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『ワイシャツ』というけど白無地じゃないのも着て欲しい件
水曜日はファッションのお話しを。
『新入社員の着こなしについて言いたい事を書きたい!』シリーズ第5弾です!
アジェンダは適当に決めちゃいましたが、前回が『スーツはサイズ感が大事!』で、今回は『じゃ、シャツは何を買うか?』
たぶんアレですね、前々回に『黒いスーツは仕事では着ずに、ここぞという機会に取っておくべき』と書いたので、その流れでスーツが紺系とグレー系なら、じゃ、シャツはどうするの?っていうことだな。
因みにここでいう『シャツ』ですが、メンズファッションでは『ドレスシャツ』と書かれていることが多いです。ドレスといっても、何も披露宴用のスタンドカラーやフリル付きのシャツを指すわけではありません。スーツやジャケパンスタイルの時にきれい目に着こなす、ビジネス用のシャツが『ドレスシャツ』です。
日本語では『ワイシャツ』です。ご存知の通り、White Shirts が聞き取れずにワイシャツと聞こえてしまったが為の和製英語。色は白に限りません。余談ですが、大阪ではスポーツ用品の美津濃(MIZUNO)が『カッターシャツ』という商品名で売り出してヒットしましたので、関西の年配の方は今でも『カッターシャツ』と呼んでいます。スポーツ用品会社ですので語源は『勝った~!』です。
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仕事柄、白の無地しかダメな職場もあるでしょうね。
同級生のアズマさんなど、いつ会っても Brooks Brothers の濃紺スーツをビシッと来てお洒落な銀行マンでしたが、シャツは白無地のレギュラーカラーしか見たことがありません。同じシャツを何枚も買ってあって、毎日ネクタイを変えていたのでしょう。
白以外も認められる職場だとして、シャツはどうするか?
色と柄と生地と襟の形の4点から見てみましょうか。
色
職場のドレスコードが厳しい訳でないのに、白しか着ない方も多いですね。
勿体ないと思います。
私は逆に、白無地のシャツは葬儀用の常備1枚以外に持っていないので、月曜日はサックスブルー(薄い水色)で出社するようにしています。20代からの習慣です。なんとなく、爽やかさと誠実さがアピールできそうな気がして(笑)
火曜日から木曜日は柄ものを着て、金曜日は薄いピンク無地のシャツ。ピンクは人を選ぶのでリスキーではありますが、『ミドルが着ていて女子ウケが良い』というデータもあります。
あ、建前上、新入社員向けの記事でした。若い方ならなおさらピンクも大丈夫ですね。
白無地しか持っていない方は、まずはサックスブルー。そしてちょっと濃い水色、或いはグレーがかったブルー。あと、ピンクが抵抗あるなら、クリーム色等。
慣れてきたら、紺等の濃い色もチャレンジしたらいいと思います。ネクタイとの配色はそれなりにセンス必要ですが…
無地なら、上記くらいに留めておけばいいです。ミントグリーンとか、パープルとか、ブラウン系とか微妙な色は避けるべし。それより次に述べるように柄でバリエーション増やしましょう。
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少し上級者向けに、クレリックカラーも1枚。
襟が白で、身頃に色や柄があるタイプ。これもドレッシーでお薦め。
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柄
無地で何枚か揃ったら、柄モノですね。
基本はストライプですが、淡くて細いストライプほど上品で着こなしやすい。遠目には殆ど無地に見えるくらいのストライプですね。
基本としては、スーツの柄、ジャケットの柄を邪魔しないことです。つまりスーツやジャケットが柄物なら、シャツは無地が無難です。柄と柄はケンカします。
逆に、スーツやジャケットが無地だからこそ、シャツの柄が活きてくる。その場合、ネクタイも無地です。ストライプのシャツとストライプのネクタイはケンカします。小紋やペイズリー柄のネクタイならまだ許せるかもしれませんが、Vゾーンの情報が多過ぎます。やはり、柄物シャツを着る時は、ジャケットとネクタイは敢えて抑えておくべき。
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チェック柄のシャツは、慣れるまで難しいです。
お薦めはタッターソール(細い2色の格子柄)。
赤線×紺線のタッターソールが一般的ですが、青線×緑線などバリエーションもあります。
一番細かいチェック柄はギンガムチェックですが、着る人のキャラクターによって子供っぽくなりがち。ギンガムを大人っぽく着ている方は憧れます。
ブロックチェックは、スーツには合わせにくいですね。ジャケパンならアリですが。
バファローチェックは…、カジュアルシャツの代表格ですのでドレスシャツにはなりません(苦笑)
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生地
基本は綿100%ですが、ノーアイロンシャツ(形状記憶シャツ)も当たり前になってきており、化繊(ポリエステル等)との混紡も多いかと思います。綿:化繊=8:2の生地もあれば綿:化繊=2:8のものもありますが、綿が多いほど肌触りが良く、吸汗性に優れベタつかない傾向があります。ただ、UNIQLOを見れば分かるように、肌触り良くベタつかない新素材もどんどん開発されています。
綿素材にもブロード・オックスフォード・ドビー・ツイル等の種類があり、それぞれに糸の番手(太さ)の違いがあります。糸の番手が高い(細い)ほど、クラシカルで光沢があって上品な手触りになります。
◆ブロード
縦横に同じ太さの色を使い高密度に織り込まれた平織りの生地。滑らかな質感と光沢があり、上品な印象。
◆オックスフォード
縦横の綿の糸を2本ずつ引き揃えた平織りの生地。柔らかくふっくらとした風合いが特徴。ボタンダウンシャツに多くカジュアルな印象が強くなるが、シワになりにくく丈夫。
◆ドビー
縦糸を上下に開口させるドビー織機で織られた生地。同色系の糸を織り交ぜることが多く、変わり織りの生地・規則正しい模様が表現され、柔らかい風合いで艶感あり。
◆ツイル
縦糸と横糸をそれぞれ2本以上交差させ、厚手で斜めの織り方が特徴的な綾織りの生地。素材や織り方によってさまざまな表情になる。
襟の形
レギュラーカラーしか持っていない方でも、ボタンダウンくらいはご存知かと思います。
アメリカでポロ競技の選手が風で襟がヒラヒラしないようにボタン留めしたのが発祥と言われており、スポーティー・カジュアルなイメージがありますが、東海岸のアイビーリーグと呼ばれる一連の名門大学が政治家や大統領を輩出し、ホワイトハウス内でボタンダウン比率が高まったことから、アメリカではスーツ着用時の正装の扱いです。
イギリスやイタリアでは、小技を効かせたお洒落シャツの扱いですが、日本でもレギュラーカラーに較べてややカジュアルに見られがちですね。私は、手持ちの9割がボタンダウンですが。
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昨今はオフィスカジュアル、クールビズの流れで職場でノーネクタイの機会も多いかと思いますが、ノーネクタイでもサマになるのはボタンダウン。あと意外に思われると思いますが、ワイドスプレッドカラーやセミワイドカラーのような開きが広い襟の方が、ノータイには合います。さらに言えば、カッタウエイ(ホリゾンタル)と呼ばれるほぼ水平に開いた襟のシャツが、ノータイで最もお洒落に見えたりします。逆に、ワイドスプレッドやカッタウエイにネクタイをする場合は、結び目の形が重要ですので非常にハードルが高いわけですが…
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最後に1つだけ。
暑い夏がやってきますが、半袖のワイシャツはあり得ません。
暑い日にジャケットは持ち歩かない方も多いかと思いますが、スーツに半袖シャツの組合せはないものと心得てください。
というわけで、また長くなりました。
1,600文字を目指しているのに、3,000文字も書いてしまいました。
まだまだ書き足りませんが、初級者にはこれでもお腹一杯ですね。
ありがとうございました。
※服飾について多くの情報は、GINZA Gloval Style ENJOY ORDER MAGAZINE で勉強させていただいております。
※トップ画像は SUIT SELECT ONLINE SHOPからお借りしました。
『新入社員の着こなしについて言いたい事を書きたい!』シリーズ
今後の予定(笑)
1.バッテン族を撲滅したい(済)
2.一番下のボタンは絶対に留めないで(済)
3.黒いスーツは就活と冠婚葬祭のみで(済)
4.スーツのサイズ感(済)
5.じゃ、シャツは何を買うか
6.ネクタイはエクボ作ってしっかり上まで
7.皮革アイテムは色合わせ・素材合わせが命
8.スラックスのシワはあり得ない
9.ノータイならスーツよりもジャケパンで
10.小物・アクセ・光りモノの〇と×
11.バッグと靴
12.時計と眼鏡
13. …
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