのは先述のとおり、
【9割の人が知らない】最初に使うと場が盛り上がる「ハリウッド式紹介の法則」
という記事です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154492493/picture_pc_cef10d7e2e21324765607fe7a789cc1f.png?width=1200)
内容はさておき、このタイトルは今や手垢が付き始めた「9割」シリーズですね。
同社に限らず、多くのビジネス書や雑誌で用いられている「たった一つの~」や「~だけがやっている」というタイトルは、飽きられつつもなお、まだ出版界では通用するというお話しをプロの編集者さんから聞いたことがあります。
まぁ、それはいいとして、「ハリウッド式紹介」術とは?
このキャリアネタのブログを読んでいただいている方の多くは、講師としていろいろな場に登壇されることも多いかと思いますが、その時に主催者側の司会者、企業研修であればその企業の人事部課長であったり、学校での登壇なら進路指導の先生であったり、そういった進行係からどのように講師紹介されていますか?
私の場合は社外で特段の登壇経験がありませんので、そういう機会も多くはありませんが、それでも社内有志を集めてもらって「アンガーマネジメントセミナー」や「ハラスメント講習会」をさせてもらったことがあります。
その時に、主催者側が講師をどう紹介するか?についてです。
同記事によれば、
「ハリウッド式紹介の法則」では、
【貧す人】は人を、カンタンに紹介する
【稼ぐ人】は人を、ドラマチックに紹介する
と記述されています。
ここで、【貸す人】と【稼ぐ人】について説明すると長くなりますので、記事の紹介に留めます。
まずは前者、「カンタンに紹介する」パターンです。
皆さんがされているような立派なセミナー講師としてではなく、グループ会社に勤める知人に呼ばれて
「会議の後で、アンガーマネジメントについてちょっと喋ってくれないか?」程度の依頼を受けた私の場合でやってみます。
私の名前は、仮に東野太郎さんとでもしておきましょう。
「それでは、本日の講師であります東野太郎さんにご登場いただきましょう。
東野さんは、もともと本体の方で営業や拠点企画を長くされていまして10年前には私も広島支店でご一緒させてもらったこともあります。
今は公益財団法人で古典芸能の事務方のお仕事をされており、また、今回のアンガーマネジメントその他多くの勉強をされていて、こうした社内の勉強会を何度も引き受けられていると聞いています。
それでは東野さん、よろしくお願いします!」
だいたいこんな感じですね。
最初に名前を呼ばれた時点で私はもうスクリーンの前に立っていますので、その後、長々と話されるこちらの経歴を聴きながら待機する形です。
それを例の「ハリウッド式」、つまり「ドラマチックに紹介する」とどうなるのか?
「それでは、本日の講師をご紹介します!
本日、我々にアンガーマネジメントについてその基本をお話しいただきます方は、
本体の方で新潟や福岡で営業経験を積まれ、その後、我々の会社に出向されてからは広島や名古屋で拠点企画に携わられました。
そうそう、広島支店ではこの私もたいそうお世話になりましたが、
その後、なんと社業とは関係ない公益財団法人に出向されて今は伝統芸能の普及や運営に関わるお仕事でたいへん忙しい毎日を過ごされながらも、こうしてアンガーマネジメントやハラスメントに関する研修会を社内各拠点からの依頼で登壇されていると伺っております。
それでは、ご登壇いただきましょう!
本日の講師、ホールディングス秘書部の部長代理であり、日本◆◆協会の事務局次長でもいらっしゃいます、東野太郎さんです!」
いやいや、
たかだかグループ社内のミニセミナーごときで、大仰過ぎますね(笑)
まさに、ハリウッド!
これを見て、私が思い起こしたものが2つあります。
1つは、昭和のテレビの音楽番組に於ける、司会者の歌手紹介。
それも、ド演歌の曲目と歌手の紹介ですね。
昭和世代の方なら懐かしいやつ…
しあわせ薄い 北の宿
運命、背いた 一羽のつばめ
娘心を 諭すよに
北の吹雪に飛び立つ風が
啼いて、私を呼んでいる
北の最果て 越冬つばめ
それでは聴いていただきましょう
森昌子さんで「越冬つばめ」!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154492587/picture_pc_6495782b7dcbd999081930dc075db744.png?width=1200)
あともう一つは、アレですね。
平成のお笑い好きな方にしか通じないかもしれないけど…
講師紹介ならぬ「ハリウッド式自己紹介」の極みとも思えるのが、お笑いピン芸人の サンシャイン池崎氏!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154492626/picture_pc_650480adbb87f9f2b26d13aa715617ed.png?width=1200)
彼の十八番、定番ギャグでもある自己紹介というか口上の、ロングバージョン全文を掲げておきます。
イェエエエエエエエイ!!
空前絶後の、超絶孤高のピン芸人!
笑いを愛し、笑いに愛された男!
抱腹絶倒地獄絵図!
天上天下唯我独尊!
笑いのグラディエーター!
そう、我こそは!
たとえこの身が朽ち果てようと
笑いを求めて命を燃やし
燃えた炎は星となり
見る者すべてを笑顔に変える!
みんなご存知!
そうこの俺こそは、最強無敵のピン芸人!
あまりのポテンシャルの高さに
松竹、吉本、人力舎から命を狙われている男!
そう俺こそは
身長173cm、体重63kg、
長所、明るいところ
短所、コミュニケーション能力の欠如!
お笑い界に舞い降りたキングオブ人見知り!
そう、この俺は
サンシャイン池・・・袋の近くで
普段アルバイトしてます!
時給 1,240円、
貯金残高 84,800円、
キャッシュカードの暗証番号 8931!
もう一度言います!8931!
ハクサイって覚えてくださーい!
そう、全てをさらけ出したこの俺は
一富士、二鷹、サンシャイーン!
いーけ!(ボコッ)!ざーき!
イエエェェー!!
自身の名前を名乗るまでにこれだけの情報を盛り込んでくる池崎氏、
自己紹介以外に笑えるネタはあまり多くはありませんが、
密かに応援しております(笑)
レッツ・ハリウッド!
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